2019年4月3日水曜日

カルダモンの魚(スキストラ)


今回のカルダモンエリアの魚調査ルートは

僕も初めてのルートでした。

このエリアには15年ほど前に入ったことがあり、

車で移動できる道はなく麓の村で

バイクのおじさんを探して山に入りました。



斜面を登り始めると、

道がなくなったり、

岩がゴロゴロしている斜面を二人でバイクを担いだり、

道の足元は50cmくらい幅があるのですが、

身体と頭の高さは草木に覆われているので

草木に体中擦り傷になりながら走ったり、

結局、宿泊する村の手前まで5-6時間くらい誰ともすれ違わないという

本当に人のいないエリアでした。



でも、近年では電力不足を国内でつくる事や

中国の勢いもあってか、

ダム建設が進んできました。


そして、今回のルートは車で通れる道がある!という事で

そこを選んでみたら、

確かに快適な道なのですが、

ダムの影響か新しい村ができていたり、

橋ができていたりしていました。


きっとこれからも

この広大な森は開発がすすみ

いずれは生きものの多様性という面では

低くなっていく事は確実のようです。


そういう意味でも、

切り開かれた場所を今調査できたことは幸運だと思っています。




さて、そんなエリアの河川で見つけた

スキストラの仲間を紹介いたします!

このグループは意外とインドシナでは多く、

カンボジアでも低地から高地まで広く分布しています。


大きさこそ小さくて

日本のホトケドジョウの様な感じですが、

それぞれ固有の進化と遂げているグループで

たっくさんの種がいます!




今回の種もまだはっきりとしていないので

なんとも言えませんが、

おそらく未記載種だと思います。

手持ちの文献にはなさそうです。


僕は分類屋ではないので

100%は求められませんが

こうして情報を集めてsp.扱いで提示する機会があれば

それだけで後世に疑問を投げかけることができます。


それを励みにコツコツやっていくしかないですね(笑)

また他のルートでカルダモンに入りたいな~





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