2016年3月12日土曜日

メコン調査(イルカも心配)

 
調査の中盤!
 
もう対岸はラオス!という村で2泊しました。
 
ここにもカワイルカが生息しているため
 
みんなで船に乗って見てきました。
 
 
もう何年も付き合いのある村のおじさんに出会ったので、
 
「今イルカは6頭だよね!あれから子供は生まれた?」と聞くと、
 
「いいや!今は4頭だけだ!」
 
「しかも、オスはいなくてすべてメスなんだ!」と・・・
 
これにはすごくショックを受けました。
 
この3年くらいはいつも6頭で子供も生まれていなかったため、
 
今年こそは!といつも期待して訪問していたのですが、
 
まさかの事態でした。

 
しかも、この日は3頭しか姿を見せず、
 
あと1頭いるはずのイルカが見当たりませんでした。

 
参考までに、下の写真がこの日のイルカ生息地の
 
水中(表層)です。

 
下の2枚の写真は2003年に下流にある施設を訪問した際に
 
撮影したイルカです。
 
近代化と共に漁網が発達し、強くて大型の網が使われ始めたことで
 
イルカが刺し網にかかって水面まで呼吸をしに来れず、
 
窒息死してしまうケースが多発していました。

 
現在、イルカ生息地周辺のエリアでは
 
漁が禁止されていますが、
 
規制がしかれる前に大きな打撃を受けたことは確かでしょうね。
 
下の写真はそうして死んでしまったイルカの骨です。

 
ラオス国境のイルカ生息地のイルカの未来は
 
決して明るいものではなくなってしまいました。
 
そんな事を川辺で考えていた時の事です。
 
パンダのシャツを着た人が一人展望台にいることに気付きました。
 
よく見ると、そのパンダはWWFのロゴマークだ!と理解することができました。
 
ただのパンダじゃなかったんですね!
 
WWFのスタッフがここに来るという事は
 
絶対にイルカ関連の調査だなと思ったので
 
話しかけてみるとこに・・・
 
 
明らかにカンボジア人ではないのがわかっていたので
 
まったく自信のない英語での会話になっちゃう(汗)と思いつつ、
 
運よくカンボジア人だったらなーなんて期待もしつつ・・・
 
 
すると、彼はラオスからきたWWFスタッフさんで
 
予想通りここのイルカを調査しに来たというのです。
 
 
そこで、村のおじちゃんに聞いたイルカの状況を話してみると、
 
「カンボジア人は水面に上がってきたイルカの姿だけで判断しているので、
 
必ずしもそうとは限らないよ。もっとしっかりと調査してみないとね。」とのことでした。
 
 
それを聞いてまだ確かな事ではないので
 
もしかしたら良い結果が出る可能性もありますよね。
 
それを聞いてすこしだけホッとしました。
 
 
また来年訪問した際にどうなっているのか?
 
良い方向へ進んでくれることを願うしかないですね。
 
 
 

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