2014年2月9日日曜日

トンレサップ調査2(ダイ漁とは)

今回訪問した場所ではダイ漁という大型の定置網をしています。
 
これは政府が設置している網で毎年入札によって権利を得たオーナーさんだけができる漁です。
 
なんでも禁漁期を除く約4-5か月間で2万$くらい必要とか!!
 
高いですね~!
 
でも、毎年資源が減少傾向にあるカンボジアだけに採算が合わなくなってきているとか・・・
 
近年の経済の成長と共にそろそろ環境面もしっかりと対策をとらないと、
 
将来のカンボジアが心配ですよね。
 
 
さて、このダイ漁!すごく考え抜いて作られた網なんですよ~!
 
この漁は乾季に入った12月頃からトンレサップの水が下流のメコンに向かって流れ出しますが、
 
それと共に魚たちの多くも水と共に下流へ下り始めるんです。
 
 
この時に川内に大きな口の開いた網を設置しておくと、
 
降ってきた魚たちが次々と網の中に入る!という仕組みです。
 
 
今は約12mほどの水深がありますが、
 
アンカーを20本ほど打ち込んで母屋と網の軸になる小屋を固定します。
 
そこへ100mほどの長さの網を仕掛けます。
 
魚を採るときは下の様に水中の網を一旦水面まで上げて鉄パイプを網の下に通します。
 
 
パイプを網の下に通せば、
 
あとはゆっくりとパイプで網の袋を閉めながら下流にある網の末端まで進みます。
 
 
だんだんと網が狭くなってくると、
 
魚が凝縮されて暴れだします。
 
 
 
ここまで狭くなるともう少しです。
 

 
あとはウィンチで引きあげます。

 
昔は1回で1tも魚が入ったそうですが、
 
今は100-200kg程度です。

 
袋の末端のピンを抜くと、
 
ドドーっと魚が出てきます!!
 
 
 
ここからがまた大変で活かしてストックできる魚を急いで選別します。
 
これは時間との勝負なのでみんなで一斉に作業をするのですが、
 
気づくと、僕もその中の一人に・・・
 

 
魚の種類はみんなよりも正確にわかっているので
 
少しは役に立ったのかな・・・?!
 
 
この時期の主役はプラホックにするためのトライ・リエルという小型のコイ科魚です。
 
これを活魚と、この後さばいて下処理するものと、それ以外の魚とに分けます。
 

これがトライ・リエルです!
日本でいうとフナの様なイメージの魚ですね。
これもカンボジアを支えている資源の一つです。
 
 
このほかにもいろいろな魚が見られます。
 
それぞれ、用途が違うのでリエル以外にも3-4個のカゴにそれぞれ選別します。
 

 
 
この作業を1時間ごとに24時間行います!!
 
ここから魚修行のような時間が始まりました(笑)
 
 


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