2018年5月30日水曜日

いつもの作業


そして、市場で買った魚を

研究室で慎重に選別し、

同じ魚でもその中で一番良いものを探して

キレイに洗浄して写真撮影をしました。


残った魚はピアさんの家族の晩ごはんに提供しました!



市場の魚は生きていないので

麻酔も使わなくてすむため作業も早いデス!!

ただ、今回はナマズの仲間のミスタスを買ったので

長くてたくさんあるヒゲの固定が大変でした。

ハリが何本あっても足りません(笑)


さらに、この仲間はそっくりさんがいるので

確実に同定するために

鰓耙(さいは)という器官の本数をカウントしないといけません。

魚の鰓(エラ)って頬の奥にあるあの赤いヤツですよね。

魚のエラは確かに新鮮な時は通常赤くて

水中の酸素を体に取り込んでいる大切な器官ですが、

実はもう一つ大きな役割があるんです。

それがエラの赤い部分の反対側についている鰓耙(さいは)です。




下の写真の鰓はちょうどアルファベットのCに見えますよね。

そのCの左側(外側)が酸素を取り入れる部分で

Cの右側(内側)の白くて細いやつが鰓耙(さいは)です。


この鰓耙(さいは)は食べ物を口に咥えた時に

水を鰓ブタから外に出すのですが、

水と一緒にエサも出てしまうと困るので

エサが流れ出ないように口の中に留めるために

水だけを濾して出す檻のような役割をしています!

なので、肉食系の魚の鰓耙(さいは)は大きく硬くて数は少ないですし、

プランクトンのような目に見えない様な小さなエサを食べる魚の

鰓耙(さいは)は細く小さく長くて歯ブラシの様にたくさんあります!


そんな訳で(笑)

今回のナマズも見た目は同じでも

食性が少し違うので鰓耙(さいは)の本数がだいぶ違うんです。


という事で長くなりましたがw

今回はその鰓耙を取りだして

顕微鏡でカウントして確認しました。


細かいといえば細かい作業ですが、

魚自体が100mm程あるので

えらもそれなりに大きく難しいとは言えません。


もっともっとややこしいヤツがたくさんいるんですよ~(笑)


そこが楽しい一面の一つでもあるんですが。



こちらの魚も大切ですが、

先ほどサッカー日本代表ガーナ戦観ました!

ここでは何も言えませんがw

頑張ってほしいですね!!


ここからがドキドキですね。(特に明日も)


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