昨日、水辺を観察した際に見つけた水路の護岸です。
施工後、何年経過したものかはわかりませんが、
デザインした護岸の型に会わせるために安易に下地を施工した結果、
雨季の雨によって護岸内部の土砂が流されて空洞が生まれて
護岸表面が陥没している様子です。
近年、カンボジア全土でこの様な護岸や堰が見られるようになってきましたが、
どこも数年すると壊れてしまう事も多いように感じられます。
とはいっても、
日本の様にどこもかしこもコンクリート護岸という訳ではなく、
このように手を入れている場所は全水域の数%だと思います。
ですので、まだまだカンボジアの水域の多くは自然任せの水域が多く、
それだけ自然環境の多様性は高いのでしょうね。
これから、カンボジアの水域も治水対策から始まり(もう始まっています)、
利水対策(こちらも徐々にはじまっています)事業が盛んになっていくと予想されます。
その時に、これまで先進国が自国で体験して失敗した事例をここカンボジアでは
繰り返してほしくないなーというのが本音です。
水域はイジればイジる程、生きものにとっては打撃が大きいです。
後れをとっている国だからこそ
他国の様な失敗は避けてホントの意味でのベストな水辺改革を進めてほしいですね。
きっと一時的に経済発展は遅くなっても、
後世で自然から帰ってくる恩恵はその何倍ものものになるのではないでしょうか。
今カンボジアが持っている自然環境の価値を知る人はどれくらいいるのでしょね・・・?
右岸側の護岸も陥没する可能性がありますね(汗)
今のうちにできる事をやらないと
もったいないな~と思ったプチ観察でしたっ!
0 件のコメント:
コメントを投稿