先日、知り合いの方が経営する養殖池の魚が育たないとのことで
池の状態と魚の様子を見に行って来ました。
話によると、稚魚購入後4カ月が経過したようですが、
出荷サイズまでは程遠いサイズで、大きくならず困っているとのことでした。
さらに、その原因が業者に騙されて大きくならない種を買わされたというのです。
どんな魚かと思っていましたが、行ってみると、カイヤン(Pangasianodon hypophthalmus)でした。
この魚はもっと低地の水が豊富な地域で養殖されることが多いので、
こんな町中の一角でこの魚の養殖を見れるとは思いませんでした。
実際に池のサイズも思っていたより小さく(20x30mくらい)、
浅いため地下水の量も少なく雨頼みの状態の池です。
このタモでサンプルを10尾程もらって帰りました。 |
だまされて買ったというこの魚ですが、
簡単な同定作業をしたところ、やはりカイヤンでした。
さらにこの属はあのメコンオオナマズしかいないので、
このサイズで成長が止まるような種はいません。(パンガシウス属も含めて)
ですので、水量と収容密度の関係や実際の給餌量と大きな関係があると伝えました。
なんとか改善していきたいとところです。
今後もまたチェックして成長具合を見ていきたいですね。
養殖は一見簡単なビジネスに思いがちですが、
本当に大変な仕事です。
やはり、素人がお金だけ出してできるものではありません。
無事に出荷サイズまで1日も早く行くと良いです。
上の写真は持ち帰ったカイヤンです。
しばらくいろいろ調べるつもりです。
カイヤンをこんなにたくさん飼ったのは始めてかも・・・
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