2014年2月28日金曜日

明日の支度

 
今晩からプノンペンの水産局へ出かけますが、
 
その準備とカルダモン調査の片づけで今日一日はあっという間でした!
 
 
水産局側から9年前に採集したコイ科の未記載種の標本をもってきてほしいと要請があり、
 
その他にも何点か確認するために標本を準備しました。
 
 
逆に、僕の方も何点か魚標本を見せてもらえるようにお願いをしました。
 
ギガス(メコンオオナマズ)、ホタテウミヘビ属やRedigobius属(ハゼ)、カワアナゴ属(ハゼ)、
 
Sundasalanx属(メコン水系に生息する2cmほどのシラウオみたいな魚)の他にも、
 
コイ科、ナマズ科を中心にお話ししてきます。
 
 
それから、もちろん!ダトニオ情報(ホルモン剤も入手できるかも・・・)も交換してきます!
 
 
こんな感じでバタバタしていますが(笑)、
 
今回の訪問でまた新たな展開がありそうなので楽しみです!
 
 


カルダモン調査の延期

 
またまた予定変更です。
 
明日から予定していたカルダモン調査でしたが、
 
いくつかの事情で昨夜延期することに決めました。
 
 
本来ならば行きたいところですが、
 
他の調査エリアとは違い遠く、険しいエリアなので資金もかかりますし、
 
何よりも調査は地形を読んで安全に確実に行わなければいけません。
 
そのためには同行する仲間の意識も高めないといけません。
 
そんな中、今回は相棒のモチベーションが安定していないと判断し、
 
延期することにしました。
 
 
 
近くて手軽に行ける場所ならばここまで
 
神経質にならないのですが(笑)・・・
 
 
 
そこで、先日もアップしましたが、
 
今プノンペンの水産局に別のプロジェクトで知り合いの専門家が来られており、
 
カルダモンへ行く前に会う予定でした。
 
 
今回の調査が延期になったことで少し時間ができたので、
 
ゆっくりとプノンペンで情報交換や今後のプロジェクトの話などをしてこようと考えております。
 
 
今回は投網や標本機材、撮影機材を持たないでいいので(笑)、
 
身軽な度になりそうです(笑)
 
 
予定では今夜の夜行バスで移動します。
 
 
またプノンペンから新情報発信します!!
 
 
 
その前に昨日まで準備したカルダモンバージョンの荷物を整理しないとっ・・・!!
 
 
余談ですが、
 
カルダモン調査のために持っていくフィールド用の標本瓶を整理していたところ、
 
以前紹介したホタテウミヘビ属の標本と写真を整理したのですが、
 
計5個体確保した中に2種のホタテウミヘビ属が混じっていることに昨日気付きました!!
 
見つけた点は
 
後鼻孔という器官の前後に小さな肉状突起があるかないか!だけの話なのですが、
 
この違いだけで別種になるので発見できて良かったです。
 
 
ちゃんと特徴があるのであれば1種にまとめるよりも
 
2種に分類していた方が精度は高いですからね。
 
 
・・・ということで
 
カルダモンは残念ですが、
 
お蔭で他地域の魚に関して新たな発見もありました!!
 
 
それにしても、
 
カルダモン調査に初めて行って以来、毎年再チャレンジしようと
 
計画してからもう9年が経っちゃったんですね(笑)
 
今年は4月までが天候の関係でリミットですが、
 
ダトニオプロジェクトの方もあるので、
 
来年に持ち越しになりそうです。
 
 
そううまくいかないのがカンボジアの魚調査なんですよね。
 
それでも、あきらめずにコツコツ進みます!
 
 


2014年2月26日水曜日

予定が早まりカルダモンへ

 
皆さんは調味料や香辛料として使われるカルダモンをご存知ですか?
 
カルダモンはインドやマレー半島が原産地の、
 
最も古いスパイスだそうで、
 
紀元前2世紀ごろにはすでにインドからヨーロッパへ輸出されていたそうです。
 
当時からスパイスの女王とまで呼ばれ、
 
親しまれていたようです。
 
実際にはカレーに入れるスパイスにしたり、
 
コーヒーに入れて飲んだりと、多様な利用方法があります。
 
 
 
 
このカルダモンですが、
 
実はカンボジアにはカルダモン山脈という1800m級の
 
山々が連なるエリアが南西部にあります。
 
きっと、以前はこの辺りにカルダモンがたくさん自生していたのでしょう。
(この辺りのお話はまた今度しますね!)
 
日本にいる頃(もう10年ほど前ですかね)、
 
カルダモンへ調査へ行ったことがあるのですが、
 
そのころ、偶然日本でカルダモンを手に入れたので
 
コーヒーに入れて飲んだことがありますが、
 
まずくて飲めませんでした(笑)
 
僕は洒落た飲み物は苦手のようです(笑)
 
 
・・・さて、話を戻して、
 
10年前にこの山に入ったときに偶然、
 
未記載種のコイ科魚類を採集したことがあるのですが、
 
それもそのはず、
 
このエリアはまだ手つかずの自然が残っており、
 
かなりすごいところでした。
 
実際に、麓の海面すれすれの町コッコンを出発して
 
道なき道を一気に1500mほど登るのですが、
 
約5時間ほど誰一人にも遭遇しないほどの秘境でした。
 
 
でも、近年中国の支援でダム建設が進んでいたり、
 
山の環境も変わってきているようです。
 
 
このエリアを調査するには
 
乾季でないと入れませんので、
 
毎年、チャンスを伺っていたのですが、
 
何かしら用事があり、再度調査をすることができずにいました。
 
 
そんな中、いろいろな条件が重なって
 
急きょ3月1日から約10日間の予定で
 
カルダモンへ行くことになりそうです。
 
 
その前に、1日プノンペンで水産系の大先生に会うので、
 
2日からコッコンへ行く予定です。
 
 
明日から1日まで準備で忙しそうですっ!
 
今回はバックパック仕様での調査になるので
 
持っていく機材や道具を厳選しないといけません。
 
かなりきついツアーになりそうですが、
 
良い機会なので気合い入れて行ってきます!!
 

取り急ぎ、ご報告でした!!
 

天然のフィシュマッサージ?

 
先日、訪問したトンレサップで囲い網をした際にネット内に凝縮された
 
魚がシェムリアップで人気のフィッシュマッサージそのものでした!
 
 
網内の流木を撤去しているおじさんの体中に魚が・・・!!
 
 
この魚は今の時期、トンレサップで一番多い魚(トライ・リエル)です。
 
リエル(Henicorhynchus siamensis )はコイ科の小型魚ですが、
 
カンボジアでは魚醤に欠かせない原料です。
 
 
僕も思わず、足を入れてみました(笑)
 
実際に角質を採ってくれるわけではないですが、
 
かなりくすぐったかったですね(笑)
 
 
余談ですが、シェムリアップで盛んなフィッシュマッサージの魚たちは
 
実は世界的に有名なドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)ではなく、
 
アフリカ原産のシクリットです。(テラピアの仲間またはテラピアそのもの)
 
ですので、残念ながらガラという魚のように角質を食べてはくれません。
 

また、フィッシュマッサージ店の中には発がん性物質を含んだ薬剤を入れて
 
魚が病気にならないようにしている店もありますし、
 
水管理がしっかり行き届いていない店が多いので
 
利用される方はしっかりと帰宅後に足を洗ってくださいね!!
 
 


ダトニオを食べたおじさん

 
この写真は先日、訪問した村でであったおじさんです!
 
警官とのことですが、話を聞くと、漁師も兼ねているようです。
 
投網の腕もなかなかでした!
 
 
 
そして、さらに話を聞くと、
 
 
なんと!昨年漁で採れたダトニオがイケス内で死んでしまったので
 
食べたというんです(驚)!!
 
 
ただただオイシカッタ!と
 
笑顔で語ってくれましたが、こちらとしてはとても大事件です(笑)
 
 
一応、今度採れたときには連絡をくれるように頼んだのですが、
 
 
また今度も食べられないか不安ですね(笑)
 
 
 
でも、今回の調査の様に
 
 
D.pulcherではなく、フォーバーの可能性があるので、
 
食べられてしまうという不安以上にどちらの種なんだ?というところがドキドキです。
 
 


2014年2月24日月曜日

NHK アジアに夢中 再放送のお知らせ

 
 
先日、関西圏で放送されたNHKのアジアに夢中という番組の
 
再放送が決定いたしました。
 
 
 
放送日は3月1日(土)午後4時50分からです!
 
 
 
残念ながら関西圏だけの放送ですが、
 
見逃した方がいらしたらぜひ!ご覧いただけると幸いです。
 
どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 


アンコール遺跡見学

先日、トンレサップへ行くまで両親が来ていたので
 
久しぶりにアンコール遺跡を見てきました。
 
久しぶりに訪問したのでとても新鮮で楽し時間が過ごせました。
 
 
お馴染みのサーカスも見てきました。
 
この日はマダガスカルから来た女の子たちが太鼓のダンスを披露してくれたので
 
一層楽しく過ごせました。
 
彼女らの演奏しているときの表情がとても楽しそうで、
 
表情や体の動きからパワーが滲み出ていました!
 
そのパワーをもらったせいか、僕も元気が出ましたね(笑)
 
 
そしていつものサーカス団の子たちも相変わらず元気で
 
こちらからも元気をもらいました。
 
がんばる人ってホントにかっこいいですね!
 
 
 
オマケですが(笑)、
 
今回、アンコール遺跡ではガイドさんに案内を頼みました。
 
実際、ガイドさんと遺跡をまわったのは初めてだったので
 
いつも以上にいろいろと勉強になりました。
 
そんな中、
 
彼が何度も「アンパンマンです」といって見せてくれたのがこれです。
 
 
壁に彫られている模様なのですが、
 
確かによく見ると、アンパンマンです(笑)
 
きっと他のガイドさんたちもアンパンマンの説明をしていると思いますが、
 
初めて聞く話だったので、それ以降、アンパンマンが気になってしまって(笑)
 
アンパンマンばかり探してしまいました(笑)
 

 
上の写真はまだキレイなアンパンマンですよね!
 
場所によっては風化して崩れアンパンマンになっていました(笑)
 

 
ここまでくると、
 
もうアンパンマンの面影も・・・
 
 
 
僕的には下の写真くらいが
 
一番アンパンマン似かなーなんて思いながら見ていました(笑)
 
でも、ちょっと怒ったアンパンマンですね(笑)
 
 
 
捉え方一つで遺跡も姿を変えるんですね(笑)
 
新たな発見でした!
 
 
 
 


2014年2月22日土曜日

ダトニオプロジェクト83(この中にっ!!part3)

今回の調査は残念な結果で、
 
お目当ての魚には出会えませんでしたが、
 
まだ終わってないんです(笑)
 
まだ近くの漁師さんたちがダトニオを持っているんです。
 
下の写真のイケスにも昨年採った魚が1個体入っています!

 
今回の教訓をさらに活かして、
 
次のチャレンジをしていかなくてはいけないですよね。
 
またいつになるか未定なのですが、
 
あと数回はチャンスがあるので
 
これに懲りずに気合い入れていきますっ!
 
 
 
次回の出会いのために
 
日々精進していかなくては!!
 
 
 
じかいのアップでは今回の調査のダトニオ以外の情報をアップします!!
 
 
 
 


ダトニオプロジェクト82(この中にっ!!part2)

 
part1でアップしたイケスでしたが、
 
結局、持ち主のおじさんの話を聞くと、
 
そこではなく、こっちだ!と違ういけすへ連れていかれました(笑)
 
なんだー
 
違うんだー!!
 
せっかく、ご対面の前の記念のショットだったのに・・・
 
それでも、気を取り直していってみると、
 
案内されたのは水面に浮かぶイケスでした!
 
今度は間違いないですね!
 
おじさんが網をもって生簀に入ります。
 
 
 
すると、1分もしないうちに採れた!という声が・・・!!
 
ドキドキしながら待っていると・・・
 

 目に入ったのは、
 
なんと!フォーバーだったんです・・・
 
 
どうだ!きれいだろ!
 
といわれましたが、返す言葉がありません。
 
・・・結局今回もガセネタということで一瞬にいて終わってしまいました。
 
この後、漁師さんに集まってもらって
 
本命のD.pulcherとフォーバーの違いをすぐに分かるように説明しました!
 
 
でも、今回唯一の収穫はこの種が
 
トンレサップにも侵入しているということです。
 
これまでにこの種はこのエリアでは確認されていなかったので、
 
かなり有力な情報ですよね(泣)
 
 
僕からすると、
 
このフォーバーの方がこの地で採るの難しいのでは?
 
と思うくらいレアな魚でした・・・
 
 
 
 
・・・ということで、
 
今回は久しぶりのガセネタ大事件でした・・・
 
 
 
 
 
 
 


ダトニオプロジェクト81(この中にっ!!part1)

 
昨夜まで急きょ入ったダトニオ情報のため
 
トンレサップまで行ってきました!
 
その3日間ずっと船上におり、
 
2つの漁師さん宅を渡り歩き、
 
最後の最後で目的のイケスへ辿り着きました(泣)
 
また今度アップしますが、岸際にはダトが採れる仕掛けがいくつか仕掛けられていました。
 
そして、最後の漁師宅から船で走ること数キロ・・・
 
 
 
この中だ!と言われ、
 
思わず記念写真(笑)
 
生で出会うダトニオを前に撮ってしまいました(笑)
 
 
でも、この時点でもこれまでに何度もガセネタがあったので
 
完全には信じられないところも多少はあったんですよね・・・
 
 
 
 


2014年2月14日金曜日

昨夜も停電

 
昨夜は知り合いの団体さんがシェムリアップへ来られたので、

お店が終わってからホテルに会いに行ってきました!!

いろいろなことがあった半年でしたが、

みんなに会えてとても嬉しかったです。

遠く離れていても、

仲間っていつも協力し合い、

お互いのために動くことができるっ良いですよね!

今回は家族が来ることもあり

一緒に活動できないのは残念ですが、

明日の晩に会う予定なので楽しみです!!



そんな昨夜でしたが、

帰ってシャワーを浴びて出た途端に停電で
 
連日30度を超す暑さなので、
 
扇風機も動かず、すぐに汗だくになってしましました。
 
 
その後しばらく様子を見ていましたが、
 
復帰する気配がなく、
 
水槽にバッテリーエアポンプを設置したりしてまた汗だくです(笑)
 
 
ホント!カンボジアのインフラしっかりしてほしいところです。
 
 
今晩から家族が来るので
 
明日はアンコールワットへ行ってきます。
 
ちょうど僕もアンコールワットに用事かあるので明日は楽しみです。

 

2014年2月13日木曜日

養殖技術を

 
実は昨年からずっと会いたかった方々と先日、会う事が出来たんです!
 
JICAの方で淡水養殖改善・普及プロジェクト フェーズ2
(Freshwater Aquaculture Improvement and Extension Project in Cambodia Phase2 )
 
というプロジェクトをされています。
 
 
 
簡単にいうと、
 
水域の貧弱な地域を対象に、
 
ビジネスではなく、貧困農家の生活向上を目的とした
 
養殖技術を普及することが目的です。
 
 
フェーズ1ではカンボジア南部でプロジェクトが行われ、
 
今回のフェーズ2ではシェムリアップ州などの北西部を中心とした活動が行われています。
 
 
 
僕自身、これまでに多くの地方農家で魚養殖を見てきましたが、
 
どう見てもうまくいっているようには見えない池ばかりで
 
実際に農家さんも困っている状況でした。
 
 
本来ならそこでアドバイスができればよかったのですが、
 
水産増養殖を学んだといえども(笑)、
 
実戦での指導は安易な意見を言うわけにもいかず、
 
いつももどかしい気持ちを感じていました。
 
 
 
そんなこともあって昨年、
 
JICAオフィスで働く方にお願いして
 
当プロジェクトの方とコンタクトをとらせてもらい、
 
お会いする機会を待っていました。
 
 
それが先日やっと叶い、
 
短い時間でしたが、いろいろな現状を聞かせてもらいました。
 
今度、時間があればシェムリアップの施設も見学させてもらえそうです!
 
 
 
でも、一つ引っ掛かっているのは
 
プロジェクトで推奨する魚種の多くが外来種だということです。
 
これは同じ水産系の仕事をするもの同士ですが、
 
在来種の存続を大切にしているこちらとしては難しい問題ですね。
 
でも、中には在来種もいますので
 
できる限り在来種を推奨していけたらいいのですが・・・
 
こればかりは僕の力ではどうしようもないですね。
 
 
これらの外来種を多く含む魚種が対象になっている理由は
 
それぞれの魚種の食性が大きく影響しているんです。
 
 
これまでの多くの在来種は肉食性の魚が多いので、
 
餌料代が高く、採算が合わないんですよね。
 
 
なので、テラピアやハクレンなどの外来種が扱いやすい!というわけです。
 
これらの魚種だとほぼコストをかけずに生産することができるんです!
 
 
そう考えると、世の中ってうまくいかないんですよね~
 
必要なところに必要なものがない!
 
 
本当に難しい問題ですね!
 
 
 
今後はこのプロジェクトを通じて少しでもカンボジアの養殖事情を
 
把握し、しっかりとした確信が持てるような情報を把握していきたいと思っています。
 
そうすることで今後は地方で困っている農家さんなどにもアドバイスできるかも・・・
 
 
あとは自分次第ですね~
 
きばってやらな!
 
 
 
 
ちょっとした未来のあるお話でした。
 


明日から家族が

 
明日から、藤沢に住む両親と兄がカンボジアに来ることになりました!
 
カンボジアに引っ越しをして4年が経ち、5年目に入りましたが、
 
 
家族がカンボジアに来るのはこれが初めてなんです!
 
なので、嫁さんと共に僕もとても楽しみです!!
 
 
でも、実際はあまり実感がまだなくて、
 
何も用意することなく(笑)過ごしています。
 
 
・・・ともかく、
 
 
大切な家族が僕ら夫婦のために
 
カンボジアまで来てくれるのはとても有難いですよね。
 
 
滞在中は良い時間が過ごせるよう頑張ります!
 
 
 


2014年2月12日水曜日

タガメの流通調査

 
今日は予定通りに調査へ行ってきました!!
 
今回は東大の吉田さんが研究する
 
「カンボジアにおけるタガメ養殖の実態調査」というテーマで
 
カンボジア国内のタガメの流通状況と
 
隣国でもあるタイへの流通経路とそれに関する詳細な情報取集をしてきました。
 
 
しかも、今回は文科省・外務省などが後援する
 
「日本人学生のアジア体験コンテスト」という企画で入賞して来られたそうです!
 
さすが東大生ですね!(僕にはとてもできません)
 
 
調査対象はタガメそのものではなく、
 
タガメを扱う農家や仲買人ですので、人探しですね!!
 
今回はいつもお世話になっている孤児院の卒業生でもあるラーボさんを通訳として
 
お願いし、初のコンビで仕事をさせていただきました。
 
初のコンビでしたが、事前に打ち合わせをしっかりとしていたので
 
ラーボさんの対応はスムーズで僕の知り合いの農家からスタートして
 
農家2軒と仲買人2人に出会うことができ、
 
吉田さんの希望する情報を聞くことができました。(と思います)
 
 
魚もそうですが、
 
カンボジアで知りたいものや探すものがあるときは
 
その目的と自分との間に必ずカンボジアの人が入らないと辿り着けないんですよね!
 
その良い例が今回です。
 
しっかり、目的と求めるものを伝えることで
 
少しずつですがゴールへ向かい始めます。
 
 
下の写真は仲買人の家ですが、まわりには何もありません・・・
 
一人ではどう足掻いても見つけることはできませんからね(笑)
 
良い意味での信頼関係をつくらないといけないんです。
 

 
この時期はタガメそのものがあまり採れない時期ですが、
 
仲買人さんの家で少しですがタガメを見ることもできました!
 
このタガメもタイへ近日中に行くそうです!!
 

お母さんの隣で爆睡していた子供です!
僕らに会ったときは大泣きしていましたがものの5分で夢の中でした。
 
 明日、吉田さんは隣のタイへ調査へ行かれるそうです。
 
またタイでも良い情報を得て日本へ帰って欲しいです。
 
そして、研究結果がしっかりとまとまると良いですね!
 
がんばってください!
 
 
そして、通訳をしてくれたラーボさん!
 
細かいニュアンスも伝わる通訳だったのでとてもコンビを組みやすかったです!
 
おつかれさまでした!
 
ありがとうございました。
 
 
 


2014年2月11日火曜日

明日はタガメ調査です

 
明日は東京の大学から来た大学院生(?かな)の依頼で
 
カンボジアの食用としてのタガメの流通に関する調査へ出かけます!




日本では馴染みがないですが、
 
タガメは食用としてインドシナでは利用されています。
 
 
もちろん、日本にもタガメはいますが、
 
湿地が減少したことや圃場整備が進んだこと、
 
農薬の使用などによって激減してしまいました。
 
 
 
 
そんな中で近年では里山の再生などといった活動が
 
活発になり、失いかけた里山のエコシステムが戻りつつある地域もあるようですね。
 
 
そうした活動でタガメなどが戻ってくれば、
 
長い目で見ると、私たちヒトの生活にも良い結果が返ってくるはずです。
 
頑張ってほしいですね。
 
 
 
僕自身は37年生きてきてまだ日本では2個体しかタガメを採ったことがありません。
 
子供の頃は生きもの図鑑を見て憧れていた生きものの一つでした。
 
 
遠くない未来に日本でもタガメが戻ってくると良いですね。
 
 
 
さて、話がずれてしまいましたが、
 
カンボジア北東部で採れるタガメの多くはなんと、タイへ輸出されているのです。
 
 
タイではタガメが珍重されており、
 
特にオスのタガメが美味しいとか・・・
 
 
 
そんな文化があるタイですが、
 
自国の水田地帯は農薬が多く使用されているのでタガメがいなくなってしまったそうです。
 
そこで、隣のまだ経済的に発展していないカンボジアからタガメを輸入しようというわけです。
 
 
実は数年前にもタガメの研究者さんが来られたことがあり、
 
その時にも調査をしてタガメの回収業者さんにも会ったのですが、
 
その場所をナント!忘れてしまったんです(笑汗)
 
しかも、今回は生体を採ることよりも
 
流通経路を確認して業者さんや農家さんにインタビューすることが目的なので
 
明日はかなり頑張らないといけませんっ!!
 
 
 
でも、ちゃんといくつか事前にリサーチしているので
 
何とか希望通りの調査ができると思っています!
 
 
タガメは水生昆虫なので魚ではありませんが、
 
同じ水域を利用する生きものですので
 
僕自身もとても興味のある対象です!!
 
 
今回の調査の様子も
 
先方のOKがもらえたら後日アップしますね!!
 
 
 
 


標本整理作業

 今日は午前中に店の買い出しと明日から来るお客さんのホテルの予約確認などを終えてから
 
魚の標本整理をしました!!
 
その時に外の池の魚をちょろっと撮影してみました。
 
昨年、誤同定で購入してしまった(汗)D.microlepisも元気でした!
 
 
オスフロやバルブたちも順調に育っています。
 
 
アロワナも3尾とも大きくなっているようです。
 
でも、幼魚の頃水道の強い薬で鰓めくれになった2個体は
 
研究用なので切除手術をしていないません。
 
来年あたり産卵してくれると嬉しいですね!
 
一度は見てみたいところです。
 
 
そして、昨年水産局の方々とトンレサップの調査をした時に
 
もらったカトロもなんとか痩せずに育っているようです。
 
もう少し大きいと飼いやすいのですが、
 
難しいですよね。
 
 
最後はダトニオプロジェクトの魚でもあるプルケールです。
 
相変わらず黒いですが(笑)、
 
エサ食いは抜群です!
 
 
 
・・・と池水槽はこんな感じですが、
 
今日のメインはウナギの様なこの魚!
 
ホタテウミヘビ属(Pisodonophis sp.)の魚を昨日に続いて撮影しました。
 
ニョロニョロ系は思うような向きにならず、
 
かなり苦戦します(笑)
 
 
また、他の魚もそうですが、
 
同定ポイントとなる特徴を撮影しなくてはいけないので大変です。
 
だいたい、数ミリの細かい部位だったりしますからね(泣)
 
 
このホタテウミヘビの場合は鰭や鼻(吻)の先端、
 
そして歯型がポイントなので
 
肉眼ではもちろん見えませんが、
 
写真でも微妙です(笑)
 
 
しかも、今回は大失敗をしてしまったんです!
 
ホルマリン標本にする前に
 
DNA用のアルコール標本をつくらなくてはいけなかったのに、
 
本番ですっかり忘れてしまい、
 
全てホルマリンにしてしまったんですっ!!
 
 
ホントにバカですよね・・・
 
 
貴重な魚なのでしっかりとデータをとらないといけないのに・・・
 
 
ナサケナイデス・・・
 
 
 
この後は店に行く時間まで
 
小さなナマズ(3-4cmくらい)の標本整理を開始します。
 
今度は失敗しないように
 
作業順序をしっかり整理しながらやります(笑)