2016年10月13日木曜日

キノボリウオは木に登るの?


アクアリストなら誰もが知っている東南アジアを代表する

キノボリウオ!

その名の通り英名もClimbing perchや

Climbing fishとも呼ばれています。



この魚はアナバス科に属する魚なので

以前このブログでも紹介しましたが、

鰓の上(上鰓部)に空気中の酸素を体に取り入れることができる

ラビリンス器官(上鰓器官)をもっているので、

水中ではなく、陸上でもある程度湿り気があれば

生きていけるというスゴイ魚なんです!


そのためには

硬い鱗に覆われた体と

強くて硬いヒレがないといけません。

そんなキノボリウオですが、

今回の調査でも多くの場所で採集しました。

その時にちょっとやらせで(笑)

木に登っている写真を撮りました。

さすがに木に登ることまではしないと思うのですが・・・


それでも、

水田や湿地ではこのように

這って隣の水域まで移動することがあるようです。

それはこれまでに氾濫原の水域の末端部で見てきたように

真っ先に水辺の先端を進む魚の一つなので

そんなスゴ技をやってのけても不思議ではないですよね。


インドシナではまだまだ普通に見られる魚ですが、

こうした普通の魚がいつまでも

見られる環境を維持できれば良いですよね。

当たり前の事ってなかなか意識しないものですから

それを忘れずにいけると良いですね。



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