翌日、泊まっていた家の全貌が明らかになりました。
そこは周辺に2-3軒しかない小さな村でした。
下の写真の家に10人の訪問者と家の家族5人くらいが一晩を共にしていたんですね。
泊めてくれただけでも有難いことです。
家の前は川でまわりは何もない森林が広がり、
その奥には大きな山々がそびえていました。
せっかく、この場所へ来たので、
ちょっくら川面を覗いてみました。
頭上の木々にはランの仲間がたくさん見られました。
それだけ多様性のある自然が残っているのでしょうね。
川面にはラスボラや写真の様なテッポウウオが泳いでいました。
そして、もしかしたらと思い、
丁寧に観察すると、やっぱりいました!!
Osphronemus gouramyです。
タイ側ではある程度個体数もいるようですが、
カンボジアでは国土の多くを占めるメコン水系には分布していないので
限られた水系にしかいない魚です。
今回はDNAのサンプルも集めていたので
何としても採っておきたい魚でした。
船頭の漁師さんに頼んで・・・
・・・というか、
持ってきた投網を奪われて、
3個体採ってくれました(笑)
有難かったですが、
自分でも採りたかったです(笑)
あの魚の位置は僕の得意な射程距離だったのでなおさらです。
採れた個体はすべて幼魚なので、
まだあの迫力のある顔つきではなく、
可愛らしいヤツでした!
1個体は今研究室で飼育しています。
町からほど遠くない場所に沈んだ古い船たち。 内戦時代に通行を妨げるためにポルポト軍に沈められたそうです。 アロワナの聖地も戦争の被害にあっていたんですね。 |
水位が低すぎて船が瀬を越えられないため、この水系のアロワナ調査は
次回に延期されましたが、
それでも、いろいろな情報が集まった他、
他種のサンプリングなども進んだので収穫はあった調査となりました。
いずれにしても、
早急な調査が必要な水域の一つでもあります。
今行われている会議でも参加者の中でその重要性が伝わることを願っています。
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