2012年7月29日日曜日

やっと復帰しました!

約1週間前に何かの虫に足をさされ、

数日後に足が腫れて結構キツイ日々が続いていました。

腫れのピークだった先週末は病院に入院して点滴を打ちまくりました!

お陰で落ち着き始め、家に帰ってからこの写真を撮りました。

刺されたのは右足の脛です。

でも、そこから上には行かず、下の足が大きく腫れました。


実は去年も同じ症状になったことがあったんです。

そのときも刺されてのは痛みもないので分からず、

地方で魚調査をしていたのですが、数日後に腫れ始め、

やっと国境付近の町に着いたと思った矢先に痛みが出て

翌日にまた家まで2日かけて帰った思い出があります(笑)

そのときは足が大きすぎて毎日はいているサンダルが入りませんでした(笑)


寝ていると血流で圧迫されないので痛くないのですが、

ピークの数日は1時間も歩いていられません!

でも、この虫は人によりいろいろな意見がありますが、

蚊という人もいればクモやダニだという人もいます。

またさされた後にばい菌が入るという事も考えられますよね。


今回も欧米人の人が同じ時期に同じ症状で病院に来ていました。

その方もきっと怖かったと思いますよ!


入院のお陰で家に帰って体重を量ると、

2泊3日で5キロ増えていました!!

かなり豪華な食事と点滴のお陰でしょうか!


でも、現在は元に戻りました!

足も腫れが一気に引き始め、あと2日くらいで完治しそうです!!



日本も夏真っ盛りです。

いろいろな虫の活動する季節ですので皆さんも気をつけてくださいね。



2012年7月27日金曜日

市場の魚シリーズ49(Pangasius bocourti)

今回も引き続きパンガシウス科の魚です!

市場の魚シリーズ49はPangasius bocourtiです。

写真の上のロゴは許可なしに使用する方が多いのでちょっと見難いですがご了承ください!

この魚は時々マニアックなショップで見かけますよね!


カイヤンなどと比べるとややズングリしたスタイルです。

尻ヒレの数などを計測すると同定できますが、

歯型でも大方わかります!

下の写真が歯型のサンプルです。


この種も通常はメコン本流やトンレサップなどの大きな水域に生息しています。

気も荒くないので多種との混泳には向いている種かもしれませんね。

しばらくはパンガシウスの仲間を紹介しますね!!

2012年7月26日木曜日

市場の魚シリーズ48(Helicophagus waandersi)

市場の魚シリーズ48回目はパンガシウス科の仲間Helicophagus waandersiです。
この魚はあまり日本のショップでは見かけない魚だと思いますが、
インドシナにはたくさんいる種です。



この魚も前回紹介した魚Pangasius conchophilusと同様にトンレサップやメコンなどの
大きな水域に生息しています。
また生息地域では重要な蛋白源にもなり毎日市場では売られています。
皆さんもご存知のパンガシウス属とパンガシアノドン属とは形態的に
差異があるため属は違いますが、この魚もパンガシウス科の魚です。
分類の詳細に関してはFishBaseなどで調べてもらえばわかるかと思います。
パンガシウス属と比べると顔の形態が異なることがすぐにわかりますよね。
また他の属には持っていないくらい長いひげが特徴でもあります。
サイズは30-40cmがアベレージですが50オーバーの個体も見たことあります。
口の形態をみてもパールンのような肉食系ではないことがわかりますよね。
以前、パンガシウス科はすべて歯型が異なるといいましたが、
この種は姿を見なくてもわかるくらい特徴的な歯型をしています。


歯といえば、コイ科も咽頭歯という喉の奥にある歯型がすべて異なることで
その進化の過程や分類に使われていますよね。

この歯とコイ科の歯はまったく違うものですが、私たち人間にとっても
歯は大切ですよね(笑)実は先日うちの食堂のスタッフが仕事を休みました。
翌日話を聞くと親不知が痛んだそうです(笑)
そのことをつい思い出してしまいました!

2012年7月19日木曜日

ダトニオ保護プロジェクト(Tシャツ製作)15

ダトニオTシャツですが、これまでにコメントとEメールでいただいた案やリクエストの中から

一番多かったご意見を取り入れて完成したのが今回のデザインです。


ダトのカラーは今までグラデーションを使っていたのですが、

今回のプリントでは単色しか使えないそうなので、すこしイメージが変わりました。

さらに、色が1色増えるごとに価格が上がるので多くの色を使えません(笑)


ということで、

第一弾としてはこれでいこうと決めました。



今回のデザインに関してはいろいろな方の案があり、嬉しかったのですが、

すべてを入れるとグチャグチャになってしまい、まとまりがありませんでした(笑)!!

ですので、今回のデザインに使っていないものもあります。ご提案してくださった方々には

本当に申し訳ない気持ちです。ダトニオプロジェクトは1年で終わりではないので、

また次回のプロジェクトの際にはまたご協力いただけると幸いです!!



2012年7月17日火曜日

近況

最近は生活のほとんどを学校建設に使う毎日です!

この数日はこのプロジェクトの代表が訪問されていたので

建設状況の報告やミーティングなどを行ったり、村の地雷被害者の方の支援方法の検討など、

様々な活動で動きまくりました(笑)

カンボジアは単調な毎日がないくらい日々変化するスピードが早いので

私たち日本人にとってはとても充実した日々を過ごすことができます。(たぶん)

地道にコツコツやるって大変ですけれど、後で振り返ると大きなものに変わるんですね。

今日は孤児院も訪問し、今話題の病気(手足口病)の子供も確認してきました。

幸いにも大事に至らず完治する方向へ向かっていましたので良かったです!!


肝心の魚研究はあと1月半ほどお休みします。(大掛かりな調査は)

カンボジアへ来て3年突っ走ってきたので、今回の学校建設はとても良い時間だと感じています。

また季節的にも雨季の為、調査対象となる地域のほとんどは進入不可能な時期なんです(笑)

低地のメコンなどは大丈夫なのですが、禁漁期間のため大規模な漁もできません。

さらに道路もグチョグチョなので条件はかなり悪いといえます。

そんなことからも、この時期に違った方面で活躍できる機会があったことは幸いでした。

この間はダトプロジェクトのTシャツ作製と学校建設に力を入れます!!

特に最近はこのプロジェクトにバックパッカーの若者たちを巻き込んで一人でも多くの

参加者の下で建設が進められるように企画し、先週からボランティア参加を開始しました!

その効果がすでに出始め、もう十数名の参加者がいます。

さらに、その中から二人の若者が開校式まで見届けるために最後まで作業を手伝ってくれる

ことになりました!今後はもっと参加者を増やして楽しい学校つくりをしていきたいですね。

詳しくはスロラニュプロジェクトhttp://www.srolanh.org/の学校建設をぜひご覧ください。


でも、魚の方は忘れたわけではありませんよ!!
データ整理や図鑑の作業は毎日食堂で作業しています(笑)

市場の魚シリーズ47(Pangasius conchophilus)

今日は市場の魚シリーズ47Pangasius conchophilus)です。
市場シリーズももう少しで50回です!
やっとパンガシウスが出てきました!
日本にもパンガシウスファンの方は意外といますよね。
まずはその第一回がこのPangasius conchophilusです。
この魚はインドシナに広く分布している種ですが、アクアリウムフィッシュとしては
それほど有名ではありませんよね。
パンガシアノドンに分類されるメコンオオナマズとカイヤンの2種、
パンガシウス属のスポットバールンやパールンはお馴染みの大型魚ですね。
このPangasius conchophilusもメーター級になる大型パンガシウスです。

隣国のタイやラオスでの現状はあまり知りませんが、
カンボジアにおいての本種の出現頻度は高いです。
といっても、水路や小河川などの小さな支流にはいません。
メコン・トンレサップのような広い水域では普通種です。

この魚の特徴はなんといってもカイヤンなどと比べてみてもわかりますが、
ボディーが薄いグレーで模様がありません!
とてもソフトな印象のパンガです。
養殖もされていますが、ほとんどは天然個体というところも魅力です。
噂ですが、この魚は貝を食べるそうです。
実際に何個体か解剖したことがありますが、そのときも巻貝がいくつか出てきました。
これは偶然だったのかどうかは今もわかりません。
(調査不足ですね)

また、パンガの仲間はすべて歯型を見れば基本的に一発で同定できます。
パンガの同定でお困りの方は一度調べてみてはどうですか?

2012年7月16日月曜日

市場の魚シリーズ46(Acantopsis sp.)

続いては市場の魚シリーズ46Acantopsis sp.)です。
この魚はホースフェースローチの名でよく知られる魚ですよね。
ショップでも時々見かけます。
この魚の学名にはちょっと困っています。
いろいろな図鑑を見てもいまいちはっきりしないグループなんです。
ですので、今僕がメインで使っているカンボジアの図鑑を基準に整理していますので、
Acantopsis sp.が1から3までいます。
全身模様のない種、側線に沿ってスポットが入る種、

全身に不規則な模様が入る種の3種です。

いずれもAcantopsisは河川や湖などで見かける種です。
主に底質が砂の場合が多いですね。やはりドジョウですね(笑)
以前紹介したスパイニールと同様にこの種も投網で採集すると網目に頭を突っ込んで
取れないのでやっかいな奴ですね!

水槽飼育では餌が十分に取れないとすぐに痩せてしまいますので注意してください。
そこさえ気をつければ様々な種と一緒に泳がすことができると思いますよ!!
今回の写真はラオスとの国境付近に流れるメコンの支流で

底引き漁をしていた家族が採ったものです。
結構たくさん採っていましたよ。

このときはお目当ての2cmドジョウを探していたのですが

このバケツの中にもいませんでした(泣)
採集は予測と感が大切です。
思ったところでお目当ての魚が出るとうれしいのですが、
はずれが続くと辛いですよね(笑)



2012年7月15日日曜日

市場の魚シリーズ45(プリストレピス)

今日は市場の魚シリーズ45(プリストレピス)です。
この魚の仲間は日本のショップでも東南アジアからインドまでの

広い地域から集まってきますよね。
中でも、インドシナで一番多いのがこのPristolepis fasciataです。
バンデットシクリットの名で10数年前は売っていましたね。(もう古い話ですが)
よくブルーギルみたい!といわれますが(嫁に)、

レポミス属ではないので違う仲間です!
でも確かにブルーギルに似ていますよね(笑)



この魚はカンボジアでは低地のいたるところにいる種です。
高地ではあまり見かけませんが、水田などでは幼魚がたくさんいますし、
用水路や湿地、河川などには成魚もたくさんいます。



ただ、食材としてはあまりカンボジアでも人気がありません。
市場でも必ず売っている魚というわけではありません。
おそらく零細漁業で売りに出されることなく、

家庭内で消費されることが予想できますね。



ブルーギルはコイ科の小型魚と混泳すると食べてしまいますが、
こいつは意外と大丈夫なのでちょっとしたアクセントになる魚だと思いますよ。
ショップで見かけてもそれほど高い魚ではないと思うので
ぜひ、一度水槽の仲間にしてみては?

2012年7月14日土曜日

市場の魚シリーズ44(Plotosus)

最近は学校建設のためほぼ毎日灼熱の中土運びやっています(笑)

お陰で少しずつですが筋肉が10年前の状態に戻りつつあります(笑)

川ではなく、水のない大地で鍛えています!

特に今は一番きつい基礎へ土を運ぶ作業です!

参加者の若者に負けるわけにはいきませんからね。

村人の助っ人が少ない日は特にきついです(笑)

泣きそうになることも・・・(笑)




さて、今日は市場の魚シリーズ44(Plotosus)です!

PLOTOSIDAE(属)というとパッとしませんが、実はゴンズイもこの仲間です(Plotosus lineatus)。

その仲間のPlotosus caniusを紹介いたします。

ゴンズイは海水域から汽水域までが基本的な生息域ですが、

本種はさらに淡水域にも進入します。


実際にトンレサップ湖の数キロ手前のトンレサップ川でも

偶然ですが確認しました!この辺りは完全に淡水域です。

当時はまさかここまで来るとは思っていなかったのでとても驚きました。

一方でカンボジアの汽水域付近ではけっこうよく見かける種です。

夜間採集などでは岸近くでエサを探して泳いでいるところも観察できますよ。



日本のショップでも時々見かける魚ですよね。

実際に幼魚サイズであれば淡水飼育も簡単だと思います。

上の幼魚(約100mmSL)は我が家でも数ヶ月普通に飼っていました。



上の写真は汽水域で漁師さんの船に乗り投網で採集した個体です。

このときはマッドスキッパー採集にいったのですが、

個体数が少なかったことと、腕が悪く採集できませんでした(泣)

嫌な思い出です(笑)





2012年7月12日木曜日

カンボジアでの魚養殖(魚病)

今日は朝知り合いの方から連絡があり、

養殖場のクララが大量死してたとのことで、なにかアドバイスをというものでした。


すぐにへい死した個体の写真を送ってもらい確認しました。

クララの頭は固い骨で覆われているのですが、その降端部(肉との間)に

穴が開くという症状でした。


これまでに養殖クララは嫌というほど見てきましたが、

この症状は初めてみるもので、まともな回答もできませんでした。


そんな自分が悔しいですよね。

水族館で飼育する個体なら間違いなく、手持ちの抗生物質で薬浴し、

改善されなければ他の抗生剤を使うか、

経口投与に切り変えます。



今回はいろいろ調べると、エドワジエラ症という東南アジアのナマズによくある

症状だということが分かりました。

この病気は日本でもヒラメやアユなどにも見られる病気のようです。


基本的にはテトラサイクリン系の薬剤での治療となるようなので、

今回もそのようなアドバイスをしました。


水槽飼育と養殖とは似ているようで規模も違いますし、

環境も違いますので、全てが応用できるわけではないんですよね。


そこがもどかしく、悔しいところです。


何とかクララが投薬で持ち直してくれるといいのですが。


市場の魚シリーズ43(コチの仲間)

今回も汽水系ですが市場の魚シリーズ43(コチの仲間)を紹介します。

正直、コチの仲間はほとんどわかりません(笑)

細かい紹介をしたいところですがそこまで知識がないのですみませんっ!!

偶然採った個体ですが、採った以上は調べなくてはいかないので大変です(笑)

最近日本ではコチのルアー釣りが盛んですよね。

コチは調べるとけっこういろいろと種類がいるようですね。

下の魚はInegocia japonicaだと思います。

日本にもいるコチですね。


続いてはPlatycephalidae sp.です。

これは検索しましたが分かりませんでした(笑)

情けないですよね !↓!


最後はPlatycephalus indicusです。

これは一発で分かりました!

これらのコチは海岸線に近い町市場でならたいてい見ることができます。

でも、どれも同じ魚として扱われています。

よく標本用に市場でも魚を買うのですが、

同じ種類は数尾いれば十分で違う種類をたくさん欲しいのですが、

その違いが分からないおばちゃんはなぜこれは欲しくて、これはいらないのかが

分からないようでいつも不思議がられます(笑)



下の写真は採集していた浅い水域で見かけたときのものです。

大きな個体は40-60cm級が売られているので

ルアーで狙ったら面白いかもしれませんね!


2012年7月11日水曜日

市場の魚シリーズ42(PHALLOSTETHIDAE)

本日はファルロステトゥス科(PHALLOSTETHIDAE)を紹介です。

本種を今日紹介しようと思ったのは、たまたまネットで魚関連の記事を検索していると、

この仲間をベトナムで採集した方が何の魚だか分からず謎の魚として扱っていたので

少しだけ紹介しようと思います。


僕のカンボジアでの調査ではこれまでに2種を確認しています。

ファルロステトゥス科は淡水域から汽水域、そして海水域と幅広い生息環境をもっています。

でも、全ての種が全ての水域に生息するわけではなく、それぞれの種によりその生息域は

異なります。

基本的に魚体は透明でシラスやメダカの仲間のようなイメージです。



下の種Phenacostethus smithiは完全に淡水に生息する種です。

実際に調査で見つけた場所も完全淡水域でした。

(家の前の川で見つけたんです!)

でも、昼間は見つけることは難しいですね。

実際、昼間に同じ場所へ行ってもいなかったのです!

どこかへ移動しているのか、小さすぎて(20mm程度)見えないだけなのか(笑)

ですので、この魚を採集したのは夜中です。

懐中電灯で水面を照らすとたくさん浮いているんです。




写真を見ると分かると思いますが、エラの下、おなかの周辺に変なものがついていますよね。

これはオスだけなのですが、硬骨魚としては例外的に喉部に腹鰭が変形した

交接器=プリアピウムという器官を持つ魚だそうです。

とても神秘的な魚ですよね!

さらに、メス個体は腹鰭がありません!

しかも、体内受精型ですが卵の状態で産み落とします。

なんとも、変な魚です!




下の写真はPhenacostethus sp.です。

本種は数地点の汽水域で採集した個体です。

上のPhenacostethus smithiよりはやや大きく、3-4cmほどあります。

この種は大きいので昼間でもわりと目視できます。(笑)

でも、夜間の方が良く見えますね。しかもたくさん浮いているので簡単に見つけられます。


夜間に観察したときに撮ったものです。
流れの少ない場所を利用して浅い場所の水面付近を漂います。

確かにこの奇妙な体型の魚を始めて見た人は不思議に思いますよね。



2012年7月10日火曜日

市場の魚シリーズ41(ナンダス)

今日はもう一つ市場の魚シリーズ41(ナンダス)です。

実はこの魚市場ではなかなかお目にかかれない魚なんです。

理由は簡単!小さいからです(笑)

でも、エビ(トンレサップ湖内産ではなく、川産)の中や雑魚(小魚)の山が

あるときにはたまに見かけますが一箇所に群れる魚ではないので、

いてもせいぜい数尾です。


この魚はインドシナからさらにインド方面など広く分布する魚ですよね。

これだけメジャーな種ですが、さすがに初めて自分のタモ網に入ったときは

嬉しかったですねー!

やっぱり自分で現地で出会う魚には感動しますよね。

この魚は低地の水田地帯からトンレサップなどの大きな水域、

または山間部のクリークや湿地にも生息しています。


僕は実はじっくり飼ったことがないのですが、

改めて飼うと楽しめる魚かもしれませんね。

繁殖もやりがいありそうです(笑)




久しぶりの採集

今日は学校建設をお休みし、以前から頼まれていた魚を採りに

30km程の距離にある川へ採集に行ってきました。

2ヶ月ほどまともな採集をしていなかったので(笑)、

久しぶりの採集にストレスや疲れも吹っ飛びました!

本当は先月中に行きたかったのですが、

なかなか時間が取れず行けなかったんです。

予定していた時期よりも遅くなったので、

雨季に入り水かさが増えてしまっていました。

お目当ての魚も何とか採れたのですが、

はしゃぎすぎて胸まで浸かってしまいました(笑)

でも、やっぱり川の水に浸かっているときが一番幸せですね(笑)


今日のブログにも様子をアップしようとカメラをかまえたのですが、

メモリーカードが入っていなかったので撮れませんでした(笑)

すみません!


採れた魚はラスボラ、ミスタコレウカス、アキシス、パンギオ2種、スパイニールなどなどです。



2012年7月9日月曜日

50cmダトニオの経過

トンレサップ水系産ダトニオですが、

その後も順調に飼っています。

当初は2m水槽へ移す予定でしたが、

我が家で扱う冷凍エビにまだ慣れず、グラミーなどの生きエサしか

食べないので、入れることができません。



でも、この個体は成長させるというよりも来年、再来年まで元気にいてくれて、

産卵期にコンディションがよければこれ以上でかくなる必要はないんですよね。

なので、他魚との混泳は断念しました(笑)


えさを入れると一気に活性が高くなり、

ハンパないくらいのスピードで捕食します。


見ていても怖くなるほどです!

それだけ元気な証拠なので嬉しいですね。


その代わりに小さい方のダトを2mに入れてみました。

これで、今まで以上に成長すると思います!!

フォーバーやバルブ類・アロワナ、小型コイ科、ボティアなどなどとの混泳ですが、

プルケールも上手くやっています(笑)


20水槽ある水槽室も先日までは満員だったので、

先週は夜中に魚移動と掃除に明け暮れ大変でした。

お陰で半分以上の水槽が空きました。


家の水槽室の魚は研究用だけでなく、

メンテナンスをしているホテルとレストランの魚も一部ストックしているので

それなりに大変なんです(笑)

でも、そのお陰で多様な種を飼う事ができるので、

魚同士の相性などもいろいろ勉強させてもらっています。

この経験もアクアリストにとってはとても大切なものですからね。

(無駄に☆にすることだけは避けないといけませんね。)



雑誌D.A.Cでました!・・・が

 今日は学校建設の帰りに連載中の雑誌が出ているかと思い、

DACを取り扱っていいるオフィスへ行き、新号をもらってきました!

楽しみに開けてみると、なんと!掲載している写真が間違って配置されていました(笑)

カンボジアで読まれている方には大変申し訳ないです。

すみませんでした!

今回のテーマは壁画からよみがえる淡水魚(魚バカの妄想)というもので、

アンコールワットとバイヨン寺院の壁画に彫られた魚たちを見つめる記事です。



ですので、説明文と写真がゴチャゴチャだと、

読む人は何がなんだかわからないんです(笑)

しかも今回はちょっと力を入れて書いただけに残念でした!

今編集部さんに相談中です。

次回も訂正して同じ内容で行こうか悩んでいます(笑)!!



次々号はダトニオの話を書く予定でしたので1つ時期が遅れそうです。


その分、ゆっくり良い記事が書けそうです。

市場の魚シリーズ40(ミスタスとアリソース)

市場の魚シリーズ40(ミスタス)です。

今日も朝から学校建設のため村へ行っていました。

昼ごはんを村で誘われたので食べてきました!

今日のメニューはミスタス料理でした!!



ミスタスはインドシナには数多く生息するグループで、

淡水域から汽水域まで生息範囲も広いグループのナマズです。

今日のミスタスは市場で買った個体のようです。

特にこの種は水田地帯にまで侵入する種なので

一般のカンボジア人も良く食べるポピュラーな魚です。


上のスープはスイレン(ニムファ)の茎とミスタスキャト(Mystus mysticetus)です。

アクアリストにとっては何とも羨ましいコンビの食材ですね(笑)


上はミスタスの素焼きです!

手前にあるのがミスタスを食べるときに使うタレです!

このタレはなんと!赤アリなんです!!

(ほとんどは小さいのですが、蜂の子のような女王アリ?
みたいなでかいアリも入っています)

作り方は簡単!赤アリを水に入れてすりつぶすだけ!!



ポン酢のような味なのでとても美味しかったです。

このアリにもきっと蟻酸がたくさん含まれているからでしょう、

そのすっぱさがとても絶妙でした。

塩や胡椒などで一切味付けをしていないというので驚きました!

これは日本人でもまったく普通に食べられる味です。

いつかカンボジアに来られたときには是非!食べてみてください!!




2012年7月7日土曜日

市場の魚シリーズ39(スパイニール)

市場の魚シリーズ39(スパイニール)です!

スパイニールは日本でもかなりたくさんの種類が紹介されていますよね。

でも、意外と人気はありませんが・・・(笑)


そんなカンボジアに生息するスパイニール(トゲウナギ)ですを紹介します!!

まずはMacrognathus semiocellatusです!

トゲウナギはMacrognathus属とMastacembelus属の2属がインドシナにはいます。

その中でもこのMacrognathus semiocellatusはカンボジアで最もよく採れる種の一つです。

低地から山地まで様々な場所で見られますが、

どちらかというと河川に多いタイプです。

流水を好むようですね!

サイズは大きくても20cm程度です。

飼育もしやすいですよ!

またカラーのバリエーションが豊富なのでロカリティが違うと

別種かと思うほどです。



下は有名なピーコックスパイニール(Macrognathus siamensis)ですね。

こいつも上の種と同じくらい良く見かけます。

でも、生息地は止水域(田んぼ、水路)にも進入するのでさらに生息範囲は広いと思います。



こんなにたくさん一度に採れるときも!!

網を上げてくるときは嬉しいですが、

網に首を突っ込むので取り出すのが一苦労です(笑)

ちなみに、この写真は田んぼでの採集です。


下は市場の写真です!

この中には2種のスパイニールが入っています。

左の小さいのがMacrognathus siamensisですが、

その右側に3個体いるでかいスパイニールが

タイヤトラックスパイニール(Mastacembelus armatus)です!

こいつはでかくなると60-70cmくらいにまでなる大型種です。

カンボジアでも60cmくらいの個体は何度か見ました。

カンボジアではスープに入れて食べます!


最後はお馴染みのファイヤースパイニール(Mastacembelus erythrotaenia)です。

この種も70cm近くまで成長します(もっとでかいかな?)。

実は僕の調査ではまだメコン水系では1個体も確認していないんですよね!

おそらく皆さんも普通にいる種だとお思いの方も多いのではないでしょうか。

僕がこれまでに確認したのは非メコン水系のみです。

おそらく、ベトナム(メコン下流)にはいると考えています。

(若干、塩分に強い種だと思いますよ!もし、飼育されていてコンディションが

悪ければ0.5%くらいの塩を入れてみてください。)





このほかにも怪しいタイプのスパイニールがカンボジアにもいますが、

同定が難しいためお手上げです(笑)


ありふれた魚たちですが飼育してみると脇役にはなかなか良い魚たちです。

きっと今以上に水槽が活気つくと思いますよ。



ダトニオ保護プロジェクト14

ダトニオ保護プロジェクトで作成中のTシャツですが、

協力いただいているシェムリアップの雑貨屋さんCafe de SORAさんが

先日、タイへ買い付けに行かれた際にTシャツのざっくりとした見積もりを

調べて来てくださいました。

感謝です!!ありがとうございました。


これを元に作製枚数などを今相談中です!

デザインの方も最終段階の調整を行っています。

Cafe de SORAさんは今月末にもタイへ買い付けに行かれるそうなので、

その時までにお金の都合とデザインができれば注文していただく予定です!!

また内容がまとまりましたらご報告させていただきます!

よろしくお願いいたします。


2012年7月6日金曜日

魚以外シリーズ6(Kampot Zoo)

今回は地方にある動物園を紹介します!
カンボジアには以前から動物園が各地にあります。
といっても、日本のようにたくさんはありませんが、
観光客用というよりはカンボジア人のための動物園です。
なぜかというと、管理がほとんどできていないからです。
日本の動物園で働く方が見たらきっと驚くでしょう。
そのくらいメンテナンスがきっちりできていないのです。
今回紹介するカンポット動物園を訪れたのは実は10年も前の2002年です。
もしかすると今はしっかりと管理されているのかもしれませんが・・・
この動物園には唯一1つだけ魚水槽がありました。
写真下がそうです。


でも、残念なことにそこに収容されていたのは
アフリカ原産の移入種であるクララ(Clarias gariepinus)でした。
おそらくそのことも知らず展示しているのでしょう。
ここでもカンボジアでの教育や情報が絶対的に不足している現状を見ました。
クララを展示するのであれば在来のクララはたくさんいるのですからね。
知識や情報があれば在来種を展示するはずです。
下の写真は何だかわかりますか?
ウミガメです!


おそらく腹腔内に空気が溜まり思うように泳げません。
周りのコンクリート壁に塩の結晶がないので淡水だと思います。
しかも、長期間換水していないので水は真っ黒でした。
日本ならありえない飼育方法ですよね(たぶん)。
他の動物も環境は良いとはいえない状況でした。
カンボジアはインドシナ特有の動物を有する国です。
そうした動物の中でもトラや野生牛など多くの種が絶滅に瀕しています。
この環境を守るためには動物園をはじめ基礎的な知識をもった人材が必要だと
強く感じた動物園訪問でした!