2013年5月16日木曜日

メコンの貝から思うこと

 メコンでの調査に限らずカンボジアで調査をすると、
 
いろいろな水域で様々な貝に出会います(笑)
 
水田ではタニシにも出会いますし、
 
移入種のスクミリンゴガイにもよく出会います。
 
今回はその中でメコンで出会った貝を2種紹介します!!
 
まずは、デカいカワニナの仲間でしょうか?
 
とにかくこのサイズがゴロゴロしています(笑)
 
ある日の夕食はこの貝のスープでしたが、泥臭くて食べれませんでした(笑)
 
日本でも南西諸島などではこれ以上大きい貝がいますよね。
 
でも、ここは完全に淡水域です。
 
 
 
次は二枚貝です。
 
二枚貝はこのメコンだけでなく、小河川から
 
トンレサップ湖まで広く多種多様な種が生息しています。
 
日本で見られるマツカサガイやカタハガイなどのようなタイプも見かけますし、
 
写真のように翼状突起が発達したイケチョウガイの様なタイプもいます。
 
 
でも、残念ながら東アジアに広く分布するタナゴやヒガイのように
 
二枚貝を産卵基質として利用する魚はカンボジアでは確認されていません。
 
でも、もしかすると知らないだけでいるかもしれないですけどね!(笑)
 
 
実際に、メコン水系にはタナゴは数種分布しているのですが
 
どの種もカンボジアからははるか遠い
 
ラオス、ミャンマー、ベトナム、中国などの北の大陸要素をもったエリアだけです。
 
 
生きものの進化や分布域を広げる過程には様々な要素が時間や運などと絡み合って
 
今の形になっているのでしょうね。
 
それを私たち人間はいとも簡単に変える力をもっています。
 
まさに世界で一番恐ろしい動物であり、
 
一番頼りになる動物ですね。
 
 
 


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