最近はドジョウネタが多いのですがせっかくなので、
しばらくドジョウを紹介いたします!
今日は市場の魚シリーズ63(Pangio anguillaris)です。
この魚は大きくても10cm程の小型の細いドジョウですが、
市場でも他の魚やエビに混ざり見かけることがあります。
分布域はインドシナのメコン・チャオプラヤ水系からマレー半島、ボルネオ、スマトラ島など、
広い地域で確認される種です。
僕の調査ではカンボジアにおける確認地点は意外と少なく、
市場を除くと、自然水域での確認は数地点だけです。
主に河川の流れのある砂礫で確認しています。
河川の大きさはそれほど重要ではなさそうで、
トンレサップ近くの大河川から、山間部手前のクリークなど、様々です。
Pangio属の同定をする際によく出てくるのが
頭長と体長の比です。これだけ長い種が多いので(笑)文献を見るとよく書かれています。
今度他のパンギオ属も紹介いたしますが、
それらも同様の頭長比をいつも計測して参考にしています。(それ以外にもいろいろ調べますが)
このポイントにもパンギオ属の他いろいろな魚がいるのですが、
雨季真っ最中ですので今はこの写真よりも1~1.5mくらい深いです!
とてもではないけれど、入れない状態です。
魚たちがどう生活しているのか見てみたいですよね。
昨年の洪水ではこの水位から5mくらい上がりました!!
信じられないです!(見えている木々はすべて水中に埋まりました)
この河川はパイプフィッシュなんかもたくさんいるんですけれど、
増水したら森の中の草に引っかかって出てこれなさそうですよね(笑)
自然のすごさにはいつも驚かされます。
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