2016年8月22日月曜日

咽頭歯

 
今日は少し話題を変えて
 
咽頭歯についてのネタです!
 
咽頭歯(いんとうし)は漢字のごとく、
 
喉の奥にある歯のことです!
 
この咽頭歯はカンボジアに生息するコイ科の
 
Cyclocheilos enoplosという魚のものです。
 
コイの仲間の多くはサメやブラックバスの様に鋭くギザギザの
 
歯が口の中にはありません。
 
その代わりになかなか目では見えないところではあるのですが、
 
喉の奥にこの歯があり、
 
左右の咽頭歯をすり合わせて
 
食べ物を砕きます。
 
日本でも有名なコイが10円玉を口の中で曲げてしまうのは
 
この咽頭歯があるからです!!
 
 
また、咽頭歯はコイ科の中でも
 
種によってすべて形態が異なっているので
 
咽頭歯の形からも種がわかることもあるようですね。
 
コイ科とはいっても皆それぞれ体の大きさもスタイルも違いますし、
 
食性も違いますからね。
 
日本の淡水魚でいえば、
 
姿が似ているタモロコとホンモロコの咽頭歯も違います!
 
 
 
 
・・・という訳で、
 
2012年の大分昔の写真ですが、
 
漁師さんの家で食べた夕飯に出たCyclocheilos enoplosの
 
あっさりスープがこれです!
 
 
その時に、ちょうど咽頭歯のことが頭に浮かんだので
 
鰓の隙間から箸を入れて
 
突いてみると、出てきました!!

 
見た目では左右同じような形で
 
結構しっかりとした歯でした!!
 
もし、コイ科の魚を食べる機会があれば
 
ぜひ!咽頭歯探してみてください(笑)
 
 
僕の故郷の湘南海岸にも時々5センチくらいの咽頭歯が
 
転がっているそうです。
 
おそらく江の島に流れ込む境川や隣の引地川に生息するコイが
 
大水の時に海に流れたりして死んでしまった個体が
 
打ち上げられて咽頭歯が海岸で見つかるのだと思います!
 
 
それ以外にも、
 
弥生時代など大昔の遺跡の貝塚などからも
 
コイ科の咽頭歯が見つかるそうです。
 
それくらい強くて硬い歯なんですね~
 
 
魚の歯のネタでしたが、
 
奥深いデス・・・!!
 
 

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