2013年5月30日木曜日

あっという間の5月でした

 
5月後半は何かといつもと違う忙しさでした!!
 
学校建設の手伝いや、日本からのお客さん、
 
これからの魚調査の方針を決めたりと・・・
 
いつも使わない部分の脳を使いました(笑)
 
 
さらには慣れないフットサルに参加して、
 
足の付け根の筋?がおかしくなり、
 
力が入るとものすごい痛みがあるので、
 
しばらくはサッカーどころではありません(笑)
 
 
また、以前紹介したマルちゃん(毎晩我が家の玄関の植木を寝床にする小鳥)は
 
相変わらずピンポン玉サイズに丸まって毎日寝ています。
 
(時々夜遊びで帰ってこない日もありますが・・・)
 
 
さらには、今晩から嫁さんが1カ月日本へ帰るので(1年ぶりです)、
 
愛犬のキチと魚たちとお留守番です!
 
特にキチはどちらか一人がいないと夜に暴れるので(笑)
 
その事態をどう回避するかすでに悩んでします(笑)
 
本当に眠れないです(笑)
 
(犬に詳しい方いたらぜひ対処法教えてください!!お願いします。)
 
 
でも、まだ未定ですが、この期間中を利用して調査へ出ることも考えています。
 
この1カ月は有効に使いたいですね!
 
作戦練らないと・・・
 
 
 


2013年5月27日月曜日

断水の日々

 
もう、かれこれ数カ月になりますが、
 
毎日の断水時間が長く、まともに水換えができない日々が続いています。
 
朝だけとか一定の時間帯だけならまだしも・・・
 
我が家の一帯地域は夜中以外はほとんど出ません(笑)
 
 
毎晩のお風呂ではシャワーさえも使えないので、
 
タンクに溜めた水を桶で掬って水浴びしています(笑)
 
幸いにも毎日40度近い温度なので
 
冷たさはまったくなく、気持ち良いです!!
 
でも、日本ではそうそう無い生活です。
 
 
肝心の魚はというと、
 
前回の調査で持ち帰ったバルブ軍団の水槽は密度が濃いだけでなく、
 
食欲旺盛ですので、大変です。
 
このバルブの中にはちょっと珍しい種も入っている可能性があるので
 
じっくり調べたいのでしばらく飼育が必要です。
 

水が好きな時に好きなだけ使えるということの素晴らしさを感じる毎日です(笑)
 
学校建設のお手伝いで訪れる村では上水道設備などありませんから
 
すべて井戸を使用します。
 
機械で20-60m程ボーリングした井戸は細菌も少なく衛生的にも安心ですが、
 
素掘りの井戸(3-7m)は大気と触れているため細菌も多く土の粒子が溶け込んでいて
 
まっ茶色です。そんな水でも子供たちは平気で飲みます。
 
 
また、それ以前に70m掘っても水が出ない地域もあります。
 
かと思えば、雨季の最盛期にはいらないくらい大量の水が地域を覆います。
 
 
水は人の暮らしには欠かせないものですが、
 
これまでの長い歴史の中で水は良くも悪くも
 
私たちの歴史と深い関係で結びついているんですよね。
 
 
カンボジア生活はこうした原点の様なものを考えさせられる事が多々あります。
 
 
 
・・・今年は雨季の入りは良かったのですが、
 
その後雨季らしい天候が続いてくれません。
 
そのためシェムリアップでは水が足りていないのでしょうか?
 
多すぎても困りますが、
 
少なすぎても困りますね(笑) 


2013年5月22日水曜日

ハゼにも注意を!!

 
先ほどはフグ毒についてアップしましたが、
 
これに関連してもうひとつ注意が必要なのがハゼの仲間ツムギハゼです!!
 
ツムギハゼは日本にも分布するハゼですが、
 
前回紹介したフグ毒テトロドトキシンをもつ魚なんです!!
 
その仲間がカンボジアにも生息するので追加でアップしてみました。
 
ツムギハゼの仲間のAcentrogobius caninus
 このグループは淡水域というよりは汽水の魚なので
 
海岸線の少ないカンボジアではあまり見かけないヤツらですが
 
生息している以上は気をつけたいところですよね。
 
こちらはAcentrogobius kranjiensis
実際にツムギハゼはYongeichthys crinigerですので上記の種とは別種ですが、
 
情報が少ない分、近い種である以上気をつける必要がありますよね。
 
でも、本物のツムギハゼもタイ、インドネシア、インドあたりに生息している記録があるので
 
カンボジアの海域にも生息している可能性は高いです。
 
カンボジア人はなんでも食べてしまう傾向があるので
 
注意してほしいです。
 

 

カンボジアのフグに注意!!

 
久しぶりのアップです!
 
最近は5月病なのか?連日の暑さのせいか?、
 
先月までの慌ただしさとは真逆でボーっとする日が続き、
 
かなりイケてない日々を送っています(笑)
 
 
そんな中で、先日店の近くでお土産屋をしているお爺さんが読んでいた
 
カンボジアの雑誌(日本の週刊誌の様な雑誌です)の中に
 
魚の情報が載っているのを嫁さんが見つけて借りてきてくれました!
 
 
 
その内容はカンボジアに生息するフグ3種には毒があるので
 
食することを避けるように!という記事でした。
 

 
この話はダトニオ調査の真っ最中であった3-4月頃に聞いていたので
 
政府関連の機関が危険を呼びかけていることは知っていましたが、詳細については
 
知らなかったので有難い情報となりました。
 
 
訳してみると、これまでに4回大きな事件があり、
 
そのうちの11人が亡くなり、10人が入院するという事態になっていたようです。
 
フグ毒といえばテトロドトキシン(Tetrodotoxin)が有名ですよね。
 
他にはサキシトキシン(Saxitoxin)やハコフグが保有するハプトキシンなどもあります。
 
この肝心の毒はどこにあるかというと、
 
一般的には内臓、血液、筋肉、皮膚などですが、
 
今回の雑誌でも適切に卵巣、肝臓、腸、皮膚などにあると記されていました。
 
また、フグ毒は季節によっても保有する毒の量が違い、
 
産卵期の卵巣が発達する時期は特に気をつけるよう警告していました。
 
 
 
実は3月頃までシェムリアップの町でもフグの干物が多く売られていたのですが、
 
その頃からパタッとフグの干物が乾物屋さんから消えていたんです。
 
なぜだろうと思っていましたがこれが原因だったんですね。
 
 
カンボジアで干物に利用されるフグは1種のみで
 
Tetraodon cambodgiensisMonotrete cambodgiensis)が使われます。
 
その理由はたぶんですが、15cm程に成長する魚なので
 
他のフグよりも大きいためだと思われます。
 
確かにハチノジフグやアカメフグでは干物はつくれませんからね。
 
(現在僕はコテラット氏に従いMonotrete属で整理しています)
 
 
ここまでは適切な記事なのですが、肝心の3種のフグの情報が曖昧なんですよね(笑)
 
まず、一番左のフグですが、
 
写真はTetraodon cambodgiensisMonotrete cambodgiensis)、
 
説明文はTetraodon cochinchinensis(Monotrete cochinchinensis)
 
なので完全な別種です。
 
左が大きくなるcambodgiensis、右がcochinchinensisです
 
 
中央のフグは
 
写真がMonotrete turgidusと思われ、
 
説明文はMonotrete leiurusとなっています。
(実際に僕の調査ではこの13年間leiurusと思われる種は見たことがありません)
 
この2種に関しては学者さんの間でも整理ができていないようですので
 
何ともいえないところです・・・。



そして最後の右側のフグは
 
あの有名なミドリフグと思われます。
 
ミドリフグの学名はTetraodon nigroviridisを採用することが多いのに対して
 
この記事に書かれているTetraodon fluviatilisは誤同定の名として扱われることが多いので、
 
あまり適した表記ではないと感じました。


このあたりの扱い方はとても難しいですが、
 
人の命にかかわる記事であればその責任は大きいですからね。
 
 
名前なんて学者さんとアクアリスト以外は実際はどうでもいいのですが(笑)、
 
もし、写真が間違っている場合、
 
専門家でない限り写真でその危険性を判断しますので、
 
大惨事になりかねません。
 
 
また、そもそもフグ毒に関しては専門でないのでわからないのですが、
 
今回提示された3種以外のフグは大丈夫なのか?という点です。
 
記事にもカンボジアには10種のフグが生息しているがその中の3種しか危険性を示していません。
 
分類の視点から推測すると、
 
今回あがった3種(TetraodonとMonotrete属)は他にもいるんです。
 
本当に大丈夫なのか?心配です。
 
 
 
 
今回の記事からもわかるように
 
まだまだカンボジアでは基礎的な情報や知識がそれを扱うカンボジア人に
 
備わっていない事が危惧される実例を見たように感じました。
 
 
そのためにもこれからの調査の重要性を感じながらデータの一日でも早い公開方法を
 
探っていかなくてはいけませんね。
 
いつかこの調査の結果がカンボジアに役立つと良いですね。
 
というか、役立てなくちゃいけないですよね!!

 

 
 

2013年5月17日金曜日

東南アジアの古い地図

 
以前、カンボジアの写真コンテストで銀賞をもらい、
 
その景品がホテルの宿泊券でした。
 
仕事疲れでテンションが落ちていた先日に
 
その券を利用してホテルに泊まってきました。
 
ホテルには泊ったことがないし、
 
普段なかなかホテルに入る用事もないので
 
中が別世界だという事に驚きました(笑)!!
 
マジですごいです!!
 
街のザワザワ感が全くありません(笑)
 
 
水中眼鏡と家にあるDVDデッキ、缶コーヒーをカバンに入れてホテルに行き、
 
 
 
まずはプールで潜水用の大きなゴーグルをつけて思う存分泳ぎましたよー!!
 
透明な水の中で泳ぐ素晴らしさをすごく感じました!!
 
本当に気持ちよかったです(笑)
 
 
 
そして部屋にある大きなテレビにDVDデッキを接続して
 
日本の映画やドラマのDVDを見まくりました(笑)
 
ドラマは11話あったので11時間もかかりました(笑)
 
お陰でリラックスさせてもらいました。
 
 
 
話は変わりますが、
 
そのホテルで見つけた東南アジアの地図です。
 
プールサイドの壁にかけてあったものですが、
 
何でかその地図に引き付けられてしまい、
 
写真を撮りました。
 
 
下のロゴの様なものをみると、17世紀のようですね。
 
17世紀というと東インド会社が有名ですよね。
 
イギリスやオランダ、ポルトガルなどヨーロッパ諸国の国々が
 
盛んに世界を航海し交易していた頃でしょうか?
 
その頃につくられた地図のようですが、
 
現在の地図と比較するとやはり少し違いますよね。
 
それでも、ここまで地形がわかっていたことがすごいです。
 
 
 
そんな時に想像してしまったことは、
 
この時代にはいったいどのくらい魚がいたんだろう!・・・と
 
アロワナは?ダトニオは?メコンオオナマズは?
 
メコンで投網したらどうなるのか?
 
釣りしたらどれくらい釣れるだろう?
 
・・・(笑)きりがないですよね(笑)
 
でも、本当に当時は大型の魚もたくさんいたでしょうし、
 
数そのものが今よりも多かったはずです。
 
外来種はいない世界だと思うので
 
本来のカンボジア(インドシナ)が広がっていたんだと思うと
 
ゾクゾクしてしまいます(笑)
 
絶滅種なんかもいたのでは?
 
 
 
 


2013年5月16日木曜日

メコンの貝から思うこと

 メコンでの調査に限らずカンボジアで調査をすると、
 
いろいろな水域で様々な貝に出会います(笑)
 
水田ではタニシにも出会いますし、
 
移入種のスクミリンゴガイにもよく出会います。
 
今回はその中でメコンで出会った貝を2種紹介します!!
 
まずは、デカいカワニナの仲間でしょうか?
 
とにかくこのサイズがゴロゴロしています(笑)
 
ある日の夕食はこの貝のスープでしたが、泥臭くて食べれませんでした(笑)
 
日本でも南西諸島などではこれ以上大きい貝がいますよね。
 
でも、ここは完全に淡水域です。
 
 
 
次は二枚貝です。
 
二枚貝はこのメコンだけでなく、小河川から
 
トンレサップ湖まで広く多種多様な種が生息しています。
 
日本で見られるマツカサガイやカタハガイなどのようなタイプも見かけますし、
 
写真のように翼状突起が発達したイケチョウガイの様なタイプもいます。
 
 
でも、残念ながら東アジアに広く分布するタナゴやヒガイのように
 
二枚貝を産卵基質として利用する魚はカンボジアでは確認されていません。
 
でも、もしかすると知らないだけでいるかもしれないですけどね!(笑)
 
 
実際に、メコン水系にはタナゴは数種分布しているのですが
 
どの種もカンボジアからははるか遠い
 
ラオス、ミャンマー、ベトナム、中国などの北の大陸要素をもったエリアだけです。
 
 
生きものの進化や分布域を広げる過程には様々な要素が時間や運などと絡み合って
 
今の形になっているのでしょうね。
 
それを私たち人間はいとも簡単に変える力をもっています。
 
まさに世界で一番恐ろしい動物であり、
 
一番頼りになる動物ですね。
 
 
 


2013年5月14日火曜日

ニアミス

 
 
土曜日、ボティアライフ(我が家の店)に思わぬお客さんが来られました。
 
トンレサップの環境問題を中心としたアメリカのボストン大学の調査チームが
 
カンボジアに滞在しているのですが、
 
そのチームのボスでもあるLes Kaufmanさんが僕を探しておられたとのことでしたが、
 
残念ながらLes Kaufmanさんは帰国してしまい、
 
変わりに他のアメリカ人が2人来られました。
 
とても僕に会いたがっていたそうで彼らもかなり残念がっていました。
 
そんな言葉を聞いてすごく嬉しかったですね。
 
 
 
今回、彼らから教えてもらったHPを紹介します!!(下記のアドレスです)
 
 
 
直接魚の調査というわけではなさそうでしたが、
 
すごい先生のようですね。
 
またいつか何かの縁で出会えると嬉しいです。
 
その時までには英語も少しは話せるようになっておかないといけませんね(汗)!
 
 
 
でも、この数カ月は調査が立て込んでいたせいか、
 
最近は気が抜けてしまい(笑)、
 
PCや机に向かう事ができず完全にスイッチオフ状態です(笑)
 
早くやる気をもどさないといけません!
 
 
という事でこの数日はダラダラ生活をしていました(笑)
 
 
これを機にシャッキっとしないといけませんね。
 
 
 
 
 
 


2013年5月11日土曜日

夜間採集2

 
今日も引き続き夜間調査のレポートです!
 
まず最初はハゼ科のコンジキハゼ(グロッソゴビウス・アウレウス)です。
 
この魚はこれまでにも何度か市場シリーズなどでも紹介しています。
 
分布域が異常に広いので分類学上では数種(2-3種)に分かれると思われるグループです。
 
昼間はやや深い場所に生息していますが、
 
夜間はこうして水深の浅い水域に進入してくるようですね!
 
 
こちらはイエローフィンラスボラです。
 
ラスボラやオプサリウス(バリリウス)などの表層遊泳型は
 
夜間も表層を漂っています。
 
 
こちらも何度か紹介したことがあるコイ科のヘニコリンンカス・リネアータです。
 
胸鰭、腹ビレの縁が白いラインで縁取られているので上から見てもすぐにわかります。
 
この魚はこの地域では一番多いのでは!というくらいたくさんいます。
 
 
最後はオスフロのエクソドンです。
 
グーラミーの方は日本でもよく見られますがエクソドンは意外と少ないですよね。
 
カンボジアには両種が生息していますが、
 
分布域はまったく違います。
 
先日、タイへ行った際もグラミーはたくさん養殖物が売られていましたが、
 
エクソドンはいませんでしたね。
 
 
この時も潜水した時に何尾かエクソドンを見ることができました。
 
水中で出会う魚は何ともいえませんね(笑)
 
中には慣れてきた個体は近くまで寄ってきます(笑)
 
 
こんなに可愛いのに飼育となるとそうはいきませんね(笑)
 
自己主張が強いので単独飼いか、大きな水槽での飼育がお勧めですね。
 
 


2013年5月9日木曜日

夜間採集1

 
今日は先日調査したメコンの村の前で行った夜間調査の様子を紹介いたします。
 
夜間調査といってもただライトをもって浅場を歩くだけなんですけどね(笑)!!
 
 
日淡でもいえますが、夜間のフィールドは昼間の様子とは一変しているので
 
また違ったフィールドの顔を見ることができます。
 
でも、日本と同様に夜間は危険ですので安全第一でお願いしますよ!!
 
 
 
まず、1種類目はスパイニールですね!
 
この魚も長い間観賞魚の世界で活躍していますよね(笑)
 
 
カンボジアには種類も多く、様々な水域で出会う事ができます。
 
ここでも、夜間に限らず昼までもよく見かけます。
 
潜水観察した時はかなり強い流れのところでも石の間を縫って泳いでいました(笑)



こちらはお馴染みのプラーチョン(チャンナ・ストリアータ)ですね。
 
こいつもカンボジアでは山間部以外ならどこでも見られます。

 
 
これはバルブの仲間でポロプンティウス(Poropuntius)という属の魚です。
 
大きな特徴としては尾びれが黄色く縁が黒く縁取られていることです。
 
メコン水系には数種類いるらしいのですが、
 
この同定が以外と難しいんです(笑)
 
今のところ、僕は全てPoropuntius normaniという種に統一して整理しています。
 
本当はもう一種怪しい奴らのグループがいるのですが、
 
コイ科の系統解析の専門家の意見を尊重して1種に絞っています。
 
これは素人にはわかりませんね(笑)難しいです!!
 
 
 
 
 
第1段の最後は以前紹介したハゼPapuligobius ocellatusです。
 
この地域にはとても多い種ですね。
 
でもすこし下流へ行くと激減します。
 
 
 
また近いうちに第2段をご紹介いたします!!
 

2013年5月8日水曜日

村の刺網漁

 
カンボジアではどの水域へ行っても必ず出会う漁はこの刺し網漁です。
 
刺し網はとても単純な仕組みの網ですが、
 
魚にはとても有効です。
 
ここで使われる網は1枚網ですが、
 
日本などでは3枚網やコイト網などとよばれる進化した網も使います。
 
 
こうした小物を採る刺し網漁を行うのは小規模な場合が多いです。
 
零細漁業とも呼ばれ、
 
カンボジアでは家族単位でする漁を示します。
 
実際に網はそれほど大きなものではなく、10-30m程です。
 
 
この日採れたのは約10種類の魚でした!!
 
一番多かったのはやはりトライリエル(コイ科ヘニコリンカス属)でした!!
 
この村では販売用ではなく自給自足用に
 
燻製にして、それが毎日食卓に上がります。
 
 
僕も滞在中は毎日この魚の干物(燻製)を食べていましたが、
 
時々他の魚が入っているので、
 
それにあたるとちょびっと嬉しかったりもしました(笑)
 
 
 


2013年5月7日火曜日

ダトニオプロジェクト65(プルケールについて)

 
今日は日本にいる頃を思い出していました(笑)
 
このブログのダトニオプロジェクトページにも書いていますが、
 
 
日本にいる頃はダトニオに全くといっていいほど興味をもっていなかった自分が
 
これほどまでに深く足を踏み入れたのはなぜだろうと考えることがあります(笑)
 
 
そんな時にいつも行きつく答えは「わからない」です(笑)!!
 
どちらかというと本能で動くタイプなので(笑)難しいことはわかりません(笑)
 
 
でも、ひとつ言えるのは今プルケールがとても好きだという事です(笑)
 
これまで僕は十数年、日淡をずっと追いかけていたのですが、
 
自分で地形や地図とにらめっこしながら実際に水域を見て「ここにいるっ!!」と
 
予測して採った時は本当に嬉しいんです(笑)
 
そんな魚採り屋にとって、このプルケールは異国の地でありながら、
 
かなり難易度の高い魚ですので
 
探しがいはありますよね。
 
日本で出版されている雑誌でもちょくちょくプルケールのネタは出てきますが
 
その内容はもう10年以上変わっていないのが事実です。
 
 
言いかえれば、日本人は誰も真実を知らないという事です。
 
実際に13年カンボジアの水域を歩いていますが、
 
彼らと出会ったことはないのですから。
 
 
そんな未知の魚に出会う楽しみを一歩一歩進んでいるといった感じでしょうかね(笑)
 
これまで、ずっとプルケールの話ばかり書いてきましたが、
 
これはカンボジアの淡水魚全体でいえる事です。
 
 
刑事ドラマでも「真実に迫るには現場に帰れ」といいますが(笑)、
 
あの名言はまんざらでもなさそうですね。
 
魚の世界でも同じことが言えると思います。
 
 
タイ産やカンボジア産ベトナム産と産地別のラベルが貼られて日本では販売されますが、
 
これまでにこの3国で得た情報から推測すると、
 
そのインボイス名は信じない方が良いかもしれません。
 
 
呼び名は人がつくるものですからね。
 
それよりももっと魚自体に目を向けて魚自体を楽しみたいですね。
 
現地を知り、魚を知る人は名前は見なくてもわかりますからね。
 
 
 
日本にいる頃、僕の相棒がプルケール好きで
 
よく話を聞かされました(笑)
 
お陰で今の活動や研究にとても役立っています!!
 
上の写真も彼からもらった写真です。
 
あの頃もう大分大きかったので今頃は相当大きくなっているのでは!!
 
今はそんな相棒もいないので一人寂しくやっています。
 
ムチャクチャ魚好きの方おられましたら、ぜひカンボジアへ来ませんか?(笑)
 
 
生活費は援助できませんが(笑)(貧乏なので)、
 
あの頃以上に打ち込める相棒が欲しい今日この頃です(笑)
 
 
 
 
 
 
 


久しぶりのボティア採れました

 
久しぶりに出会ったボティアです。
 
皆さんも良くご存知のレッドフィンボティアで知られる
 
Botia modesta(ボティア・モデスタ)です!
 
これは僕だけの感覚なのですが、
 
カンボジアの淡水魚というとこの魚をまず思い浮かべてしまうんです(笑)
 
理由は自分でも定かではないのですが、
 
たぶんカンボジアへ来て間もない頃プノンペンやメコンでよく採っていた種類であることや、
 
初めの印象が強かったせいかもしれません。
 
先日ここを訪問した時には目の前の中洲がほぼ水没していました!
 
そんな事もあって今つくっている図鑑の表紙も魚の代表として
 
この魚を採用しています(笑) 
 
バックの色はメコンっぽく茶色がかった深い色をイメージしています(笑)
 
 
下の写真はこのボティアを採った場所です。
 
村の子供の遊び場なんですよね(笑)
 
日本からはるばるこの魚たちに会うために来たというのに、
 
この子たちは生まれた時からここで暮らしているんですよね!!
 
本当にスゴイです!!
 
 
 
 


車の税金支払い終了

 
今日は朝から車とバイクの税金を支払いに税務署へ行って来ました。
 
毎年この作業は疲れます(笑)
 
在住の日本人の皆さんの多くは会社のスタッフなどに頼むそうなので
 
羨ましいです(笑)
 
書類の中にはカンボジア語を記入する欄があるのですが、
 
昨年の書類を見て見よう見まねで描いたカンボジア語でも通りました!!
 
それだけいい加減という事でしょうか(笑)
 

でも、これでまた一年はこの作業をせずに過ごせるのでホッとしました(笑)
 
 
今日は家に帰ってからは水槽の整理をして
 
持ち帰った魚なども大分落ち着き、
 
明日の朝にはマリンが魚を何尾か引き取りに来るので
 
さらにスッキリしそうです!!
 
 
でも、まだコンジキハゼ類や怪しいバルブがなん個体かいるので
 
その写真撮影が残っています!!
 
 
がんばらないとまだまだ落ち着けません(笑)
 
 


2013年5月6日月曜日

毎晩来るマルちゃんが・・・

 
嫁のブログでも紹介したネタですが(笑)、
 
その後の様子です。
 
 
昨日まで毎晩我が家の玄関にある木の枝に来て寝ている小鳥がいたのですが、
 
昨夜から姿が見えません!!
 
いつも店から帰ると丸くなって寝ているのでマルちゃんと名付けていました(笑)
 
そのマルちゃんの姿が見えないんです。
 
今晩店が終わって帰った時にいてくれると良いのですが・・・
 

 
マルちゃんは丸まっている状態でピンポン玉くらいなので
 
 
毛を取れば親指くらいしかないんじゃないかなー
 
そのくらい小さいんですよ!!
 
 
色はメジロに似ていますがその半分くらいのサイズです。
 
家の愛犬キチは鳥によく反応しますが(笑)、
 
マルちゃんはまだ一度も見つかっていません(笑)
 
 
帰って来てくれると良いですね。
 


メコンのお土産魚

私たち夫婦の食堂があるマーケットに楽器を演奏している家族がいます。
 
その家族とはもう3年程の付き合いですが、
 
意外と世話になっており(笑)、
 
TV取材などでもお願いして手伝ってもらったりしました。
 
以前このブログでも紹介したベタ・スプレンデンス採集でベタを採ってくれた少年の家族です。
 
昨年末にエイの取材でメコンに行く時からエイを食べたい!といわれ続けていたので
 
今回の調査の帰りにシェムリアップには生息していない魚を
 
お土産にしようと思い、
 
2つの顔をもつという意味で呼ばれるコイ科のBangana behriと
 
オスフロエクソドンを市場で買って持ち帰りました。
 
 
まだまだカンボジアでは情報網がしっかりしていないので
 
知らない地域の情報はあまり知らない人が多いです。
 
ですので、この魚にはとても驚いていました!!

発泡を買って氷詰めにして持ち帰りました
翌日、美味しかったと言ってくれたので僕も嬉しかったです!!
 
 
 
 
下の写真はオマケですが、
 
市場で見かけたコイです。
 
店のおばちゃんも黒魚よ!といっていました。
 
確かにノーマルコイよりは黒いですよね。
 
コイ好きの人にはたまらないコイですね。
 
伝説のカラスゴイ?と一瞬思いました(笑)
 
いずれにしても、この地域にはコイは生息していません。
 
近年見かけるようにはなりましたが、残念ながら移入種なんですよね・・・
 

魚のペースト

 
先日訪問していたメコンの島にある村でも各家庭で料理に使うための
 
魚醤つくりがされていました。
 
魚醤、魚醤油はインドシナ地域の家庭では欠かせない調味料です。
 
使われる魚は地域により差がありますが、
 
カンボジアでは主にスリースポットグラミーやコイ科のトライリエル(ヘニコリンカス属)
 
などが使用されることが多いです。
 
その他にもコイ科などの小型魚が使われます。
 
 
作り方はいたって簡単!
 
魚を塩漬けにして魚が持つ成分によって自然発行させてつくります。
 
なので、簡単に言うと魚の塩漬け(塩辛)ですね!(カンボジアではプラホック)
 
数カ月後にはペースト状になるのでこれを料理の調味料などに利用します。
 
うまみ成分であるグルタミン酸が豊富に含まれているので
 
匂いは臭いと感じる人もいますが(笑)、
 
かなり濃厚なうまみがあって美味しいですよ!!
 
この魚醤を煮詰めて上積み液を取り出したのが、
 
魚醤油(タイではナンプラー、ベトナムではニョクマム、そしてカンボジアではタックトライ)
 
となります!
 
トンレサップ周辺のカンボジア人に言わすと
 
「ベトナムの魚醤油は不味い!」
 
「カンボジアは内臓を取るから美味しいんだ!」・・・と
 
それぞれみなさんのこだわりがあるようですね(笑)
 
 
でも、最近工場で大量生産されて売られる魚醤油のビンのラベルのほとんどは
 
エビの写真が貼られています(笑)
 
実際は魚からつくっているそうですが、
 
高価なエビから取った魚醤油として販売しているようです。
 
以前はパーカーホのラベルやプンティウス・パルティペンタゾナなどのラベルも
 
あったんですよ!!実際に使ってたとは思えませんが(笑)
 
 
日本でもタイのナンプラーなどは売っていますので
 
機会があれば野菜炒めなどに入れて東南アジア料理をつくってみてはいかがでしょうか!!