財布を失くしたことを思い出すと、
何とも言えない悔しさがありますね(泣)
昨日まではかなり落ち込んでいましたが今日からは気持ちを入れ替えていきます!
調査ですが、
本流からいったん離れてさらに森を1kmほど進むと、
支流がありました。
ここなら調査ができそうだったのでやってみることに!
透明度が高いので、
上からじっと水中を覗いているだけで、
10種類を超える魚たちがよく観察できました!
phは意外と低く5前後です。
これだけ低いと魚類相も貧弱かなーと思いきや、
とても多様性のある水域でした。
前日の聞き取り調査やダニエルさんの話から
トライ・クマウ(黒ウオ)という名の魚がいるとの情報があったので
その魚がいるだろうと思って少し流れのはやい瀬で投網を打つと、
計算通りに1個体入りました!!
思っていた通りトライ・クマウはコイ科の大型魚Torの仲間でした!(写真下)
採れたのはまだ幼魚ですが、
確かにいることを確認できました。
この魚はこのエリアと遥か遠い北東部のメコン流域にいる魚で、
氾濫原エリアに属するトンレサップ周辺にはいない魚です。
大きくなると、カッコイイ魚です!
最近はこのグループが日本のショップでも売られており、
マニアには密かな人気ですよね。
マレーシア、ボルネオのサラワク地方で採れる10kg(1m級)近い大物は
1尾で1000$くらいの値がついています。
カンボジアではそこまでの値はつきませんが、
サラワクでは神聖な魚でご利益があるとか。
インドやパキスタンに生息する種はさらに大きくなり、
釣りのターゲットしても有名ですよね。
一度は釣ってみたいものです・・・
そして、他にも約10数種の魚たちが採れました!
下の魚はこの調査の前に韓国の研究者さんから依頼されて調査に行った
時にメインだったPoropuntius normaniです。
こちら(写真下)は尾びれに黒い斑点が入るため、
ハサミの様に見えることからシザーステール・ラスボラで有名な
Rasbora trilineataです。観賞魚には適したキレイな魚です。
今は人気がない魚なので逆に見かけることも少ないですが、
日本で熱帯魚がブームになった数十年前から
東南アジアの熱帯魚の代表種として扱われていたラスボラです。
でも、意外と現地ではいるところにしかいないレアな魚なんですよ!
採集した魚はDNA用に水産庁の研究所へ持って帰ります。
この積み重ねがいつかこの地の環境が危機に陥った時に
役に立つと思いますので、とても重要な作業です。
ダニエルさんもイキイキした笑顔で
楽しそうに魚採集を一緒にしてくれました!
ダニエルさんはアウトドアが大好きな方なので
ヒルが何匹いようとへっちゃらでした!
スゴイデス!
ドライバーの若者たちも率先して
魚を集めてくれたので
いろいろな魚が集まりました!
間隔の違う人がたくさんいると、
集まる魚の幅も広くなるので効率が良い調査となります。
腕があってもどうしても取りこぼしが出てくるので
こうした人海戦術は大切です。
この支流から脱出した際にもヒルがついていました(ひぇー)
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