2018年2月20日火曜日

川の自然変化


今回の川遊びシリーズの最後ですが、

プチ調査をした際に

気になっていて確認したかったドジョウの仲間(Pangio sp.)の

姿を見にポイントへ行ったのですが、

そこはいつも見慣れていたポイントとは

違った光景がありました。


簡単にいうと、

川は場所やそのタイプにもよりますが、

基本的に浅くて流れの速い「瀬」と

深くてゆったり流れる「淵」の組み合わせで成り立っています。

その一つの淵にも

深い岸辺と浅い岸辺があります。


このポイントはその淵に当たる場所で

いつもその魚がムチャクチャ溜まっている淵があり、

毎年調査をしているポイントなので、

もうかれこれ8年間通っています。


その深い岸辺は左岸側にあり、

乾季のこの時期でも毎年腰から胸くらいまであるような

深い場所だったのですが、

この日訪れてみると、

なんと左岸側の淵がなくなっていたんです(笑)




あの深かった淵には砂が堆積していて

水深は5-10cmほどしか・・・

そして、浅かった反対の右岸側が深い淵になっていて

この日は腰くらいまで水深がありました。


肝心の魚はちょっと少なかったですが、

右岸側の深い淵に張り出した大木の根っこの中を隠れ家として

潜んでいるのを確認することができました。


この8年間の間には何度も洪水などがあり、

河川の形も変えてきたのを見てきましたが、

改めてここまで流れが変わるのを目の当たりにしたのは初めてでした。

でも、それと同時に魚たちの適応力も同時に知ることができたので

いろいろと勉強になったプチ調査でした。

日本の河川の多くは洪水から人々の生活を安全にするための「治水」、

そして、次に水を利用するための「利水」事業が施されている川が多いです。

本来、日本の川も戦前、または江戸時代以前は

自然の流れに任せた河川がたくさんあったので

その多くはヘビのようにクネクネと曲がりくねって蛇行する

河川だったんですよね。

現在、そんな光景は日本ではあまり見れませんが

カンボジアでは逆にそんな河川がまだまだ残っています。

洪水の度に川の流れが変わり、

氾濫した際にできた三日月湖なんて言葉は

小学校で習った方も多いのではないでしょうか。

そんな自然の力で作られ、消えて、またつくられる・・・

自然の川の流れを見れるカンボジアは

魚や河川が好きな人には最高の地の一つだと今回の小さな発見で

改めて気付かされた1日でしたっ!


河川から見えるゴミ問題


みんなで川遊びへ行った際に

ほんの30分ほどタモ網をもって

いくつかの魚を確認しに行ってきたのですが、

その途中でゴミがなる木々を見ました。


とはいっても、

ただ単にビニール類のゴミが木に引っ掛かっているだけなのですが、

その数がすごいんです。

僕自身はずっとこんな光景を水辺を通して見てきたので

ある意味慣れっこになっている部分もあるのですが、

それでも、毎回見る度に考えさせられちゃいます。


ここに限らず、

低地のトンレサップ湖へ行った時もメコン本流でも

小さな池でも、湿地でも、山間部の細流でも・・・

どこでも見かける光景です。

ここに限って言えば、

今でこそ乾季なので川の水位はこの程度ですが、

ビニールの引っ掛かった場所は今の水面から3mくらいまでの間です。

雨季にはそこまで水位が上がることがわかりますよね。

降水量の多い年だとこの地点でも5-6m上昇するので

そんな年の後の乾季には遥か上にゴミがたくさん引っ掛かっているんです。



実際はこれしかない!・・・のですが、

やっぱりカンボジアの人々一人ひとりが考え方を変えていないと

この問題はなくなる事はないんですよね。

そしてこれを突き詰めていくと

頭の中でいつも最後に行き着くキーワードが「教育」なんです。

教育というテーマはその名の通り教育なのですが、

その地域(国)を動かしている政府をはじめとする

政治、社会に良い意味での変化が起こらないと

ここでいう教育も変化が起きないのかな・・・と。


日本も世界もそうですが、

自然の資源や自然そのものは

限りがあるものだったり、壊してしまうと、

元に戻すことができなかったり、

戻すためにものすごい時間やお金が必要になる事例は

山ほどあるはずです。


途上国といわれる国々だからこそ、

先を行く国々が行った失敗を繰り返さない対策をしながらの

発展ができないものか・・・といつも水辺で考えてしまいます。


魚に関わる一人のヒトとして

まだ答えは見つかっていませんが、

この問題は一生抱えて突き詰めたい問題でもあります。


偶然出会った地カンボジア・・・

まだまだ分からないことだらけです。


スイカわり


それから、

今回の川遊びに行く途中で

スイカを大量に販売するお店(露店)があったので

スイカを買って行きました!


それにしてもものすごい数のスイカですよね~

日本のスイカとは違ってちょっと小ぶりですが、

味は甘くて美味しいです。

しかも、30円くらい~150円くらい(大きさやお店によりますが)で

買えるので手ごろなフルーツです。



この日の移動は人数が多かったので

我が家のマーチには乗れなくて(笑)

ここ数年の遠方調査の時にチームに入ってもらっている

ドライバーのソティーさんに頼んで

連れて行ってもらいました。

ここでも彼の目利きで甘いスイカを選んでもらいました。

こういうのは現地の人の感に頼るのが一番ですよね(笑)


そして、

川遊びをして昼ご飯を食べた後に

スイカ割りをして遊びました。

とはいっても、ほとんどピアの息子が

頑張ってやってくれました。


でも、

なかなかヒットしなくて

何十回も力いっぱい叩いていました(笑)

それを見ているだけでも楽しかったです!


カンボジアではスイカ割りは習慣として

ないようですが、

お寺などの催し物では焼き物のツボを高いところに吊るして

スイカ割りのように目隠しして叩く遊びがあるので

その要領で楽しみました。


カンボジアは年中暑いですが、

夏の遊びをしたな~と思える一日でしたっ!


川遊び


今回は(も?)

魚に夢中になってしまい(汗)

娘の相手をすることも忘れちゃいました(笑)


代わりにピアと旦那のシナが娘の相手をしてくれました(汗)


みんなには申し訳ないと思いますが、

密かにこうしていろいろな人と娘が遊んでいるのを

見ると嬉しいんですよね~

自分が小さい頃人見知りだったので、

娘には小さい頃から多くの人と触れ合う様な

機会をもってほしいと思っています。

自分の場合は機会があっても

その機会をうまく自分で使えなかった自分が悪いのですが・・・



そして、

楽しい川遊びも無事に終えることができました。

カンボジアでも日本でも、

どこにいてもそこでできる限り楽しい時間を過ごしたいですよね。

みんなに感謝です!!


カンボジアであんま釣り


当日!

みんなで予定通りにシェムリアップ川の上流へ行ってきました!

嫁さんは流木探し(笑)

ピア一家は息子とうちの娘の相手をしてくれました。

その間に僕と釣り弟子の隆太は早速あんま釣りを開始!

そもそもあんま釣りの経験はそんなになく、

釣り好きの兄が何度かやっているのを見ていた程度で

真剣にやったのは昨年の夏に日本へ帰った際に

神奈川県の中津川でウグイ釣りをしただけです(汗)

なので、釣れるか自信もなかったのですが、

やってみると・・・


すぐにラスボラが釣れましたっ!!


これはRasbora pavianaですね!

尾柄から頭部に向かって走る青黒い太いラインが特徴の魚で

どちらかというと低地の氾濫原よりもやや傾斜があるような

標高のちょっと高い水域で多く見られるラスボラです。

この写真ではラインは反射して白っぽいですが、

キレイな魚でした。

いつもの調査では投網で大量に採ってしまうのですが、

こうしてあえて釣りで釣ると、

いつもとは違った嬉しさがあります。




そして、釣り弟子の隆太がなかなか釣れなかったのですが、

コツを覚えてからは結構釣っていました。

何事もそうですが、釣り入門した頃は

ともかく釣れる釣りをしっかりやっておくと

長続きしますし、

基礎が身につくのでステップアップしていくには

大切な過程ですよね。

釣れてヨカッタデス!!



途中でピアの息子もやりたいと言ってきたので

竿を貸してあげて三人で釣りをしました・・・


・・・が、


まだ小さいのですぐに飽きてしまい、

最後は竿を置いてポイントのど真ん中にダイブ・・・

されちゃいました・・・

お陰で魚が散ってしまい、

その後30分くらいはアタリもなくなっちゃって

苦戦しました(笑)



バケツが近くに置けなかったので

最終的に残った魚は少なかったですが、

十匹ずつくらいは釣りました!


ラスボラの他には

下の写真の魚Mystacoleucus obtusirostrisも釣れました!

この魚もコイ科の魚で、

腹ビレ、尻ビレ、尾ビレが黄色で

背ビレの縁は黒く縁どられ、中は赤くてキレイな色に染まる魚です。

バルブ系の魚なので体高があり薄っぺらいボディーをしています。

アクアリウムには向いている魚ですよね~


ちょっと下流の瀬ではお馴染みの

ロケットフィッシュこと、

Homaloptera confuzonaが5個体程採れました。


他にもいろいろとタモ網では採れましたが、

久しぶりに可愛いゲンゴロウもいました。

このタイプのゲンゴロウはカッコイイですよね!

名前は何ていうんでしょうね(笑)


あんま釣り・・・

シンプルだけれど奥の深い釣りでした。


仕掛けはとても簡単で


1~2m程の竿に

同じくらいかちょっと長いくらいの糸をつけて

先に市販の糸付き(ハリスつき)の

小さい針(タナゴバリや白ハエヤマベ針など)をつけるだけです。

基本は竿、糸、ハリ、エサのソーセージだけです。

針をつける時にヨリモドシ(サルカン)を使って結ぶと

少し重くなるので扱いやすいですが、

餌(ハリ)の動きが鈍くなるので釣れない場合は

直結で結んでオモリなしでやってみると釣果がアップするかもしれませんね。


餌は安い魚肉ソーセージが使い易いですが、

川ムシを探して使えばもっと釣れるはずです。

他にも食パンなどでも釣れますので、

チャレンジする方はいろいろ試してみてください。

本当に簡単な釣りなので

春から秋にかけて日本の河川でも楽しめる手ごろな釣りですね。

手にピクピクっとくるアタリは最高ですよ!

(釣りは楽しいものですが、水辺での遊びですので安全第一で楽しんでください)



竿つくり


昨日は日曜日という事で

娘の世話をしてくれているピアさんの家族と

釣り弟子の隆太とシェムリアップ川の上流へ行ってきました!

本来の目的は嫁さんがお店のディスプレーに使う

流木拾いなのですが、

川に行くなら・・・

という事で釣り弟子の隆太と僕は釣りをすることにしました(笑)


ただ、釣りといっても今回はあえて近代的なタックルを使用せずに

日本に伝わる伝統的な釣りで魚を狙う事に・・・


それがあんま釣りです。

前日に知り合いの家に自生している竹を分けてもらい

1.5m程の竿をつくりました。

先ずは節のゴツゴツをカットして適度なテンションがかかるように

竿の長さを調整します。

今回の竹はどれも大きく曲がっていたため、

ガスコンロを利用して

曲がっている部分をかるく焙りながら曲がっている方向とは逆の

方向へ力を入れて徐々にまっすぐにしていきます。



そして、最終的には3本の竿をつくりました!!

実際、釣れるかどうかは自信ないのですが・・・

翌日の釣りが楽しみでした(笑)





2018年2月14日水曜日

ちょい釣りで


近くの池でまたまた釣りをしたのですが、

今回釣れたのはイエローフィンバルブ(Barbonymus gonionotus )でした。

どこにでもいるようなコイ科の中型魚ですが、

ちょっとボディーが短いショートボディタイプでした!

ショートボディの魚はどの種も最近アクアリウム界では

高価な値で売られるくらい人気のタイプですよね。

個人的にはそれほど興味はないのですが、

それをカンボジアで釣った!というのが嬉しくて(笑)

思わず持ち帰っちゃいました(笑)


1個体だけ


センターのアロワナ調査を終えた後、

1個体だけ研究室へ持ち帰りました。

痩せ気味だったのでいろいろと様子を確認したかったので

しばらく2m水槽で様子をみてみます。

ここからも何かつかめるものがあると良いのですが・・・


持ち帰ったのは45cmほどの個体です。

このアロワナたちは自然界の河川でオスの口内保育が終わり

単独生活を始めて間もない頃に

採集してきた個体(10cm未満)なので、

20cmを越える頃になるまでの間は

ずっとこの研究室で育てたため、

実は懐かしい場所なんですよね(笑)

彼らが育った場所に数年ぶりに帰ってきたわけですが、

池で生活してきたので

給餌に関してはまた苦労しそうです。


アロワナ測定4


そして、

無事に測定を終えた個体をまた池に戻しました。

こんなに多くのアロワナを手にして作業を行うなんて

五年くらい前までは考えもしない事でした(笑)


アロワナに関してはダトニオと同様に

アクアリストとしてスタートした小学生、中学生時代から


あまり興味をもたない魚だったので(汗)

僕にとってはまさかのまさかなんです(笑)


でも、こうしてカンボジアのフィールドとそれに関わる

仕事をさせていただいた事で

今では大好きな魚の一つです。

これらのアロワナは産地であるフィールドの環境が

悪化していく一方なので

このまま何も考えずに放流するわけにもいかず、

扱い方について大きな問題を抱えています。

これからどうすべきか?

このアロワナたちの未来をしっかり考えないといけません。

個人的な思いでいえば

国内の水族館や研究施設でこの個体群をしっかり維持しながら

管理下ではありますが、継代飼育をして

この個体群の系統保存をしたいと考えています。


そのためにもいろいろと頑張らないといけませんね!



アロワナ測定3


一旦、取り上げたアロワナはセンターに常設してある

FRP水槽へ一時収容しました。

そして、1個体ずつ麻酔をかけます。

ナマズやコイ科とは違っていつもの麻酔濃度だと、

麻酔が効かないんですよね・・・


かといって、

濃度が濃すぎると帰ってこないと怖いので(汗)

ちょっと中途半端な作業となりましたが、

麻酔の効きが希望する半分くらいの状態で

魚体重や全長を測定しました。



ともかく、ダメージを少なく素早い作業が

前提なのでスピーディーに作業を行いました。


また、同時に生殖腺の成熟度もかるくチェックしてみたのですが、

全体的に僕のイメージよりもやや痩せ気味の個体が多かったので

産卵までいく個体は難しいのかな?という印象でした。

来年にはサイズの面でも十分だ共うので

スタミナつけて産卵に挑みたいですね。




アロワナ測定2


もう一つアップしておきます!!

こちらが今回池から取り上げたアロワナ16個体です。


フィールドで見る個体とはやっぱり色が違いますね。

池とはいえ、飼育下ではあの色はでないのですかね・・・


アロワナ測定調査



一昨日はずっと計画していた

センターで飼育中のアロワナの測定調査をしてきました。


予定通りに朝センターを訪問すると、

池の水がかなり排水されており、

魚を採り上げやすくなっていました。



早速、準備が終わるとオジサンたちが網を曳き始めました。

やっぱし、この時はドキドキしますよね。

とはいっても、それよりなによりも

責任者としてはいなかったらどうしよう!!

という心配が先に来ちゃいます。


網が小さくなってくると、

アロワナの姿が確認できました!


この池にはエサ用としてアロワナ以外にも

テラピアやいくつかの種類の魚が入っています。


そうしたエサ魚のサイズや数なども見れたので

今後はまた調整していかなければいけません。

それにしても

網の中に入るアロワナには毎度のことながら興奮しちゃいました。


しばらくはコメントなしで・・・



こんな感じで網を3回曳いてある程度の数を一時捕獲しました。

ただ、僕らアクアリストからすれば

網の扱いが納得できなくて困りました。

オジサンたちは魚に対する細心のケアという考えがないので

とにかく扱いが荒いんですよね。

このまま食べるならそれでもいいのですが、

これから生かす魚ですからね。

このあたりの事は教え込もうとすれば相当時間と

こっちの根性が必要だと感じました。


この後の作業の様子も

後ほどアップしますね!!