2012年4月17日火曜日

特定外来種

今回も魚ネタですが日本の魚事情です。

日本では今盛んに外来種に対する警戒心が強くなり、

多くの一般市民にもその情報が浸透してきています。

それでもその脅威は衰退するどころか年々強まっているように感じます。

このポスターは先月帰国した際に水族館で見つけたものです。

写真のどの生きものを見てもごく普通にいる種が多いです。

20年くらい前ならこのような生きものが採れれば一大事件でしたが、

今ではそれほど騒がれる事もありません。

こうした事態はとても危険な事だと僕も感じています。

アクアリストの皆さんならきっと同じ感覚をもっていると思います!



これは滋賀県のポスターですが僕も滋賀にいる頃は調査でオヤニラミや、カダヤシ、グッピー、エンゼルフィッシュ、P.エンドリケリ(スーパーショート)、ショートノーズガー、ワニガメ、ヌートリアなど様々な外来種を採りました。他の都道府県でも同様に多くの種を見てきました。

在来種とその水域が大好きな僕にとっては辛い出会いでした。

生きものそのものには罪はないのですが、僕はその度に標本にして博物館に記録として保存してきました。その命をそこから排除しないと1つの命以上の多くの命が危険にさらされるという事を
判っていただきたいです。これを理解するのはそう難しくないはずです。
でも、それを実行できるかが難しいんですよね。


この外来種問題についてはこれ以上語ると

終わりがなくなるので深くは掘り下げませんが、

日本のアクアリストさん達には何があっても野外放流は避けていただきたいです。

本当にこの一言です。もし、今後このような行為をしようと思った時には

もう一度考え直してください!!もしこの行為をストップできる事が出来た時、

その方はひとつ上のアクアリストになっているはずですよ。

形だけのアクアリストではカッコ悪いですもんね!


この問題については多くの方が日本でも活動しています。

一度暇な時にネットで検索してみてください。

きっと熱い思いが書かれていると思いますよ。

そしてもう一度自分の住む日本の自然を大切にする時間を

つくってみてはどうでしょうか?

日本の自然は自分の足元にありますからね。

カンボジアでもすでに日本や先進国がたどった悪い道を歩こうとしています。

それをこの目で確かめながら自分にできる事を少しでも

進めていこうと考えています。

それがダトニオプルケールなどの生存にも関わることは間違いないですからね。





2 件のコメント:

  1. tigerperchさんのブログで紹介されているのを見てやってまいりました。

    私も熱帯魚に限らず、いろいろな生物の飼育が好きなので、特定外来種の問題には無関心ではいられません。
    滋賀県のポスターには、飼育はしてもいいと書かれていましたが、飼育が禁止になる例も多く、密漁〜闇取り引き〜乱獲〜絶滅の道をたどるケースもあるのではないでしょうか?

    過去ログ、全て拝見しました。
    たろうさんの、ひたむきな活動に感動しました。これからも頑張ってくださいね。

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  2. lagrimaさん

    ブログのコメント通知がわかりませんでした。
    遅くなり応援して下さる方々には大変申し訳なく思っております。すみません。

    はじめまして!コメントありがとうございます。
    確かに飼育が禁止される事もありますよね。
    まさにlagrimaさんのおっしゃる通りのパターンをたどるケースがほとんどではないかと僕も思います。以前働いていた職場ではミヤコタナゴやアユモドキ、ネコギギ、イタセンパラなどの希少種の飼育・繁殖をおこなっていましたが、闇での乱獲や闇販売などの話はよく聞きました。人間はどうしても貴重なものを欲しがる欲が出てしまう生きものです。でも、ちゃんとしたモラルを持ち合わせている人間もいます。
    この問題はこれからずっと続く問題でしょうね。でも、そうした悪者がいる半面、その反対の人達もいます。そうした方々の努力や活動は本当に頭の下がるものです。もし、そうした活動をされている団体や自治体が近くにあればどんな動植物であれ守っていただきたいです。守る方は喜びよりも苦痛を味わう事の方が多いはずです。是非ともみんなで守りたいですね。

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