2013年11月14日木曜日

Betta stiktos

 
ここ数日はBetta stiktosというベタについて勉強中です(笑)
 
もともとベタには関心がなかったということもあって
 
ベタ好きのアクアリストさんにはまだまだ足元にも追いつかないくらいのド素人です。
 
でも、知らないわけにはいかないので(笑)
 
先日、知り合いの方のツテでタイの研究者さんからB.stiktosの記載論文をいただきました。
 
この論文、探してもネットでは手に入らず、
 
日本の研究機関にもお願いして探してもらったのですが
 
見つからず、困っていました。
 
 
この論文が欲しかった理由は、
 
この種がカンボジア国内だけから見つかっている事、
 
これまでの情報では僕がスマラグディナを採った場所に近いロカリティだった事などなど、
 
確認しておかないといけない魚だったのでこの論文が欲しかったんです。
 
 
調べてみると、stiktosのタイプロカリティはやはり僕がスマラグディナを
 
採集したポイントの近くで同じ水系のようです。
 
 
でも、今回はっきりしたのは決定的な特徴が僕の採集した個体とは違い、
 
これまでの予想通り僕の採った魚はスマラグディナであることがハッキリしました!
 
 
 
同水系にいるということはどこかで棲み分けしていると思いますし、
 
この水系全体で両種の分布状況などもポイント数を重ねていけばわかってくるといいですよね。
 

 
ずっとstiktosの存在を知ってからスッキリしない日々が続いていましたが
 
これでホットしました。
 
でも、逆にstiktosを探さなくてはいけないんですよね(笑)
 
この魚がいる地域は山間部の谷間で密林なので、
 
そんな時にもGPSが役に立つといいのですが・・・
 
 
 
来年はこの方面にも行く予定なので、
 
探してみたいと思っています。
 
 
 
 
ベタの整理は形態的な特徴から近年とても細分化されていますが、
 
今後はDNAの研究が進めばこれまでの記載種の新たな整理が始まるかもしれませんね。
 
これまでの様にちょっとした形態的な差異では別種にならない可能性もあります。
 
そこは分類学者さんたちの領域なので
 
フィールドでナンボの僕はそれに沿ってやっていくだけです!
 
 
それから、下の図はネットで見つけたベタの系統図です。
 
スマラグディナもスティクトスも
 
スプレンデンスと同じスプレンデンスグループですよね。
 
それに、プグナックスグループのプリマがカンボジアで確認されていますが、
 
もっと南にはこれでもか!というくらいのベタがいるんですね!!!
 
いまさらですが、驚きました(笑)
 
これだけ見ても、魚の奥深さが分かりますよね。
 
まだまだ分からないことだらけですが、
 
一つひとつ勉強していかないといけないですね(笑)
 
 
魚調査には終わりがない!ということがこれだけでもわかりますよね。
 
だから楽しいのかも・・・
 
 


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