今回のトンレサップ調査ではもう一種の思いがけない魚に出会いました。
・・・というか、1度しか出会ったことがなかった魚だったので忘れていたんです(笑)
その魚がこの写真のCarinotetraodon lortetiです。
これまでは、3年ほど前にシェムリアップのトンレサップ湖畔で漁船のスノコに
挟まっていた1個体を見つけただけでした。
その一度きりの出会いでしたので、
トンレサップ湖ではよほど少ないフグなんだと思っていましたが、
今回の調査でたくさんいることが分かりました(驚)!!
まだ、データが少ないため確信は持てませんが、
止水エリアよりも流水エリアを好むのか、
それとも、もしかすると移動の季節でこのエリアにいた可能性もありますよね。
いずれにしても、
今回はかなりの個体数がいたことは確認できましたので、
少なくとも、この季節には相当な数の個体群がこのエリアにいることだけは確かですよね。
また、今回採集された個体はすべて未成魚で15-20mmSL程度だったことから、
移動時期の可能性が高いかもしれません。
そんなこんな(笑)の推測をしながら調査をいつもしています(笑)
魚調査は自分で得た情報を大切にして
次のフィールドで活かせるかが大きなポイントになるように思います。
そしてそれらの情報が重ね合さると確信へと変わっていくようですね(笑)
上の2枚の写真は同じ種です。
繁殖期のオスが2枚目の写真で1枚目の写真(今回)は性別は不明なカラーパターンのようです。
これは10年ほど前に購入したフグ専門の図鑑を見て初めて知りました(笑)
魚は雌雄でカラーパターンが全く違う種は比較的多いので驚くことではないのですが、
いざ、自分の担当エリアの魚となると、
本当にこの2種が同種なのか不安な気持ちにさせられます(笑)
こうして今回の漁は終わりましたが、
運が良かった点は
網をあげる時間帯に差があったことです。
通常採れる魚がたくさん入る時間帯と
魚が入らないために網を放置している時間帯の両方で網をあげられたことです。
この差で採れる魚が大幅に変わることもわかりましたし、
普段の網では入らない魚も入ったことです。
もしかすると、設置する水深の問題もあるかもしれませんので、
次に訪問した際にはこうした疑問は確認しようと思います。
やっぱり、漁っていいですねー!!
この瞬間は何とも言えません(笑)
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