そのメコンの大滝の上流側の流れの緩い場所で(その上にも滝がいくつもあります)、
潜水して魚観察をしました。
ここは岩がゴロゴロしている場所なのでそうした場所を好む魚たちがたくさんいました。
まず、一番多く見られたのは
色鮮やかな魚体のSchisturaです。
この属は同定が難しいので今はあえて種小名は記しません。
すごい流れの中を岩に沿って巧みに泳ぐ姿はとてもカッコよかったです。
そして、もう一種のSchisturaです。
先週、フォーバーの調査をした際にも見つけた種で、
ブラックストライプタイプとして区別され、たぶんまだ未記載の種だと思います。
どことなくYasuhikotakia(ボティア)のニグロリネアータスに似ていますよね(笑)
とても可愛い魚です。
2尾が出会うと、威嚇し合ってケンカをするシーンを何度か観察しました。
お互いにすごく意識し合っている様子がよくわかります。
・・・となると、水槽で飼育するときも縄張り争いがスゴイ種類かもしれませんね。
一度こちらに驚いて逃げても20-30秒ねばってじっとしていると、
定位置に戻ってくる個体が数個体いました。
こうして、観察すると、ここの種の動きが少しですがわかります。
こちらはハゼの仲間のPapuligobius ocellatusです。
この種もこのエリアではかなりの個体数でした。
大きい個体はメス個体でしょうか?
小さめの個体と比べてお腹がみな大きかったです。
まだまだ知らないことだらけですね(汗)
いつもは障害物に隠れいることが多いスパイニール(Mastacembelus favus)ですが、
結構たくさん見かけることができました。
そして、三人もかなり熱心に潜っていました。
今回はみんなで気をつけて潜ったので何とか無事に過ごすことができました。
常に安全第一で!!
フグを採集した二人!!
そして、今回流れの中で魚と二人で休憩した時の写真です(笑)
僕自身も岩につかまって流れに任せて体を休めていると、
岩の隙間を一生懸命に登ってきたSchisturaがちょうど目の前で
胸鰭を岩に挟んで休みだしたんです(笑)
お互いに目が合っているのですが、
どちらも動かず、しばしの休憩をしました。
こんな時に魚と話せるといいのですが(大笑)
「いやー疲れましたなー」なんて・・・
このSchisturaの仲間は逃げるのが早いのですが、
こいつはこちらが撮影をやめて離れるまでずっとそこにいました(笑)
今回のイチオシの魚ですっ!!
他にはこんなキレイな巻貝もいました。
そして、こんなに小さな巻貝も・・・
この辺りはメコン充血吸虫の生息エリアなので、
もしかしたらこれがその中間宿主の貝!!!???
なんて一瞬思ってしまいました。
文献を読むと、確かにこのエリアにいるのですが、
泥が多い水域にいるとのことなので、
たぶんこの貝ではなさそうです。
でも、貝から離れて流下している吸虫もいるので油断はできませんよね。
毛穴からも侵入するそうなので・・・(防げない・・・)
他によく見かけたのはコイ科のPoropuntius normaniです!
こいつはとっても泳ぎが早いので撮影は難しいです。
素人にはそうそう簡単に写させてくれませんね。
さらに、今回10個体以上見かけたのはこのフグ、
Pao turgidusです。
陸を歩いていてもわかるくらいたくさんいました!!
まさにフグ天国でした!
Pristolepis fasciata(写真下)にも出会いましたが、
2個体しか見かけませんでした。
この魚にはちょっと流れが強すぎますね。
流れのない場所には流木が折り重なるようにしたエリアもありました。
こうしたところにはハンパラなどの幼魚がチョロチョロ泳いでいるのが見えました。
遊泳性のある魚たちでも、幼魚の生育にはこの様な緩やかな水域が必要なんでしょうね。
今回はこんな感じです!!
今日はこのあたりで失礼いたします!!
すでに睡魔が・・・
すでに睡魔が・・・
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