昨年の中旬に訪問したトンレサップ川の漁を紹介します。
この漁は以前にも見たことがあるのですが、
このポイントでの調査は初めてということで
とても貴重な調査となりました。
トンレサップ川はトンレサップ湖と大河メコンをつなぐ約120kmで、
雨季と乾季では川の流れが反対になる特異な性質をもつ河川です。
季節によりそこを通過する魚種や魚影の濃さも変わり、
いきものの多様性が大きく変動する水域です。
そんな水域には数か所政府の管轄するdai netと呼ばれる大きな定置網が点在します。
この定置網は雨季が終わり、トンレサップ湖からメコンへ向けて水が流れ出す季節に始まり、
乾季の真っ只中の4月頃まで行われます。
本流のど真ん中に設置された網は約100mほど。
それが3-6基ほど横に連なっています。
網をあげるためには数十人がかりでそれぞれが役割をこなさないと魚は採れません。
そうしてあがってきた魚が上の写真です。
時にはメコンオオナマズやパーカーホなどの巨大魚があがることも!
この日は残念ながら最大でもハーテーホとカイヤンの50cmサイズ止まりでしたが、
30-40種の魚が一度に見られました。
ちょうど今頃から2月いっぱいくらいの期間が一番魚が多く、
さらにいろいろな魚たちが見られると思います。
本当は1月くらいここで寝泊まりして
魚を見たいとことですね(笑)
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