2012年10月9日火曜日

市場の魚シリーズ68(Puntius partipentazona)

 
 
今日は市場の魚シリーズ68(Puntius partipentazona)を紹介いたします。
 
Puntius partipentazonaは皆さんもご存知のプンティウス属の魚ですよね。
 
マレー半島からインドネシアの島国に分布するPuntius pentazona
 
スマトラやボルネオに生息するPuntius tetrazonaと同じ仲間です。
 
その中ではわりと日本には入荷しない種だと思います。
 
人気がないのでしょうか(笑)
 
でも、この魚だって可愛い魚なんですよ!
 
 
基本的にはカンボジア全土に広く分布していますが、
 
やはり高地では見かけない種ですので、
 
低地の氾濫原エリアにいるものと思われます。
 
 
確認した場所は濁った河川やクリークから、
 
透明度の高い山の麓の湿地や池などでも確認しました。
 
そのどちらの場合でも、岸際の流れのゆるい浅い場所を好んでいるようです。
 
ですので、濁った河川でも、じっと岸際を見つめていると、
 
大抵、数尾(1-5尾)の群れでチョロチョロ泳ぐ姿を観察できます。
 
以前苦労したのですが、釣りで釣る場合はタナゴ釣りの様な小さい針でないと難しいです。
 
下の写真の個体は透明度の高い池で潜水した時に5尾の群れが目の前の抽水植物の林の中を
 
横切ったので、慌てて投網をかぶせて捕獲した時のものです。
 
ここはブラックウォーターではないのですが、
 
とてもキレイな魚体を見せてくれるポイントです。
 
この色はなかなか水槽ではでない独特のカラーですよね。
 
日本でも、アブラボテやアカヒレタビラを採った後、水槽で同じ色を出せずに悔しい
 
気持ちになった時の事を思い出します(笑)
 
やはり自然の力にはかなわないんですね。自然はスゴイです!
 
 
また、このPuntius partipentazonaですが、調査地点により、
 
体側にある横縞の構成が違う個体群が時々いるんです。
 
通常は背鰭の基底部から肛門方向に黒色ラインが入り、側線付近で途切れます。
 
しかし、背鰭から下りてくるラインが側線より背鰭側で一度切れて、
 
再度側線上に丸い黒色斑点として現れる個体がいます。
 
はじめて見た時はドキッとしましたがそれ以降も時々みかけるので、
 
慣れてしまいましたが、今はそれ以上深い研究はしていません。
 
もともとプンティウス属についてはド素人級の知識しかないので、
 
これが当たり前なのかもしれませんが、
 
何方か情報をお持ちの方がおられましたらご教授願います!!
 
よろしくお願いいたします。
 
 
 
毎度の事ですが、この市場シリーズをアップする度に
 
改めていつも見ている魚を再確認することができます。
 
実は自分に一番効果があるのでは・・・?
 
と思ってしまう事も多々あるんです(笑)
 
 
これからも、時々のぞいてください!!
 


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