2018年8月9日木曜日

琵琶湖固有種のワタカ釣り

先日は家の前を流れる

葉山川の横にある小さな公園へ娘たちと遊びに行った際に

川の溜りをちょっと観察してみました。

すると、ここでも40cmほどのバスが数尾泳いでいました。

もちろん小さいサイズのバスやギルもいます!


でも、バスの群れの中にちょっとスレンダーで

動きの違う魚が混じっているんです。


嫁さんには説明するのが面倒なのでw

バスの群れがいるぞ!と教えたのですが、

嫁さんはその群れを見て

「あれバスか?」というのですw


・・・


サスガデス!!!


あの影を見切っていたようです!

あの魚影をみて魚がわかるのはなかなかの観察眼です。

いつの間にかそんなレベルまで嫁さんも達していたんですね。

さて、その謎の魚を見てしまったからには

確かめたいですよね。

その夕方日が暮れる最後の30分に合わせて

家の前の水路でスジエビをとって

釣りに行ってみました。

やはり活性が高いです!


でも、釣れるのは

ブルーギル(今回10種目)



そして、10-30cmくらいのバス



そして、ついにその魚がかかりました!!

出てきたのは琵琶湖固有種のコイ科のワタカでした。

写真の個体はまだ小さいですが、

この後35cmほどの大型も釣りました。



ワタカは大陸(中国系)のコイ科魚類でクルターの仲間です。

昔、日本が大陸とつながっていた頃に日本に進入し、

大陸と別れて日本が島国になってから

生き延びて琵琶湖水系に残った魚です。


今でこそ全国各地に移入されているので

九州でも山陽でも関東などの河川や池にもいますよね。

僕も初めて採集したのは印旛沼なんです(笑)

その後は霞ヶ浦、北浦、岡山の河川、九州の河川などでも採集しましたが、

琵琶湖の湖南エリアの内湖などでも見つけています。


でも、今回のポイントでワタカが出てくるとは

予想もつきませんでした。

僕のイメージではここまで数キロも河川を上がる魚ではないんです。

他にも琵琶湖なので逆水で上がってまた降りて来た可能性もありますが、

ここでは自力で上がってきた可能性が高いですね。

また、ここで良型のワタカがこんなにたくさんいるってことは

それだけ数が増えているのでしょうか?



もう一つ気になっているのが

バスの生息域の変動とも関係しているのかもしれません。

10年ちょっと前まではエコトーンと呼ばれるエリアから

下流側にバス、ギルが勢力をもち、

その一方でその上流側で在来種がしっかりと生息し続けてきたんです。

そのバランスが第3段階として変わりつつあるのかもしれませんね。

このあたりに早く気付いた研究者さんには

研究してもらいたいですね。


僕が琵琶湖にいたら

たぶん研究テーマにしてましたね(笑)





それから、

基本的にこの魚は肉食ではなく植物食系なので

腸も長くて大人しい魚なんですが、

今回はしっかりとエビを食ってきましたね!!

また今度時間があれば

もう一度チャレンジしてみます!!



2 件のコメント:

  1. 佐藤 広崇2018年8月13日 9:39

    今年3月にカンボジアで、夫婦でお世話になりました、佐藤です^ ^

    あれからブログも楽しく拝見させていただいています。
    日本に帰っていらしてたんですね!しかも琵琶湖で釣りも...笑

    私も嫁とビワコオオナマズやハスなんかを釣りに、最近よく琵琶湖に釣りに出かけています。


    まだしばらく滋賀には滞在するのでしょうか??もしお時間あれば、釣りいきましょう!!笑(お盆なのでいそがしいでしょうかね汗)

    これからもブログ・研究、夫婦共々楽しみにしています^ ^

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    1. 佐藤さん
      コメントがやっと見れました!お返事が遅くなってすみません!
      今回は琵琶湖まできていただきありがとうございました。
      また今度一緒に釣り行きましょう!!

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