2017年12月12日火曜日

水上トムソーヤの家


このエリアにはこんな感じの浸水家屋がたくさん見られます。

屋根だけ!なんて言うのはよくある光景です。

雨季に水が来るのをわかっていて建てるんでしょうかね?

それとも知らずに立ててるんでしょか?

知っているならなぜ高床式にしないのか?

謎が多い光景です。


そんな中、

一軒のトムソーヤ風の家が!!

ちょうど良い天気で湿地から突き出る大木!

そして、その木の上に家屋が!!

まさに水上トムソーヤの家です(笑)


実際はこんな感じでちょっと崩れかかっていますが、

人も住んでいる様子でした。


町に行くにも船で3-4時間かかる場所なので

そうとう孤独ですよね(笑)


いやー住みたいけれど、

住みたくない・・・

良いところと嫌なところが多すぎて即決できません(笑)


秘密基地のような感じだったらいいなと思いました。

子供の頃だったら最高のロケーションです!

この時も船上で子供の頃を思い出しちゃいました。

秘密基地!懐かしいですよね~



保護活動



町から湖まで半分くらいの場所で一度船が止まりました。

今回は水産局のスタッフとの行動だったので

この場所でも止まったんです。


そこは一見すると、

なんでもない広い水辺で遥か彼方まで湿地が続いているエリアです。

そこに一つ看板がありました。

町から昨年走ったルートを追っていたのですが、

ここへ来るちょっと前に道を外れ、

ちょっと遠回りしているなーと思っていた矢先でした。

看板にはマザーフィッシュ・コンサベーション・エリアと記されていました。


このエリアは親魚となる魚を保護しているエリアで

漁などを制限、禁止することで湖の魚資源を守ろう!という

活動の一環で指定されている場所という訳です。

ただ、この規制がどこまで機能しているのか?

ちょっと怪しいのが現実です。

この看板のすぐ南側に一軒の家があり、

そこへ立ち寄ってカンボジア人が家の主と雑談して

おじいさんからライギョの塩焼きとご飯をもらって

腹ごしらえしてから出発しました。

直感ですが、この家のおじいさん!きっとここで漁師てましたね(笑)

家の下に網がありましたからね・・・



氾濫原エリア突破


ひとつ紹介する順番を間違えました。

町を出て最初はこんな感じの村をいくつも通過しました。

カンボジアの水辺らしい景色ですが、

いろいろな地域を見ていると、

この景色も地域によって雰囲気が違って見えます。

なので、最も訪問回数の多いシェムリアップ周辺の

地域とはまた一味違った風景で新鮮でした。


いくつかの村を抜けたら後はずっと湿地や水路をひた走ります。

時には船ひとつ分くらいの幅の雨季だけの抜け道を通ったり、

抜け道過ぎて(笑)水深が3cmくらいの場所で乗り上げちゃったり・・・

枝が顔にヒットしたり・・・

意外と苦戦しながら進みました(笑)



漁師さんの知恵



ボートはトンレサップ湖までの間

ずっと川を下るわけではなく、

増水期という事で辺り一面は入り組んだ広大な湿地帯なので、

乾季には通れない水田の上や草原の上、

雨季にだけ形成される水路などなど、

様々な道を通って湖まで進んでいきます。

下の写真の奥にある家屋には人は住んでいません。

なぜなら、この時期は水位が高いので

家の真ん中あたりまで浸水しているんです。

きっと水が引いたら漁師さんが戻ってくるんでしょうね。


そんな景色を眺めながら進んでいると、

船を操縦していた漁師さんが慌ててアクセルを緩め引きかえしたんです(笑)

何があったんだ!と思っていたら、

携帯を落としてしまったそうなんです(笑)

みんなでボートの後方約100メートルを見ると、

プラスチック製の入れ物が浮いていました(笑)


漁師の息子がそれを掬い何とか無事に救出成功!


カンボジアの漁師さんたちの多くは

みんなこの様な入れ物にたばこやお財布、携帯を

入れて船に乗るんです。

こうしておくと、

水に落ちても浮きますし、

浸水も防げるんですよね~


生活の知恵ですね。



ありがたいボート


3日目はシェムリアップの南東側に位置する

コンポントム州へ行ってきました。

ここも昨年調査をした場所です。

国道沿いにあるストウンという小さな町から

ストウン川を下ってトンレサップ湖まで行く道のりです。


ここでは州の水産局の方が出迎えてくれて

今回お世話になる漁師さんを紹介してくれました。

その船がすっごく有難い船だったんです(笑)

なんと!車のシートが設置してあったんです。

下の写真はまだ出発前で荷物を船首に積み込むのを待っているシーンです。

この二日間、FRPの上にじかに座ったり、

板の上だったりしてさすがに十時間越えの船旅では

お尻が痛くて痛くて(笑)

何度立ち上がってお尻を揉んだか(笑)

このイスには本当に助けられましたね。


そして、実際走り出すと、

やっぱり座り心地は最高でした(笑)


昼休憩の時の船です(笑)

前日の調査ではトンレサップ湖上でエンジンが焼き付いて

村から替えのエンジンが来るまで漂流したりしたので

今回のエンジンは小さな安物ではなく、

中古ですが車のエンジンなので数倍のパワーと安定性があり、

心強い旅でした!!


2017年12月8日金曜日

トンレサップ調査(州境ポーサット州へ)


2日目の調査は結局予定通りに

シェムリアップから右岸側を南へ下り、

ポーサット州に入り、

ある漁村でターンして終えることになりました。

下の写真はバッタンバン州とポーサット州の州境の目印です。

シェムリアップ周辺だと、目印になるプノンクラオムや

漁村がたくさんありますが、

このあたりに来ると、なーんにも目印がなくて人っ子一人いません(笑)


帰りは5時間くらいかかって真っ暗な湖を走って帰りました。

最後の数時間は浸水林内を走り抜けたので

何度も道に迷いました。

大木に衝突しなかっただけ運が良かったです。

僕はガーミンのGPSをもっていて往路の道も画面に出ているので

こっちだ!って船頭さんに言うんですけれど、

信じてくれなくて結局野生の感ってやつで帰りました。

そのお蔭で何度も遠回りしましたが・・・

結局、この日は約10時間ちょっとずっとボートに乗ってました(笑)


何事も難しいものですね。



トンレサップ調査(カワヒバリガイ?)


調査の途中で浸水林の外側に差し掛かった時に

低木と水面を見ていると、

なにやら枝についているなーと思い近づいてもらうと、



そこについていたのは

カワヒバリガイっぽい二枚貝でした。

カワヒバリガイは日本でも80年代に中国から侵入して、

今では琵琶湖などでもよく見かける外来種です。

そんな貝に似た種類がたくさんいたのでちょっと気になっちゃいました。

ただ、このカンボジアでは在来種である可能性もあるので

一概には言えないので、今度調べてみようと思っています。


下の写真の塊なんかは

完全に水面から上にあるので

これから乾季に入り、水位が低下するこの湖では

どうやって生き抜くんでしょうかね??


魚以外にもいろいろと謎が多いですね~



トンレサップ調査(カイヤンの姿)


調査二日目は1日目の調査ポイントまで船で数時間走り、

そこからさらに南へ湖岸沿いを進みながら採水調査をしました。


その時にある地域で天然のカイヤン(Pangasianodon hypophthalmus)の

姿をたくさん見ることができました。

これは18年トンレサップを見てきましたが、

こんな光景を見たのは初めてです。

この魚はナマズの仲間でパンガシウス科です。

最近は日本のスーパーでもパンガシウスという名で

切り身が鮮魚コーナーで売られているそうなので、

日本人にも徐々に馴染みの魚となりつつあるようですが、

この魚は一般的な魚と違い、

水中の酸素を鰓で取り込む以外に

確か浮き袋を使って酸素を取り込むことができる魚なので、

時折、水面に顔を出すんです。

東南アジアの養殖池や大型の釣堀なんかではよく見かける光景ですよね。

この行動をトンレサップで見れたのは感動でした!!

しかも、湖面が鏡のようになっていた時間帯には

湖面の静けさを壊すような波紋がいくつも発生して

その後に腹部や尾びれがイルカのように見えるんです!

さらに、

今回は最大で1m程の個体も数尾見ました。

この感動は魚マニアにしかわからないかもしれませんね(汗っ!)



トンレサップ調査(2日目港)


調査2日目もトンレサップ湖です!!

この日もシェムリアップの町の南西部にある小さな漁村から

出発しましたが、港では魚がトラックに積まれて運ばれていました。


ちょっと覗いてみると、

ライギョの仲間(C.striata)とクラリアス(マクロセファルス)が

たくさん水の入った樽に入っていました。

この2種はもう少し待てばもっと大きくなる種なので

このサイズで採ってしまったり、

飼育をやめて出荷してしまうのはもったいないなーと

いつも感じますね。



そして、他には

ビニールの中にスリースポットグーラミーと

キノボリウオなどがたくさん入っていました。

よくもこんなに採ったな!と思うくらいたくさんいました。

でも、この中にLuciosoma bleekeri というコイ科の魚が何尾か入っていたのには

ちょっと驚きました。

普通種なんですが、意外と見かけない魚なんですよね。

久しぶりの出会いでした。


そして、最後にトラックの荷台の隙間を埋め尽くすように

キノボリウオがたーくさんいました。

たぶん数万尾くらい入るんだろうな~と思うくらいです(笑)


まだ生きている個体もいました。

やっぱり強い魚です。




2017年12月5日火曜日

トンレサップ調査(昼ごはん)


今回の調査で辛かったのは

昼ご飯を食べる場所がなかった事です(笑)

大きな水上村を出てしまうと、

永遠と広がる浸水林なので村なんてなくて

何も買う場所がないんです。


そんな中でやっと見つけた小さな村で

買えたのは


お菓子です(笑)



これをたくさん買って

船の上で食べました(笑)


こういう時に限って

美味しい食べ物を思い浮かべちゃうんですよね~



トンレサップ調査(ミズヘビ)


魚と直接接しない調査ですが、

フィールドなのでいろいろな生きものと出会いました。

浸水林の中を進んでいると、

水中から突き出た木の穴の中にヘビを見つけました。



水産局のおじさんがオールで穴に向かって水をかけて遊んでいました。


最初は大分穴の入り口にいたのですが、

水をかけるのでヘビも奥へ隠れちゃいました。

そりゃそうですよね~





トンレサップ調査(環境DNA)



カメに出会った後、

すぐに出向して調査が始まりました!

この日向かったのはトンレサップ湖の北西部にある

プレックトアール地区です。

ここはバードサンクチュアリーにも指定されており、

この時期から春まで多くの野生水鳥たちが

浸水林で営巣して大きなコロニーをつくります。


そして、僕らはというと、

網を仕掛けるでもなく、

魚を釣るわけでもなく、

行なった調査は水を採取する事です!!

この作業!実は昨年もやっているので、

覚えている方もいるのではないでしょうか?


この調査は最近、やはりの研究で

なんと!水を採取してその水の中にある小さな小さな生きものたちの細胞を

取り出してその中にあるDNAを読むことで

その場所にどんな生きものたちが生息しているのか!

が、わかるという研究方法なんです。


なので、

僕が探しているダトニオ(Datnioides pulcher)の消息も解るかもしれない!

というスゴイ研究なんです!!


という事で昨年の調査では得られなかった結果を求めて

最新の技術を使って調査を開始しました。


とはいっても、

どんなにイイ場所に行っても

採集するわけではないので(笑)

なんか物足りなさもありましたね(笑)

しかも、ものすごく暑くて大変でした(笑)


結局、時折現れるペリカンを見たり、

トキやコウノトリの仲間を見たり、

水面を眺めたり、

ちょと釣りしてみたりしながら

着々と採水して

バッタンバン州の湖岸を調査して1日目を終えました。



トンレサップ調査(カメ)


またサボってました(笑)

昨年まではずっと良いペースでアップできてたのですが、

今年はどーも良くないです(笑)


そんな中、

先日までトンレサップ湖へ調査へ行っていました!

今回は昨年同様に九大の方々の研究のために

水産局からいつものメンバーと一緒でした!



この日はシェムリアップから少し西へ行った港から

ボートで湖へ出ました。

その港で早速出会ったのがこのカメです!

ニシクイガメ?でしょうか?


ずいぶん頭がデカかったです。


なんでも、

この娘さんのお父さんが湖で採ったとか!

おそらくは湖の外側に広がる浸水林の浅い湿地みたいなところでしょうね。

このカメは市場なんかでよく見かけるのですが、

フィールドではまだ出会ったことがないんですよね~


魚ではないのですが、

いつか自然の水域にいる個体を見ていたいですね~

歩いていたり、

泳いでいるだけでも見られれば

なんとなく居場所がイメージできるので

ぜひ!みたいカメです。


この個体はずいぶんとヤンチャで

元気でしたよ。


このカメとの出会いで

今回の調査がスタートしました!!