こうして今回の調査は終わりました。
最終日は午前中にプノンペンへ向かって引きかえしたのですが、
その前に1本目の河川の漁師さんたちが集めてくれたアロワナの稚魚を
引き取りました。
小さいものは体長7cm程。
大きいものは10cm程です。
プノンペンに着いてからは再度
水産局でパッキングをし直してシェムリアップへ搬送しました。
こうして、今回は14個体のアロワナを得ることができました。
この個体群の河川上流にはダムが完成したため、
これから、生息地の環境は大きく変わると予想されます。
近い将来、いなくなってからでは遅いので、
これらの個体を系統保存する事が今できる一つの保全対策です。
あわせて、今後も河川の環境を毎年見て
データを収集していくことで
更なる最良の保全対策が見つかるように
チームのみんなとやっていかなくてはいけません。
でも、このプロジェクトも期限があるため、
期限が来れば対応もできなくなる事が考えられるので、
その後の保全対策を引き継ぐための資金確保や新たなプロジェクトが必要です。
まだまだ先は長いです。
また、長い目で見ていかないと結果は出ませんので
なんとか先が見えるような対策ができるといいですね。
また、今回の搬入で研究室には計40個体のアロワナが収容されています。
こんなにたくさんのアロワナをストックした経験はないので(笑)
気合い入れないといけないですね!
またこちらの様子も時々アップしていきますので
よろしくお願いいたします。
調査と稚魚搬送お疲れ様です。
返信削除上流にダムですか・・・・
人間はダムのおかげで、生活が豊かになったり便利になったりしますが、魚たちは相当環境変化になるでしょうね。
系統保存やこれからの保全活動に、私みたいな熱帯魚好きが何か手伝える事があればいいんですがね。
こうして、佐藤さんの記事にコメントしているだけだと、何か対岸の火事を見ているようで何も出来ない。
何かできることがないかな・・・・って思いますよ。
木崎さん
削除コメントありがとうございます。
木崎さんのように日本のアクアリストさんたちが
こうして現地の様子を知って意識していただけるだけでも
カンボジアで魚と接する僕にとっては嬉しい出来事です。
アクアリストさんの多くは魚との出会いの扉が日本のショップである場合が多いため、
なかなか自分の飼う魚たちの現地情報ってわからない事が多いですからね。
実際僕もカンボジアへ行くまではそうでした。
なのでこれからも出来る限り情報をアップして、
日本のアクアリストさんたちに現地の様子を少しでも知っていただけると幸いです。
それでも、まだまだ足りない部分も多々あるかと思いますが
多くの方に時々覗いていただけると嬉しいです。