2014年2月13日木曜日

養殖技術を

 
実は昨年からずっと会いたかった方々と先日、会う事が出来たんです!
 
JICAの方で淡水養殖改善・普及プロジェクト フェーズ2
(Freshwater Aquaculture Improvement and Extension Project in Cambodia Phase2 )
 
というプロジェクトをされています。
 
 
 
簡単にいうと、
 
水域の貧弱な地域を対象に、
 
ビジネスではなく、貧困農家の生活向上を目的とした
 
養殖技術を普及することが目的です。
 
 
フェーズ1ではカンボジア南部でプロジェクトが行われ、
 
今回のフェーズ2ではシェムリアップ州などの北西部を中心とした活動が行われています。
 
 
 
僕自身、これまでに多くの地方農家で魚養殖を見てきましたが、
 
どう見てもうまくいっているようには見えない池ばかりで
 
実際に農家さんも困っている状況でした。
 
 
本来ならそこでアドバイスができればよかったのですが、
 
水産増養殖を学んだといえども(笑)、
 
実戦での指導は安易な意見を言うわけにもいかず、
 
いつももどかしい気持ちを感じていました。
 
 
 
そんなこともあって昨年、
 
JICAオフィスで働く方にお願いして
 
当プロジェクトの方とコンタクトをとらせてもらい、
 
お会いする機会を待っていました。
 
 
それが先日やっと叶い、
 
短い時間でしたが、いろいろな現状を聞かせてもらいました。
 
今度、時間があればシェムリアップの施設も見学させてもらえそうです!
 
 
 
でも、一つ引っ掛かっているのは
 
プロジェクトで推奨する魚種の多くが外来種だということです。
 
これは同じ水産系の仕事をするもの同士ですが、
 
在来種の存続を大切にしているこちらとしては難しい問題ですね。
 
でも、中には在来種もいますので
 
できる限り在来種を推奨していけたらいいのですが・・・
 
こればかりは僕の力ではどうしようもないですね。
 
 
これらの外来種を多く含む魚種が対象になっている理由は
 
それぞれの魚種の食性が大きく影響しているんです。
 
 
これまでの多くの在来種は肉食性の魚が多いので、
 
餌料代が高く、採算が合わないんですよね。
 
 
なので、テラピアやハクレンなどの外来種が扱いやすい!というわけです。
 
これらの魚種だとほぼコストをかけずに生産することができるんです!
 
 
そう考えると、世の中ってうまくいかないんですよね~
 
必要なところに必要なものがない!
 
 
本当に難しい問題ですね!
 
 
 
今後はこのプロジェクトを通じて少しでもカンボジアの養殖事情を
 
把握し、しっかりとした確信が持てるような情報を把握していきたいと思っています。
 
そうすることで今後は地方で困っている農家さんなどにもアドバイスできるかも・・・
 
 
あとは自分次第ですね~
 
きばってやらな!
 
 
 
 
ちょっとした未来のあるお話でした。
 


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