今日は朝から先日知り合ったばかりなのですが、韓国のTV取材に同行しました。
韓国のTVといってもぜんぜん知らないのですが、
EBSというTV局の番組のドキュメンタリー番組だそうです。
年始に放送予定で今回が3回目のシリーズものです。
その番組の中で僕が登場するのはカンボジアの淡水域で魚の研究をしている
日本人という設定です。
今回は3か所で撮影を行いました。
まず最初に行ったのは僕が決めた河川での採集風景です。
現場についてミーティングするスタッフさん達 |
ここでは川で投網を指定された場所へ5回ほど打ってバルブやボティアなどの中型魚を採り、
その後は瀬があるポイントでタモを使ってゴソゴソ小物を採りました。
今回の僕の仕事道具です。 タモ網、投網、バケツの3点セット!! |
採集の後は採った魚をチェックするシーンを撮り、
最後はここまでの作業と感想を話すインタビューがありました。
この内容の打ち合わせが大変なんです(笑)
韓国人→カンボジア人通訳→韓国人(日本語通訳に電話)→僕
仕事以外の話はテキトーなカンボジア語と英語を使って通訳か韓国人と話す事が出来ます。
でも、仕事は内容をお互いが完全に把握しないといけませんから大変ですよね。
この日は子供たちが多く魚がいつもより少なかったです(笑) |
今日1日はこの車で走りまくりました! |
次は家の水槽室での風景と同定作業を撮影しました。
同定に使った魚は先日採って来た赤いナマズです。
このナマズは2種いるのですが、
その2種両方の特徴の一部をもっているので、
どちらの種でもない事がわかりました。
もしかすると新種ですね。
こんど、知り合いの学者さんに相談してみます。
続いての場所は最後のトンレサップ湖岸です。
本当は川での採集があるのでいらないと思うのですが、
ディレクターさんがトンレサップを外せないという強い気持ちがあり、行く事になりました。
ここでの注文は木の小さな小舟に船頭と乗って先端から投網を打つという内容でした。
小舟に乗っての投網は昔からよくやっていたのでできるのですが、
朝から太陽にあたっていたせいかこの時には頭がガンガンに痛くて辛かったです(笑)
船着き場ですが、ここに写っている景色のすべてが雨季には完全に水没します。 |
手前の青い木の船に決まりました。 思ったより幅広タイプの船だったので楽勝でした! |
手漕ぎの船なのでなかなかトンレサップ湖まで(広いところ)行けなくて
結局、手前の水路(実際にはトンレサップ湖内ですが)で投網を5回ほどやりました。
でも、朝僕がアドバイスした通り、魚はほとんどとれませんでした。
採れたのはミスタスの仲間3尾、オンポックの仲間1尾、コイ科のバルブ1尾のみです。
最後の最後は港をバックに例の伝言ゲームで内容が僕に伝えられて、
「トンレサップ湖における魚減少について」というテーマで、
2つの問題を話しました。
ひとつは湖が汚くなり魚が減った原因の一つとして、
カンボジア社会経済の発展により生活水準が年々上昇した結果、
生活排水の多量な流入、ゴミをそのまま湖内に投棄するなどの問題も1つの原因であり、
生活する人々は自分で自分の生活を窮地に追い込んでいる事に気づいていないため、
今後はそうした生活環境面の教育を普及させる努力が政府に必要だと話しました。
原因はまだまだ様々なものがあるのですが、
もうひとつあげて欲しいとの事だったので、
ショッカーや爆弾での違法漁業が野放しにされているという話を選びました。
カメラを前にしての話は慣れていないので、
何度も噛んでしまいましたが、韓国人は日本語知らないから
大丈夫!といわれなんとか乗り切ることができました。
まだ使われるかわかりませんが、使ってもらえると良いですね。
そんな一日でもうへとへとです。
頭痛薬のんで寝ます(笑)
ダトは今日も相変わらずです。
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