以前、日本で働いていた頃は日本中の水域を走り回り、
日淡と生活をしていました(笑)
日本の水域の多くは透明度が高いので潜水観察や潜水採集などが可能です。
中でも琵琶湖を中心としたフィールド調査をしていたので、
琵琶湖にはよく潜りました。
そんな頃の写真を数年ぶりに見返してみると、
いろいろな思い出が甦ってきました。
今回の写真は琵琶湖で潜水した時に撮影したビワコオオナマズの様子です。
場所は秘密なので(笑)いえませんが、
この地域のある季節には水深3-8m程の浅場で見ることができます。
僕は潜水観察が好きなので、様々な場所に入りました。
琵琶湖の深い場所から、
大きな河川、ため池から幅1m程の用水路など、
どの水域もとても魅力にあふれています。
琵琶湖ではバスやギルはもちろんですが、
水温の低い春にはイサザの営巣が見れたり、
少し暖かくなると、大きな巨大ゴイが悠々とエリの脇を通り過ぎたり、
ビワヒガイが仲間を追いかけていたり、
カネヒラや湖アユの大群に出会ったり、
夏には大きな顔のハスが泳ぐ姿や、
ある河川の溜まりではハリヨが群れていたり、
オイカワ・ギンブナ・ヌマムツ・スジシマドジョウなどなどの何気ない動き、
秋には、ビワマスの遡上、
そして冬にはワカサギの遡上からウツセミカジカの産卵などなど・・・
書きだしたらきりがないですよね(笑)
(日淡って意外と多いですからね)
もちろん、調査はタモや投網を使った採集が多いのですが、
潜水観察はまた一味違うものがありますね。
この潜水ですが、カンボジアに来てからも
透明度の高い山間部の河川や湿地ですることがあります。
水中は普段、上から見る水域とはまったく違い、
本当にすごい世界です。
日本とカンボジアを問わず、たった30cmの場所でも潜ってみると、
水槽では決して表現できない絶妙なレイアウトと魚目線からの視野は
言葉では表現できません(笑)
カンボジアではタンクがまだないので素潜りですが、
その魅力は十分に感じることができます。
そこで、いつも想像してしまうのはメコンやトンレサップなどの低地の氾濫原エリアが
もし!透明なら
どれほどの世界が見られるだろう?ということです。
もちろん、そんなことはできませんが、
きっと素敵な世界なんでしょうね。
でも、きっと見えない世界だからこそこれだけの生きものの多様性が維持され、
魅力的なものを発しているのでしょうね。
水族館がカンボジアにできたら大水槽にメコンやトンレサップの
観えない世界を表現したいですよね~!
最後に今回の写真のビワコオオナマズはどれも1m級の大物です(笑)
5mほど潜り、湖底に近づくと、ササバモやクロモ、カナダモの間にひっそりと夜を待つ
ナマズの体が見えてきます。
この時のドキドキ感はたまりません!!
ふと、カンボジアで思い出した思い出でした。
潜水は楽しい事もたくさんありますが、それ以上にとても危険を伴います。
これから夏に向かう季節ですので
水辺での行動には十分に気をつけください!!
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