今ルン島からアップしています!
今回の調査は海岸線に面したコンポンソム州にあるルン島です。
ルン島はこの1年で宿泊施設ができ気軽に訪れる事が出来るようになった
今流行りの観光スポットです。といってもほぼ100%近くが欧米人です(笑)
日本人はあまり率先して開拓をしようとしない民族なんですかね。
そんなルン島は意外に大きく写真の様な風景です。
開拓された土地はごくごく僅かでほとんどが手つかずのジャングルです。
たまたま観光案内の雑誌を見ていたところ、島の地図を見るとなんと川があったんです。
ということは淡水魚もいるはず!
なんとか準備していざGO!
この季節はハイシーズンなので翌日のチケットは売り切れ!
仕方なく明後日のチケットを購入し、コンポンソムの街で1日休養しました。
当日の朝、ピックアップに乗って港までいくはずが、なんと車がパンク!!
代わりの車が来て送ってもらったのですが違う港に連れて行かれてしまいました。
一緒に乗っていた欧米のお姉ちゃんは怒ってました(笑)
ようやく本当の港に着き、船に乗船できました。
今回の荷物です |
ここからルン島までは2時間の船旅です。すごく長く感じました。
ようやく島が見えてきましたがやはり人の気配は見えません。
途中であった引き網漁の船!海の魚でもどんな魚がいるか見たいですね。 |
到着20分前位から家並みが見え始めてきましたが、町はかなり小さいようです。
宿泊施設は数件しかないのですぐに予約しておいた宿に着きました。
早速欧米人オーナーに川はどこにあるか聞いたところ、川は見たことない!と・・・
そんなはずはない!!諦めて自分で探すことに!
宿に案内されて驚いたのは結構急な斜面に建っていた僕の泊るバンガロー!!!
登るのにもパワーが要ります(笑)
しかも、すべて木と葉っぱでできているので、なんだか心配です。
壁はすべて葉っぱなので腕を突っ込めば外からでも中のものが取れちゃうんです!!
PCや撮影機材は鍵付きのバッグにしまいます。
家の中をチェックしたら持ってきた地図を片手に川を探すことにしました。
調査の開始です!
地図に載っている一番近い川を目指すとすぐに発見!!
でも小さい・・・川幅50cmくらい?
それでも気にしません!調査は調査ですから(笑)
ちょっとした障害物があればOKです。
手網を入れると3発目にハゼが入りました!!!!
実はハゼ科は苦手なグループなのでこの段階では同定できませんでした。
でもこれまでには見たことない種です。
僕の調査では初の種です!やったー!
これは後で日本の有名なハゼ博士にメールしてアドバイスをもらいます。
先生ならたぶん知っていると思います。
この川を少し登るとすぐに汚い池に出会いました。
良く見るとChanna striata(プラーチョン)がたくさん浮いています。
まだ小さいですが凄い数です。真剣に数えれば数百はいます!
でもこの水辺の周りには10軒ほどカンボジア人の家があり、生活用水を垂れ流しているため、とても汚く、ヘドロの匂いを放っています。
さらに進むとやや勾配がきつくなり池から沢へと姿を変え始めました。
すると小さな魚が泳いでいます。
網を入れる前にじっと観察すると、パールダニオやアプロケイルス・パンチャックスのようです。
ハゼも探しましたが見えません。
次に網を入れてみるとやっぱり!ダニオとパンチャックスが入る入る!!
これまでに両種共に多くの水系で見てきましたがここのサイズはこれまででトップ3
に入るくらいデカイです。大きくなる環境なのでしょうか?
たまに小さなハゼも入りました。ハゼはヒナハゼの仲間やスナゴハゼのようなやつです。
これも後で同定します。
結局、ここではあまり成果はありませんでした。
山の斜面に差し掛かって間もなく沢の水がなくなってしまったのです。
下の写真です。
おそらく、地面の中に染みているのでしょう。表面はカラッカラです(笑)
仕方なくこの水系は終わりにしました。
また山を登って宿に帰り、魚の撮影をすませて標本をつくりました。
家に帰ったらまた同定作業とデータの打ち込み作業が待っています。
次回はこの続きを紹介します。
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