市場シリーズ第4弾です。今回もトンレサップ川です。
いつも同じですみません!トンレサップは種類が多いのでこれまで紹介した魚は
これでもまだ10%に満たないくらいなんです(笑)
写真中央左のナマズは有名なナマズOmpok bimaculatusですね。
この魚の生息範囲は広く、トンレサップ、メコンから
小さな水路や水田にまで進入します。
最近はショップでアルビノ個体がよく見られますが、
私の調査でも1個体ですが天然個体を確認したことがあります。
オムポック属にはカンボジアにおいて3種確認しています。残りの2種は
Ompok
eugeneiatusとOmpok hypophthalmusです。
Ompok
eugeneiatusはタイでは絶滅しかかっているそうなのですが、
トンレサップ湖に近いある地域にはまだこの個体群がたくさんいるようです。
Ompok
hypophthalmusについてはまだ数個体しか確認していないので
何とも言えないのですが、それほど多い種ではないようです。
もし、ショップで見かけて、購入することがあれば、大切に飼育してあげてください。
写真中央上のコイ科はOsteochilus hasseltiiです。オステオチルス属はカンボジアでは
7種ほど確認しています。そのほとんどはトンレサップなどの低地に広く分布しています。
また、山間部に一部の種が生息しています。
どの種も個性があるヤツらばかりで飼育すると結構楽しめるものが多いですよ。
また、このグループは意外とうまく飼うと凄い色を発色しますよ。
実際に採れたての個体はとてもキレイです。
続いては写真中央手前のデカいコイ科はお馴染みのハンパラバルブです。
ハンパラは2種がメコン・トンレサップ水系には生息しています。
Hampala
dispar とHampala
macrolepidotaですが、簡単な見分け方は
体側中央部にある黒い斑点です。
単独で丸い斑点があるのが前者で、斑点が長くて背びれの基底部の方まで伸びているのが
後者です。他にも同定する個所はありますが、このパッと見で大体大丈夫だと思います。
どちらの種も30-40cmほどに成長しますが、やはり大きい個体は広い水域に多いですね。
幼魚は水田地帯の水路や小河川にも進入するのでよく見かけます。
でも、ラスボラなどの小型魚と混泳すると食べてしまう事があるのでご注意下さい。
お次は写真右下手前の大型ナマズWallago attuです。
この魚はとても有名ですよね。ビワコオオナマズにどことなく似ています。
以前琵琶湖のほとりに住んでいたころは潜ってビワコオオナマズを
採ったりしていました(笑)弁天も見たことありますよー!本当にカッコいい魚です。
このワラゴーもカッコいいですよ!大きな個体は1メートルを超えます。
私はこの魚について一点気になる事があるんです。
いつも市場などでコイツに出会うと確認するのがヒゲの色です。
多くの場合は白色なのですが、時々真っ黒の個体がいるんです!
いつも見つける度にオッと思うのですが、どなたかこの件に関してご存知の方がいたら
コメントください。お願いいたします。
1枚目最後は写真手前右端のハゼOxyeleotris
marmorataです。
マレーゴビーですね。大きな個体は40cmくらいあります。
これだけ大きな個体だと水槽でも迫力ありますよね。
でも、通常見かける個体は20cm前後のサイズです。
カンボジアにも中華系のレストランが多くありますが、
そうしたレストランには決まって店に食材用の水槽が設置してあります。
その水槽には大抵このマレーゴビーの巨大サイズが売られています。
中華系の人はよくこの魚を食べますが、カンボジア人の一部の地域では
この魚は亡くなった仏様が宿っているから食べないという人もいます。
宗教や地域の習慣はそれぞれ微妙に違うんですね。
2枚目の写真の手前のコイが先ほど紹介したHampala
macrolepidotaです。
他にはレッドスネークやバンデットシクリッド?(プリストレピスです)、
スネークスキングラミー、ノトプテルスなどがいますね。
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