2018年4月8日日曜日

魚の原点


このエリアは

トンレサップ湖の出入口でもあり、

特に雨季が終わって湖に逆流していた水が今度は

下流のメコンへ向かって流れ出す12月頃が漁の最盛期で

トンレサップ湖内の魚たちが一斉に川を下ります。


その時にこの地を必ず通過するので

カンボジアでも屈指の漁場でもあります。

そして、僕にとっては

カンボジアの一般的な魚を覚えた地でもあり、

当時は毎日市場や漁師さんから魚を見せてもらい、

片っ端から魚を覚えた思い出の場所なんです!




今回はシーズンも終わりかけなので

今回はそんなに魚は見れませんでしたが、

隣の家の漁師さんが漁を終えて魚を持ってきたため、


ちょっと覗いてきました。


今回の目玉はこれ!

Plotosus caniusです!

カンボジアにはクララ(クラリアス)というナマズが数種類いて

カンボジア人はそれと同じ名で呼ぶのですが、

実は属も違う魚でゴンズイと同じ属の魚です!


ただ、この種は珍しく、

本来は汽水に多いのですが、

海から500km以上離れたこの地でもごく僅かですが

見られるんです!!

サイズはゴンズイよりもはるかに大きく、

40cmくらいは余裕で越えます。




こちらのパーテーホはいつも見られる魚です。


それから、こちらもいつも見られる淡水ニベの仲間

Boesemania microlepis です!

70-80cmサイズもよく見かける大型魚です。

この日の夕食で食べました!!

美味しかったですよ。


この村はクメール人ではなく、

クメールイスラムと呼ばれるチャム族の集落なので

サムさん一家もチャム族の人たちです。

この話は始めると長~くなるのでw

また今度の機会に!!


こちらが小型魚系です!

よーく見ると、10種以上はいますよ!!


その中にいた魚の一つが淡水カレイとシタビラメの仲間です。

このエリアの川底には相当な数の底モノ系がいるんです!

本格的に狙ったらスゴイ釣れるでしょうね(笑)


こちらもたまに紹介していますが、

ツバメコノシロ(スレッドフィン)の仲間です!

この仲間も数種類いるのですが、

うち1種はすでに絶滅種として記録されている魚です。


水槽で泳がすと、ながーい鰭がキレイで美しい魚です!




近所の数軒の家の女性たちが

包丁とまな板をもって集まり、

お喋りしながら次々と魚をさばいていました。

カンボジアではどこにでも見られる光景ですが、

魚が絡んでいるせいかw

好きな光景の一つです!


久しぶりに魚調査を始めた原点の村で過ごしたことで

改めて気持ちも原点に戻ったかな~


・・・と感じた一日でした!



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