今日もOmpokシリーズです。
今日は市場の魚シリーズ67(Ompok eugeneiatus , Ompok hypophthalmus)を紹介いたします。
まず、O.hypophthalmusです。
この種は前回紹介したO.bimaculatusとは少し違いますが、似ていますよね。
でも、この2種に関しては尻びれの軟条数でわかります。
本種のほうが多いですね。(59-74に対して76-84本です)
でも、本種は意外と見つけにくく、今まで調査でもたくさん見てきたのかもしれませんが、
僕の頭の中の整理ができていなかったせいもあり、
調査で確認した地域はまだ少ないです。
これからはもっと集中してみていかないと見落としや拾いもれが
あるので気をつけないといけません。
トンレサップ川です。ここにも本種がいます。 |
そして次のOmpok eugeneiatusはある日本のナマズ研究者によると、
タイでは絶滅に瀕した種であるそうです。
そんなことも知らずに偶然、調査途中の町市場で魚の山をじーっと観察していたときに、
なんかいつもの魚と違うなーと思い、何個体か購入し、
家に帰ってから調べてわかりました。
それ以降もいろいろな場所で探しているのですが、
タイの情報と同じようにそれほど出てくる魚ではないことがわかりました。
この手のタイプにはOmpok属以外にもMicronema属やKryptopterus属など
ややこしいグループがたくさんいます(泣)
ですので、ちゃんと自分の頭の中が整理されていないと、
市場や採集で出会っても見過ごしたり、他の種として記録してしまう恐れがあります。
特にこの手の魚は難しいので大変です。もっと気合入れないとダメですね!!
ちなみにこの写真の中にはたぶん4-5種類くらいの魚が入っています。
昔だったら、たぶん全部同じに見えていました(笑)
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