数日前の事ですが、
メコンへ調査に行っている水産局のパナラーさんから
Pangasius sanitwongseiを見つけた!という内容のメールがありました。
Pangasius sanitwongseiは日本のアクアリストさんたちにとっては
古くから馴染みのある魚だと思います。
学名ではあまり馴染みがないかと思いますが、
パールンやパールムなどの名で流通しているので
この名を聞けばわかる方も多いのではないでしょうか。
アクアリウムの入門本などでもとりあげられるくらいの魚なので
現地へ行けばいくらでもいるでしょー!と言いたいところなんですが、
実はインドシナ全体で見ても今ではとてもレアな魚なんです!!
この情報は日本のアクアリストさんにとっては意外だと思います。
でも、冗談ではなく本当なんですよ!
実際、僕は15年カンボジアで魚採りをしていますが、
一度も採ったこともなければ漁師さんが採ったことろも見たことありませんし、
何百回と通った各地の市場でも出会ったことはありません。
ただ単に他のパンガシウス属の魚と区別がつかないわけではありません。
もし、出会えば必ず見つける自信はあります(笑)
そのくらい希少種なんです。
おそらく、日本や世界中に出回る10cm程の個体は
すべて養殖ものだと思います。
この魚はカイヤン(Pangasianodon hypophthalmus)や
パーテーホー(Pangasius larnaudii)などと同じパンガシウス属の魚ですので
よく似ていますよね。
もちろん、見慣れれば遠くからでも一目でわかりますが、
心配な時はちょっと口を指で開けて、
上顎にある小さな歯の形状を見ればだいたいの種がわかるんです。
特に、このパールンは肉食性の気の荒い性格なので
この歯は長くて鋭く、魚を捕まえたら放さない!というような歯をしています。
そんな魚が見つかったのはとても嬉しい情報ですよね!
密かにもう絶滅しかけているのでは?
・・・と思うくらいで会わない魚だったのでいつも頭の中でどんなところで、
どんな風に泳いでいるのか・・・?なんて事を
想像したりもしたくらいです(笑)
ホントに良い情報でした!!
そう考えると、Datnioides pulcherもきっとどこかにいますよね!!
出会うのが楽しみです。
こんばんは。
返信削除日本でも世界でも、最近流通している観賞魚の大半は養殖だと思いますね。
天然モノは、本当に少なくなってきています。
乱獲によって個体数の減少もあると思います。
そのうち「観賞魚は養殖以外流通禁止」なんてことに、ならなきゃいいんですがね。
木崎さん
削除そうですね。そうならない事を祈りたいです。
背びれ?がかっこいいですね。
返信削除西川さん
削除そうなんですよ〜。
パンガシウスの仲間の中では一番ヒレが長いです。