2012年3月17日土曜日

ちょっとだけ公開!フォーバーの生殖腺

リクエストにお答えして少しですがご紹介いたします!

今回はメス1個体とオス1個体だけでスミマセン!

今回は10個体程解剖しましたが、産卵期の最盛期に近いということもあり、

メス個体はどれも生殖口が赤くはれ上がり、腹腔もオス個体と比べると

大きく膨れているので一目瞭然でわかりました。

以前の職場でも多くの魚の採卵や人工授精をしてきましたが、

もっとわかりにくい種は山ほどいます(笑)

それに比べるとかなりわかりやすいタイプですね。



また、メス個体はオス個体に比べると体長が大きいという事もあるので

尚更よくわかります。

もし、数尾で飼育している方がいらしたら、じっくり観察してみてください!


さらに、卵が未成熟の個体でも(写真のメス個体よりもまだ卵が成熟していない個体)、

生殖口はほとんど同じでした。

もし、ここまで生殖口が腫れていないならまだ成熟していないはずです。

なので、あとは腹腔部分の膨れ具合で判断できると思いますよ!

卵巣は腹腔内を埋め尽くすほどパンパンでした!




下の写真はオス個体です。

精巣はほとんど成熟していました。

ですので、メス個体を目安に調整すれば大丈夫だと思います!





今回使用した個体は既に食用目的で死んでしまった個体を使用しました。

決して生体ではありませんよ!(笑)

日本のアクアリストにはこうした情報は少ないので、

よかったら参考にしていただけると嬉しいです。

このフォーバー調査は6月、11月に再度行うのでご興味のある方がいらしたら

ご一緒にどうですか?

みんなで楽しく魚調査したいですねー!

フォーバーツアーなんか良いですねー(笑)





2 件のコメント:

  1. なるほど!
    早速わかりやすく掲載くださりありがとうございます。
    体調や生殖口以外での雌雄判別はやはり難しいのでしょうか?
    繁殖期だからこそ生殖口で判断しやすいのですよね?
    フォーバー調査憧れますね~。
    是非一緒に連れて行って頂きたい!と言いたいのですが、
    やはり中々海外まで足が伸ばせません・・・。
    雑誌投稿した際には、是非購読させて頂きますね。

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    1. IMAさん
      こんにちは!
      思わず載せてしまいました(笑)
      今回の記事で少しでもフォーバーの魅力に気づいてくれた方がいれば嬉しいです。
      本種はプルケールと比べれば普通種ですが、この先希少な種になる可能性も高い種です。今のうちにいろいろと調べておきたいですね。
      これからも、応援よろしくお願いいたします!
      気軽にいつでもコメントください。

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