またまた仙台二華高校の皆さんとご一緒させていただいた時の
事ですが、湖へ向かう前に魚醤油を作るお店にも訪問してきました。
魚醤油というとピンとこない方もいるかもしれませんが、
ナンプラーといえば知っている方も多いと思います。
魚醤油はその名の通り魚から作る醤油で
タイではナンプラー、
ベトナムではニョクマムなどなど
それぞれの国や地域で呼び名が異なります。
そしてカンボジアではタックトライ(魚の水)と呼ばれ、
隣国と同様に各家庭料理で欠かせない調味料として使われています。
基本的には小さな魚を塩漬けにして保存すると、
発酵がはじまり、
次第に上澄み液が出てきます。
その上澄みをとり、
様々な味付けを加えて煮込んで
できるのが魚醤油です。
昔は各家庭で独自の味を代々引き継いで家庭料理に使っていたそうですが、
今ではそんな文化も徐々に薄れてしまい、
大きな工場で作られた商品として販売されるものを
各家庭で使っているようです。
先月紹介したダトニオラベルの
魚醤油もその一つですよね。
この小さな魚醤油屋さんも
大量生産する大きな会社の影響で
生産量も減ってきてしまい、
経営も厳しいようです。
大きな工場で作られる製品はしっかりしたビンに入っているのですが、
下の写真の様にぺットボトルを再利用して
売っているこのお店では
やはり対抗できないのですかね・・・
日本でも小規模で営むお店が大きく展開する新勢力に
負けてしまう事が多いように
カンボジアでもこれから多くの小規模個人経営のビジネスは
これまでのスタンスのままでいると、特例を除き、
厳しい状況に追い込まれてしまう可能性が高いように感じています。
これはカンボジアの社会経済という大きな流れの中で
起こることですので、
流れに逆らう事はすごく大変な事だと思います。
それでも、早く対策を立てて
動くことができればそんな時代でも
乗り切って良いものを売ることができると思います。
昔ながらの家庭的な魚醤油・・・
大工場製品ではなく、
本当の味を作りだすお店にはぜひ!
勝ち残ってほしいですね!!
まさに変わりつつあるカンボジアの魚醤油事情の一面でしたっ!
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