今回の調査で採れた魚たちでちょっと変わり者はこの魚でした。
Macrotremaという属の魚でミミズみたいですよね。
今回の採集個体は140-150mm前後のサイズです。
この魚に似たものは下流域でもあるベトナムエリアで確認されているそうですが、
今回の種と同種かどうかはまだ不明です。
それでも、僕にとっては属名だけわかっただけでもかなり嬉しいです!!
また、他の知り合い情報でもベトナムで採れているそうですが、
その水域はほぼ海水だそうで、今回の淡水域とはかなり差があるので
、
同属でも、よく調べれば未記載種である可能性があるそうです。
これまでにも変わり者は見てきたつもりでしたが
こいつは本当に驚きましたね(笑)
パッと見では
目がない(退化しているのでしょうか?)事や
魚体が赤い事でしょうかね(笑)
・・・それくらい見れば誰でもわかりますよね(笑)
僕の力はこの程度なんです(泣)
それから、えらぶたが左右下でつながっているように見えます。
鰭はタウナギの様にないかと思えますが、尾びれはちゃんと魚のように発達しています。
結局、手元にある文献や資料では対応できずに、
知り合いの専門家に相談してしましました。
採集個体はホルマリン液浸標本と
DNA用のエタノール標本を保存しました。
その前に数個体は生かして研究室に持ち帰り、
2日ほど観察してみたところ分かったのは、
とにかく、動きが鈍いことです(笑)
採集時の感触でもそうでしたが、俊敏な動きができなさそうなんです。
水槽内ではタウナギの様に縦になってボーっとしたり、ふさぎ込んだり、
決して素早く動くことはありませんでした。
こいつもしっかりと図鑑に記載して
カンボジアに現存する魚として知ってもらえるように頑張ります!!
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