2016年3月12日土曜日

メコン調査(初ルートで)

 
今回の調査地は大まかにいえば
 
毎年訪問している地域なのですが、
 
その中のいくつかの村をまわる時にはいくつかのルートがあります。
 
例えば、車を使うのか、船にするか、あるいは訪問する順番だったり。
 
今回は道は知っているけれど、走ったことがないルートがあったので
 
当初は船での移動でしたが、車での新ルートをみんなに相談して選択しました。
 
 
これを選択した理由は
 
今回の車がしっかりしている事(笑)!
 
そして、この道沿いを走れば地形図から推測すると必ずメコンの支流河川をまたぐからです!
 
河川があれば魚がいますからね(笑)
 
特にこの地域の支流河川にはちょっと興味があったので
 
行ってみたかったんです。
 
 
 
そして、進むこと30km地点くらいでやっと水のある河川に出会いました!
 
渇水で水は流れていませんでしたが、
 
ややブラックウォーターの期待できる水域です!
 
 
 
下の写真は水草ですが、
 
水位が低くなっているため
 
陸上葉が落ち葉の間から顔を出していました。

 
こちらは浅い場所でたくさん繁茂している水草でした。

 
ドブガイほどのサイズの二枚貝もありました。

 
河川の下流側を散策しましたが
 
地質が岩盤の場所は水がありませんでした。
 
それでも、200m程下るとまた水辺があり、
 
ラスボラなどがたくさん泳いでいました。
 
きっと6月頃からポツポツ降り出す雨を待っているのでしょうね。
 
それでも、シェムリアップよりは降水量が多い地域なので
 
あっという間に水笠も増えると思います。
 
それまで魚たちには頑張って生きてほしいですね。

 
お馴染みのホースフェースローチがたくさんいました。

 
そして、今回のお目当てのDischerodontus ashmeadiも採れました。
 
写真下に写っている尾びれが赤いコイ科の小型種です。

 
この魚はここから何百キロも離れた場所でも採集しているのですが、
 
意外と出会う機会は少ない魚で、
 
いつもお決まりの条件の水域で見ることができます。
 
この場所でも川を見た瞬間に「いるなっ!」と思ったのですが、
 
その感は間違いでなくドンピシャで当たりました。
 
いくつも条件はあるかと思いますが、
 
ともかく、この景色と似た場所にはこいつがいるんです(笑)

 
もっと細かくいえば標高や水質環境、河川の地形などなど
 
これまでの採集記録のある水域とどこも瓜二つです。
 
逆にビビットこない水域でこの魚を採ったことはありません(笑)

 
上手く書けませんが(汗っ!)
 
魚バカならわかるところだと思います(笑)
 
初めてのルートでも目に見えない収穫もあり
 
また一つカンボジアの魚の世界がほんのちょっとだけ
 
見えたのではないかと感じました。
 
 

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