2012年7月12日木曜日

カンボジアでの魚養殖(魚病)

今日は朝知り合いの方から連絡があり、

養殖場のクララが大量死してたとのことで、なにかアドバイスをというものでした。


すぐにへい死した個体の写真を送ってもらい確認しました。

クララの頭は固い骨で覆われているのですが、その降端部(肉との間)に

穴が開くという症状でした。


これまでに養殖クララは嫌というほど見てきましたが、

この症状は初めてみるもので、まともな回答もできませんでした。


そんな自分が悔しいですよね。

水族館で飼育する個体なら間違いなく、手持ちの抗生物質で薬浴し、

改善されなければ他の抗生剤を使うか、

経口投与に切り変えます。



今回はいろいろ調べると、エドワジエラ症という東南アジアのナマズによくある

症状だということが分かりました。

この病気は日本でもヒラメやアユなどにも見られる病気のようです。


基本的にはテトラサイクリン系の薬剤での治療となるようなので、

今回もそのようなアドバイスをしました。


水槽飼育と養殖とは似ているようで規模も違いますし、

環境も違いますので、全てが応用できるわけではないんですよね。


そこがもどかしく、悔しいところです。


何とかクララが投薬で持ち直してくれるといいのですが。


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