先日、数年ぶりに乗った飛行機のシートに備え付けられていた
雑誌を何気なく見ていると、カルダモン山脈の希少生物と豊富な自然環境について
調査したレポートが1ページ掲載されていました。
実はこの地域、毎年様々な生物の研究者が調査しており、
数多くの新種や新たな生きものの実態が解明されている数少ない未踏の地なんです。
僕はこの山脈には7-8年前に一度入っているのですが、
本当興奮した思い出があるます。
車では進入不可能でバイクで道なき道を進んでいくのです。
5時間走ってもすれ違う人は一人もいないような山中です。
実際にその一度の調査でさえ山中の河川で新種と思われる
コイ科のOsteochilus属の1種を2個体採集しています。
(まだ未記載の状態なので、記載していただける先生を探しています!
ご協力いただければご一報お待ちいたしております。)
こちらに移り住んでからも、すぐに調査に行きたかったのですが、
行くからにはきっちりした装備が必要ですし、
危険もあるので頼れるパートナーが必要です。
また、雨季にはバイクでも進入できないので乾季の数ヶ月しか調査できません。
今年か年明けの来年には一度行きたいところですね。
新種を見つけることよりもあの未踏の地に入り、魚採りをし、
すべての魚を記録することが重要です。
この地域は以前フィッシュマガジンさんでもレポートしましたが、
アジアアロワナが生息する数少ない地域でもあります。
アロワナはそれほど標高の高いポイントではないので
時間さえかければ行けるのですが、
その上の地域はまさに秘境です。
大木に寄生するランなどもいたることころにあり、
魚バカからみてもすごいところだと感じさせる場所なのです。
今回何気なく見開いた雑誌に触発され(笑)、
魚バカの熱が上がりつつある今日この頃です(笑)
その影響もあり、今連載中のカンボジア雑誌の次々号ネタも書き始めました。
次々号の投稿ネタはダトニオです(笑)
ダトニオ保護プロジェクトの紹介と共にダトニオにスポットをあてて、
カンボジアにおける開発と生きものの未来について簡単に紹介する予定です。
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