今回のカルダモンエリアの魚調査ルートは
僕も初めてのルートでした。
このエリアには15年ほど前に入ったことがあり、
車で移動できる道はなく麓の村で
バイクのおじさんを探して山に入りました。
斜面を登り始めると、
道がなくなったり、
岩がゴロゴロしている斜面を二人でバイクを担いだり、
道の足元は50cmくらい幅があるのですが、
身体と頭の高さは草木に覆われているので
草木に体中擦り傷になりながら走ったり、
結局、宿泊する村の手前まで5-6時間くらい誰ともすれ違わないという
本当に人のいないエリアでした。
でも、近年では電力不足を国内でつくる事や
中国の勢いもあってか、
ダム建設が進んできました。
そして、今回のルートは車で通れる道がある!という事で
そこを選んでみたら、
確かに快適な道なのですが、
ダムの影響か新しい村ができていたり、
橋ができていたりしていました。
きっとこれからも
この広大な森は開発がすすみ
いずれは生きものの多様性という面では
低くなっていく事は確実のようです。
そういう意味でも、
切り開かれた場所を今調査できたことは幸運だと思っています。
さて、そんなエリアの河川で見つけた
スキストラの仲間を紹介いたします!
このグループは意外とインドシナでは多く、
カンボジアでも低地から高地まで広く分布しています。
大きさこそ小さくて
日本のホトケドジョウの様な感じですが、
それぞれ固有の進化と遂げているグループで
たっくさんの種がいます!
今回の種もまだはっきりとしていないので
なんとも言えませんが、
おそらく未記載種だと思います。
手持ちの文献にはなさそうです。
僕は分類屋ではないので
100%は求められませんが
こうして情報を集めてsp.扱いで提示する機会があれば
それだけで後世に疑問を投げかけることができます。
それを励みにコツコツやっていくしかないですね(笑)
また他のルートでカルダモンに入りたいな~
にほんブログ村
カンボジアの魚採集&釣りフィールド案内はこちらのHPから
https://cambodiafish1.jimdofree.com/
siemreapfwfisheslabo
淡水魚研究家・佐藤智之さんと行く!はこちらから
https://www.pitt.jp/study/article/?aid=100
Cambodia Fish LIFE ~シェムリアップ淡水魚研究所SRF-Labo~
0 件のコメント:
コメントを投稿