今日はバイヨン中学校の野外実習ということで、
村の近くにあり、アンコール時代に作られた西バライという
巨大な貯水池へいってきました。
まずは中学校からバライに向けて
村をいくつか通過し、
バライの土手を超えるためにちょっとした小山を乗り越えます(笑)
すると、土手の上に出るのでそこに自転車やバイクを停めて
ここから土手を貯水池に向けて降ります!
すると、正面には広大な土地が目の前に・・・広~い!
ここで、少し先生よりレクチャーを受けて
今回の目的地でもある貯水池の真ん中にあるメボンという遺跡へ向かいました。
とにかく広いです(笑)
南北2km
東西に8kmもあるので、
そりゃー広いわけです(笑)
よくこんなに広い土地に水を貯めるために
土手を作ったな~と驚かされます。
この貯水池の水は現在でも下流の水田地帯に水を供給している
灌漑施設です!本当にすごいですよね。
さらに、いつもこのブログでも紹介している
アロワナ池のアロワナもこの貯水池から引いた
水を飼育水として使用しているんです。
写真の場所はバライの東側なので
乾季はこの様に水はありませんが、
雨季にはここもしっかり水が貯まります!
この日も西側にはたくさんの水が貯まっています。
そして、みんなで数百メートル歩いて
貯水池の真ん中にあるメボン遺跡に行きました!
工事用の土手を超えると、
見えてきました!!
大きなクレーンも設置されており、
写真右中央やや下に写っている緑の植物が繁茂している辺りが
メボンの中にある大切な貯水池です!
遺跡の石も崩壊してしまっているので
これから修復作業が行われるのでしょうね。
ここはフランスの遺跡修復チームが担当しているそうです。
まだまだ長い年月が必要だと思うので
がんばってほしいですね。
ここでは修復チームの方が
子供たちにいろいろと説明をしてくださいましたが、
僕は全く分かりませんでした(笑)
そこで、日本語がわかる人にお願いして
一つだけ質問してもらいました。
何を聞いてもらったのかというと、
『中央の池の水が枯れることはありますか?』というもの。
実はアンコールワットの東第一回廊に淡水魚の彫刻が描かれており、
そこには現存する淡水魚たちがたくさんいます!
でも、その中に1種類だけ明らかに正体不明な魚が何個体も描かれているんです。
単純に考えて、仮にもしこの魚が本当に1000年前にいたとしたら、
今はどう考えてもトンレサップ湖や周辺の河川や池にはいません!
そこで、僕が考える唯一の生き残りがいると仮定すると、
この池くらいかな~と思ったんです。
なので一年を通じて水があって
人が手を入れてなければわずかな可能性もありますよね(笑)
そんな空想をしていたんです。
でも、思わぬ答えが返ってきたんです!
一年中水が枯れることはありませんが、
内戦時代はここも戦闘エリアだったため、
池の中に地雷や不発弾などがある可能性があり、
その調査すらまだ行われておらず、
危険性が解消されないと、池内の移籍調査もできないとのことでした。
・・・思った以上に基礎調査もすすんでいない事に驚きました。
いつの日かこうした遺跡内の水域の魚調査もやってみたいですよね。
なんだかワクワクしますよね。
さて、
みんなとメボンの歴史や現状などを勉強し、
帰りはみんなで環境教育活動の一環として、
ゴミ拾いをしながら土手まで帰りました!
今日は想像以上に歩いた一日でしたっ!