2015年2月5日木曜日

夜間採集1

 
今回も夜間採集をしてきました。
 
漁師さんの船で村の周辺の岸際をゆっくりと移動しながら
 
夜の魚たちを見ました。
 
昼も良いですが、夜のフィールドも良いですね!
 
夜間採集は琵琶湖にいる頃に
 
知り合いのおじさんから教わったのですが、
 
それ以降、採集の幅が広がり、
 
昼間では見れない魚たちの姿が観察できます。
 
 
 
まずは、今回昼間っからよく目にした小型のナマズMystus gulioです。
 
主に汽水域に行くとよく出会う魚です。
 
カンボジアで出会うミスタス属の多くは淡水なので、
 
この種類はちょっと特別な魚ですね。
 
川の上に突き出たトイレでウンチをすると、
 
真っ先に水面まで上がってくる種です(笑)
 
ナマズなのに積極的に水面までくる魚なんですよね。
 
とても可愛らしいです。
 
 
こちらは魚ではなくカエルですが、
 
3分の4海水だったこのエリアの水際まで来るなんて
 
強気なカエルですよね。
 
種類は何でしょうね?
 

 
こちらはコチ(笑)の仲間です。
 
見えないかもしれませんが、
 
赤い魚のロゴの背びれの上あたりに黒く小さな両目が見えています。
 
体は右下に向かっています。
 
砂に潜るなんてよく考えましたよね。
 

 
そして、こちらも砂に潜る魚
 
シタビラメの仲間です。
 
カンボジア名は「犬の舌ウオ」です。
 
魚ロゴの背びれの上が顔で尾びれは上に伸びています。


 
下の2枚の写真はこれまでにも何度か紹介した
 
ラインフィッシュの名でアクアリストに親しまれている
 
Allendatrachus grunniensです。
 
この仲間は他にも種類がいますし、
 
分布域も広いのですべてがこの種という訳ではないのですが、
 
カンボジアの汽水域にはたくさん見られる種でもあります。
 


 
この魚が多く見られたのは下の様な
 
岩盤の広がるエリアでした。
 
岩の窪みなどにくっついてエサを待っているようでした。
 
でも、マングローブエリアの泥の中や砂底にもいたので、
 
必ずしも岩場だけという訳ではなさそうですね。
 

 
 
こちらの水面に浮いている小さい魚たちは
 
Phenacostethus sp.です。
 
この辺りにはよく見かける魚の一つです。

 
 
そして、こちらは日本人もよく知っている
 
テッポウウオですね。
 
体長20mmほどのまだ小さな幼魚ですが、
 
テッポウウオの体型ですよね。
 

 
こちらはサヨリの仲間のZenarchopterus buffonisです。
 
ZENARCHOPTERIDAEは4種を確認していますが、
 
この辺りではこの種が一番多いです。
 

 
こちらは、今回漁師さんに聞き取りをした際に
 
話の中で出てきた魚です。
 
偶然見つけたので採集しておきました。
 
15年カンボジアで採集をしていますが
 
実際に出会ったのは今回が初めてです。
 
この時期は塩分濃度が高いのでこうした
 
海水性の魚たちも多くこの河川に進入しているようでした。
 
もし、この魚の名前を知っている方おられたらぜひご一報ください!!
 
なんていう魚だろ?
 

 
最後はコンジキハゼGlossogobius aureusです。
 
なんでもないハゼですが、
 
実は何種類も似たような種類がいるので
 
同定するときに大変なグループです。
 
けっこうすばしっこい魚で潜水した際は3回トライしてすべて逃げられました(笑)
 
悔しいので次回潜った際は絶対にすくいます(笑)
 

 
こんな感じでいろいろな種類が見られました。
 
本当はこの倍以上の種がいたのですが、
 
すべての種類の写真が撮れずすみません!!
 
エイの写真は撮りたかったな~(泣)
 
写真を撮る前に漁師さんにモリで突かれてしまいました。
 
 

2 件のコメント:

  1. きれいなアーチャーフィッシュですね!
    ギマの仲間じゃないでしょうか?

    byあとぅぴー

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    1. あとぅぴーさん
      コメントありがとうございます。
      ギマですか!調べてみます!!

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