やっとシェムリアップの家に帰りました。
今回は調査した地域でフォーバーを集めているおじさん二人にも会い、
家に行ってフォーバーをストックしている様子も見てきました。
話を聞くと、ここで集められた個体はさらに他の町へ移されて、
そこからタイ・マレーシアに運ばれて売られるそうです。
この個体の大半は中国に行くそうですが、
タイのチャトチャックなどで普通に見られる個体もこの地域の個体である可能性が高いですね!
確かに、まだこの街にはある程度の数がいますが、
これから数年後はどうなるかわからない状況です。
それくらいメコンの状況は悪化してきていると思って良いと思います。
フォーバーはプルケールに比べると安価で売られる種ですが、
今度はフォーバーがプルケールの様な扱いをされる日が来るかもしれませんね。
メコンは6カ国を流下する大河ですから利水の権利を争ったり、
それぞれの国の河川管理や生活環境が悪化すれば、たちまちに
メコンは影響を受けます。
2回目の網で採れたフォーバー2個体 もう1種は他の漁師さんから買ったオスフロネームス・エクソドンの未成魚 |
プルケールも大切ですが、まずはフォーバーを使って
いろいろと実験をして数年後にはプルケールを繁殖したいですね(笑)
そこへつなげるのが当面の目標です。
今度は6月頃にもう一度現地へ行く予定です。(さらに11月にも予定しています)
6月には雨季には行っているので少しメコンの水位が増して新しい水がたくさん来るので
魚の数も増すようです。
ダトもそれなりに多いとか・・・
もしご興味のある方がいたら連絡下さい。
今後の魚調査はいろいろな人と力を合わせてやっていきたいと思っています。
その方が一人でやるよりも楽しいですからね(笑)!
調査お疲れ様でした。
返信削除意外にフォーバー採種も大変なのですね!
昨日の生殖口を見ての雌雄判別気になりました!
また機会あればお教え下さい。
IMAさん
返信削除コメントありがとうございます!
ショップで売られている天然魚は現地の人にとっては意外に苦労する仕事だと思います。
僕は日本全国で日淡の採集を長年してきましたが苦労もたくさんありました(笑)
日本では情報が多く、情報が溢れているので専門家ならほとんどの魚は採れますが、カンボジアでは情報が無いうえに僕らにとってはアウェーなので難しいことがたくさんあります。また、カンボジアではたとえカンボジア人であっても、多くのカンボジア人を介さないと目的の魚には辿り着けません。そこが日淡採りと大きく違うところです(笑)
フォーバーの生殖腺の話は今度日本のアクアリウム雑誌に投稿しようと思っているのですが(6月の調査の後)、今度簡単に少しだけアップしますね!