2014年1月2日木曜日

フィッシュマガジンさん

 
アクアリストなら一度は手にしたことのある雑誌「フィッシュマガジン」さん!
 
先日、日本に帰国していた友人よりお土産にいただきました!!
(ありがとうございます!!)
 
実はこの号で長い歴史が終わるようです。
 
1965年に創刊して以来、長い間日本のアクアリウム界を盛り上げてきてくれた雑誌です。 
 
1965年というともちろん僕も生れていない時代です。
 
そんな昔からある雑誌が休刊となるのはとても寂しいですよね。
 
熱帯魚を飼い始めた人は必ずといって良いほどこの雑誌を見ます(笑)
 
 
そんな由緒ある雑誌に僕も2度現地レポートを書かせてもらった事があり
 
僕にとっても思い入れのある雑誌です。
 
 
今回はこれまでのアクアリウム界の歴史やこの本に携わった方々のコメントなどが書かれており、
 
皆さんの思いがこもった1冊でした。
 
 
そんな中で、魚の特集もあり、
 
最後ということでアクアリストが大好きなアロワナ特集がありました。
 
ここで気づいたことはこれだけ情報社会となった日本ですが、
 
現地のフィールド情報がとても少なく、
 
長い間日本中を駆け巡った情報だけがまとめられていました。
 
 
また、分類に関しても分類学者さんとアクアリストとの間にはいつも
 
溝があり、同じ魚でも双方から見る視点が違うことです。
 
分類学者でもなく、純粋なアクアリストでもない僕個人としては
 
アクアリストはもう少し分類学者に近い位置に進んで行っても良いのではないかと思っています。
 
 
もちろん、そのためにはアクアリウム雑誌やその他の研究機関などの情報を
 
アクアリストたちがもう少し手がるに入手できる環境は必要となります。
 
 
また、そうした情報公開の際には
 
もっと正確な情報を学術的にしっかりと伝えることも必要です。
 
これができないとアクアリストさんたちに正確な情報は伝わらないですからね。
 
現地から送られてくるインボイスに書かれている情報は
 
決して信用できるものではないといつも僕は思っているので
 
 
情報を扱う現地、ショップ、情報誌、そして専門機関等が同じ方向に向かないと
 
アクアリストさんたちは困惑してしまいますし、
 
より正確で専門性のある情報が蓄積できず、
 
曖昧だったり、誤情報が日本中に広がります。
 
 
 
 
これだけ情報が集まったとされるアロワナですら
 
アクアリストさんたちはまだ困惑しているように感じられます。
 
養殖管理個体はあくまでも人の手にかかった魚なので
 
どうにでも情報をコントロールすることができます。
 
 
例えば一番分布域の広いグリーンタイプも今でこそ2エリアに分かれたり、
 
新たなミャンマーの個体群なども加わってきました。
 
そんなグリーンの生息地でもあるインドシナのカンボジアですが、
 
実際にカンボジアの生息エリアが解明されているでしょうか?
 
とはいっても数えるほどしかない水系にしか残ってはいませんが、
 
その中の特異なエリアにはグリーンではなく
 
赤く染まるタイプがいることを知っている人はいるでしょうか?
 
 
もし、本当にそうした個体群が確認できれば
 
よりアロワナの地域変異の謎も解明されていくでしょう。
 
 
この様に観賞魚の王様とされるアロワナひとつとっても
 
まだまだ情報が足りていないのでは?
 
と感じることが多々あります。
 
養殖個体だけを見てカッコイイ名を付けるのと同時に
 
もっとしっかりとフィールドを見つめる必要がこれからのアクアリウム界には
 
必要だと強く感じました。


 
 
 今年もより一層このブログを通じてインドシナの魚たちがすむ

フィールドを紹介していけたらと思っています。
 
魚をはじめ、いきものを知るための原点は
 
フィールド!という信念を今年も貫きたいなーと感じた年末のある日でした。
 
 


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