2014年5月28日水曜日

アロワナ調査4(魚採集しながら)

この水系のアロワナ生息地までは船で行くのですが、
 
今年は雨が少ないので、4年前に僕が行ったときよりも河川の水量が低く、
 
案内を頼んだ漁師さんも行けるかどうかわからないとのことでした。
 
そして行けるところまでトライしようという事で
 
スタートしたのですが、
 
5時間ほど進むと、やはり大きな瀬や滝があり、
 
そのたびに船を降りてみんなで押して乗り越えました(笑)
 
 
 
そして、そうした瀬の周辺では採集もしました。
 
このエリアはメコン水系ではない単独水系なのでマレー要素の魚たちが混ざります。
 
 
上の魚はとてもキレイな発色をしたOsteochilus soplaoensisと
 
下の魚はまだ未同定の興味ある魚です。
 
 
水産局チームは引き網を使って小さい魚を集めてくれました。
 
投網やタモでは入らない魚が効率よく採れるのでいいですよね。
 
今度僕も作る予定です!!
 
でも、2人で使わないといけない網なので一人ではできないので辛いですね(笑)
 
 
やっぱり魚好きのチームだけあって
 
みんな魚採りをやめません(笑)
 
鹿野さんは相変わらずコツコツデータ取りに専念していました。
 
ホント凄いです。
 
 
そして、僕のお気に入りはこの袋に入った20mmほどのハゼ!!
 
直感で初対面だとわかったので
 
パッキングして持ち帰りました。
 
 
こんな感じでチョコチョコと採集をしながら進んでいったのですが、
 
7-8時間経過した時点で目の前に現れた瀬が大きく、
 
高低差が大きかったので雨が降って水量が増す時期でないとこれ以上上には行けない
 
という事でこの水系のアロワナ調査は次回に持ち越しとなってしまいました。
 
 
そして、引き返すにも出発した街まで変えるには暗くなってしまうので
 
途中の村まで引き換えしそこに泊まることに。
 
すると、一気にスコールが降り始め
 
みんなびしょ濡れになったまま約2時間川を下りました。
 
 
オマケに僕らが乗っていた船のエンジンが故障したので
 
もう一隻に引っ張ってもらい村までたどり着きました。
 
 
着いた時にはもう日が暮れていたので寒くて凍えそうでした(笑)
 
そして、非常食として持ってきていたカップラーメンをみんなで食べました(笑)
 
僕は2個食べましたが、鹿野さんは麺好きなので3個食べていました(笑)
 

希少淡水魚保全プロジェクト会議2日目

 
昨日の会議は午後からも順調に進み、
 
後半はタイの方のプレゼンが行われました。
 
こうして改めてタイの地形や水系の系統を見ると、
 
タイは多くの水系が集まっている国なんだなと思いました。
 
 
カンボジアとは3水系でつながっているようですが
 
大部分は他水系の割合が多く、
 
カンボジアで見られる魚以外の魚が多いようですね。
 
そう考えると、魚研究や歴史地理、地質学などの分野では魅力的な国でした。
 

 
みなさん、会議中はPCを広げて参加していたので
 
圧倒された感じで(笑)、最初は緊張していましたが、
 
よくよく見ると、FBしていたり、メールしていたり・・・(笑)
 
そんなもんなのでしょうかね。
 
ちょっとホッとしました。
 
 
このプレゼンではさすがタイですね。
 
すでに環境系に注目されていて、
 
カンボジアよりも一歩進んだ取り組みをしているようでした。
 
カンボジアも早く見習えるようになると良いですよね。
 
そのためにもまずは基礎をつくらないといけないですね。
 
 
プレゼンの後はみんなでディスカッションをしましたが、
 
それぞれがいろいろな意見を持っており、
 
その見据える先も違うようだったので最終日のまとめがうまくいくか心配です。
 
 
そして、カンボジアからは水産局のパナラーさんが報告しました。
 
パナラーさんは先日のアロワナ調査にも一緒に行ったチームのメンバーです。
 
 
 
もちろん、アロワナの紹介もありましたよ。
 
 
他にも希少種の紹介をされていました。
 
スマトラに似たインドシナ半島のプンティウス
 
Puntigrus partipentazonaもその中の一種です。
 
 
メコンオオナマズは各国の報告であがった種でした。
 
やはりメコンでは注目すべき種のようですね。
 
 
そしてダトニオ2種についても報告がなされました。
 
会議の合間にタイエリアでダトニオ担当のチャイウットさんに話を聞いたところ、
 
タイ水産局やカセサート大がやっていたプルケールの繁殖プロジェクトは
 
やはり成功していないとのことでしたが、
 
フォーバーに関してはある程度のところまで進んでいるようでした。
 
チャイウットさんはムン川をメインに研究されているので
 
フォーバーダトニオを中心にダトニオの情報交換もこれからやっていけそうです。
 
 
そして、会議の後は約20人の方々が今回の調査で得た
 
アロワナとダトニオを見に研究室を訪問しました。
 
これだけの人が来たのは初めてでした。
 
研究室は狭いので入りきれず(笑)
 
大変でした(汗)
 
 
しかも、インドシナの各機関や水産系のボス級と
 
最先端で研究されている研究者さんたちが
 
我が家の研究室にきてくれたことはとても嬉しいですね。
 
 
また、カンボジアの各機関の方も
 
少なくとも僕の存在を知ってもらえたので
 
今後の活動などもしやすくなりそうです。
 
 
 
この日はまた新しい進展があった日となりました!
 
感謝ですね!
 
 
また今日は最終日なので会議ガンバリマス!
 
 
 


2014年5月27日火曜日

希少淡水魚保全プロジェクト会議1日目

 
予定通り希少淡水魚保全プロジェクト会議1日目が
 
今朝からシェムリアップのホテルで始まりました。
 
思っていた以上の豪華さで、
 
参加者も30人以上と多く、
 
各国の専門家や機関のトップの方々が参加されていました。
 

 
こんな場に僕がいるのは何だかおかしいようで、
 
落ち着かなかったですね(笑)
 
 
自己紹介をする際に
 
テーブルに置かれたマイクで話すのですが、
 
このマイクっ!!
 
最近、知り合いから借りてみていたドラマ「相棒シリーズ」で
 
時々使っていたシーンがありました!
 
まさか、これを自分で使うとは・・・
 
 
テンパって(笑)、
 
名前は言えたのですが、
 
所属の研究所の名前が出てこなかったので
 
慌てて名刺を出して読み上げるという恥ずかしいシーンを皆さんに見せてしまいました(笑)
 
やっぱ、緊張しますねー!!
 
 
 
そんな中で、会議は始まり、
 
先日のアロワナ調査の現状報告なども代表の打木さんがされていました。
 
 
他にはカンボジアの紹介で
 
ダトニオやメコンオオナマズの話なども盛り込まれており、
 
各国の皆さんも聞き入っていました。
 

 
 
その後は、
 
タイの代表で来られているウボンラチャタニ大学のチャイウットさんが
 
タイのプレゼンを行いました。
 
アクアリストの方はご存知の方もいると思います。
 
メコン流域でも生物多様性の高いといわれるムン川を中心に研究されている
 
タイでも数本の指に入るスペシャリストです。
 
 
チャイウットさんもタイの希少種を順番に説明しながら
 
プレゼンをされていました。
 
 
研究会や学会のような場に顔を出すのは
 
6-7年ぶりなのでとても刺激があって楽しいですね。
 
 
でも、質疑応答の時にMRCのソナムさんが「SATOさん」という言葉を何度か
 
使ってアロワナの事で話していたので振られないかドキドキでした(笑)
 
もっと頑張って英語勉強しておかなければ・・・
 
 
会議はこの後も続き、
 
午後からはまた他の方がプレゼンを行い、
 
各国の現状がよくわかってくると思います。
 
 
参加者リストにはちゃんと自分の名前もあったので良かったです(笑)
 
 
まだ午後からと明日も会議があるので
 
気張ります!
 
 
 


アロワナ調査3(生息地1へ出発)

もう深夜ですが、大分後れをとっているので
 
アロワナ調査アップします。
 
 
プノンペンを出て、約5時間くらいでしょうか。
 
海岸線の町に到着し、
 
長いこと付き合いのある漁師さん宅へ行くことに。
 
みんなでアロワナについての聞き取り調査をし、
 
翌日の朝から生息地まで船で移動することに決まりました。
 
でも、今年は水量が少ないようで、
 
数年前に僕が行った時よりも長い時間かかるかも・・・
 
とのことで、あの時は確か7-8時間かかったので、聞いてみると、
 
12時間くらいとのことでした!!
 
 
12時間は長いですよねー!
 
という事でみんな腹くくって行くことに。
 
上の魚はその時に近所の子がとってきたクロコショウダイの幼魚です。
 
このエリアは汽水域なので、海の魚の幼魚も入って来るんですよねー。
 
この魚は初対面でしたのでまた1種リストに魚が増えました!!
 
 
 
 
翌日は朝集合し、
 
2隻の船で行くことに。
 
半端ないくらいの荷物を積み込みました(笑)
 
総勢12名なのでそりゃー多いですよね。
 
 
途中は南国らしい木々が川沿いを覆い、
 
空もキレイに晴れていたのでムチャクチャ暑かったですが、
 
気持ちよかったですね。
 
 

 
出発して2,3時間くらいのところから山が接近してくるので景色も一変します。
 
 
そのころ、声がかかり、陸に降りて調査&昼ご飯タイムとなりました。
 
この時が今回のアロワナ調査の第一回目の魚採りでした。
 
 
下の魚はミスタスの仲間Mystus albolineatusです。
 
Mystus singaringanかと思いましたがこちらのようです。
 
 
鹿野さんはさすがです!
 
この日から昨日まで一度たりとこの作業を欠かしたことはありませんでした。
 
くそ暑くても、雨に打たれても、眠くてもコツコツと頑張っておられました!
 
見習わないといけないですね。
 
 
その他にはシラウオの仲間?
 
スンダサランクスも採れました。

 
小型のコイ科魚類Mystacoleucus obtusirostris。
 
 
アクアリストの方はよくご存じのシルバーバルブ
 
Barbonymus altusの方ではなく、Barbonymus schwanefeldiiです。
 
 
こちらは今回みんなで議論になっているコイ科の
 
Cyclocheilichthys属です。
 
マレーの調査で見ている鹿野さん、
 
カンボジアで散々見ている僕と打木さん、
 
みんなそれぞれ違う意見なので何日もこの話題で盛り上がりました(笑)
 
 
途中、
 
採石している場所が何か所かありましたが、
 
ものすごい量の砂を取っていました。
 
毎日あちこちでこんなに砂採ったら、
 
川の環境も変わるのでは?
 
と思うくらいの事をやっていましたね。
 
魚屋としては考え物ですね。
 
 
 
朝、山々の間に立ち込める雲です。
 
あの雲の先にアロワナがいます!!