先日行ったフォーバー調査ツアーにはフォーバーの他に
幾つか調査テーマがありました
その中の1つは、昨年アメリカの学者さんがドイツの学会誌に発表した
新種の記載論文です。
これはいつもコイ科の魚について相談させてもらっているスペシャリストの
先生からメールでもらった論文です。
これによると、カンボジアの北部メコン水系にてドジョウの仲間Schistura diminutaを
発見し、これを新種とするというものです。
カンボジアで採れた種であれば、新種だろうが何だろうが、
採らないわけにはいきませんよね(笑)
でも、よくよく見ると新種記載に使用したホロタイプ、パラタイプ共に最大でも
19.5mm程の小さな種であることがわかります。
さらに季節的なことやいろいろな条件もあり、
絶対採れるという保証はありませんでしたが、
今回の調査地点からさらに北へ約80kmの場所だったので行くことにしたのです。
今回は相手が小さいのでいつものようなスタンダードな網では採れません。
そこで相棒と事前ミーティングをして決めたのが、蚊帳を使った網です。
蚊帳はカンボジアではどこでも売っている品物で、
うちの前でも時々子供たちが二人一組で蚊帳を水中で引っ張り、
小さな魚を追い込んで採っています。
これが蚊帳の網です! 小型魚はかなり採れます!! |
現地について少し驚いたのは川が大分大きいことです。
この地点はラオス国境のすぐ近くで周りには山々が見えます。
この地点でこのサイズなのですから、上流はまだまだ長いんだと痛感しました。
早速、相棒と網を引くと、いろいろな小型魚が入って来ます。
コイ科の稚魚や幼魚がメインですが、アッ!!!っと思ったその時です。
網の中にドジョウが!!
手に取るとがっくり!!
ホースフェースローチの一種Acanthopsoides hapaliasでした。
その次は同じBALITORIDAEのNemacheilus pallidusでした。
このどちらも30-50mmSL程度の小型種なのですが、
目的の種はその半分ですからね(笑)
途中、浅瀬で蚊帳引き漁をしていた家族と出会い、魚を見せてもらいましたが、
お目当ての魚はいませんでした!
今回は採れませんでしたが、次回は採ります!!!
今作成中の図鑑には入れたいですからね。
たとえ2cmの魚でも1種類増えますし、本としての価値も上がりますからね。
頑張らないといけないですね(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿