2012年12月10日月曜日

カンボジア北部採集記10-10最終

 
今回の調査レポートもこれで終わりです!
 
最後はストントレン市場の魚たちを紹介いたします!
 
 
 
 上のでかいナマズはパンガシウスの仲間のPangasius krempfiです。
 
パンガシウスの中ではわりと少ないレアな種です。
 
実はまだ20-30cmサイズをみたことがないので探しているのですが、どこにいるのやら?
 
見た目が他のパンガと似ているので見落としているのかもしれませんが・・・
 
 
上には大きな淡水カレイもいますね。
 
 
 
上の魚たちはみなコイ科ですが、この写真の中だけでも5種類写っています(笑)
 
インドシナはコイ科とナマズが大半を占める地域だけに本当に種類が多いです。
 
また同じ属に何種類もいるので同定するのが大変です(泣)
 
 
 
 こちらもすべてコイ科ですねー!
 
日本人のイメージでは淡水に棲むコイの仲間なんてよほど泥抜きでもしない限り、
 
臭くて食べれない!という方も多いと思います。
 
確かに、町中や水田内の魚なら臭くて私達は食べれませんが(笑)
 
豊富な水量がたえず流れている大河メコン本流で採れた魚たちは驚くほど
 
臭みがありあません!
 
もちろん、草食・肉食・コイ科・ナマズなど、いろいろな条件で差はありますが、
 
メコンの魚は日本人でも問題なく楽しく食べることができると思いますよ。
 
 

 
これまでに多くの地域の市場を見てきましたが、
 
この町の市場が特にお気に入りです。
 
その理由は種類数が多いことと、
 
その雰囲気です。
 
市場というとすべて同じように思われる方もいますが、
 
すべてその地の空気や人の動きや流れなど、
 
独特の雰囲気があります。
 
魚だけではなく土地の雰囲気を味わえるのも
 
地域調査をしていて楽しいと感じることのできる楽しみです。



 
今回の調査で腐ったメコンギナを食べましたが(笑)
 
この魚はストントレンのシンボルともいえる魚なんですよ!
 
下の大きな魚がそうです!
 
カンボジア語ではパーシィーといいます。
 
 
 
とても淡い体色の魚できれいなのですが、
 
とても気が荒く、混泳はかなり難しいです!
 
何度か持ち帰って飼育しましたが、
 
次から次へと攻撃してまわりの魚たちは大変でした。
 
同種でも別種でも一番強い個体はそのような行動に出るようです。
 
水族館クラスの水槽であれば泳がせられそうですね!!
 

 
この数は凄いです!!
 
前日までまったくといっていいほど見られなかったのに、
 
この日は数件の魚屋にこのくらいの数のパーシィーがずらりと並んでいました!
 
漁師さんの気まぐれなのか?
 
魚の気まぐれなのか?
 
この日は間違いなく、この町の人たちの多くはパーシィーを食べて
 
満足したと思いますよー!本当に美味しいですからね!
 
シェムリアップやプノンペンでは絶対に売っていない魚です。
 
ということは、流通システムがまだ整っていないカンボジアには
 
まだまだ現地でしか食べられない珍味があるということですよね。
 
その一つに魚があることは何だかちょっぴり嬉しいですよね。
 
 
今回の調査は一番の目的だった魚は見られませんでしたが、
 
多くの漁師さんから情報は得ることができました。
 
これらも今作成中の図鑑にも反映していきたいと思っています。
 
今回の調査地点は26地点、聞き取り調査の人数23人
 
当調査における新顔の種(1種のみ)・・・でした。
 
 
予算も少し抑えた節約調査でした!
 
 
 
ダトニオTシャツの方も現地シェムリアップと日本共に
 
多くの方に応援していただいております。
 
ありがとうございます。
 

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