今回の調査ツアーの最終日にはもう一度船着き場と市場へ行ってきました。
下の写真中央の青い魚はコイ科のCirrhinus microlepisです。
アベレージでは50-60cm位にまでなります。
こちらはこのブログでも何度か紹介しているアルジーターの仲間のGyrinocheilus pennockiです。
25cm位がおそらくマックスサイズでしょう。
日本で見られる個体とは大きさが大分違いますよね。
ゴールデンなどは勿論天然では見かけることはありません。
メコンの牙の名を持つパービャウBelodontichthys truncatus、
パンガシウスの仲間Pangasius conchophilus、
日本のナマズの様な姿のWallago attuなどのナマズ類もたくさん見られました。
コイ科バルブの仲間Hypsibarbus malcolmiやHypsibarbus属もよく見られます。
この調査の最初で紹介した幻の
Puntioplites buluも売られていました。
これだけたくさんいると幻の魚とは思えないですよね(笑)
今回はちゃんとDNA用のエタノール標本も作っておきました。
いつか役に立つと良いですよね。
前回紹介したプリストレピスやシュードバグラスもいました。
こうした小さい魚もすべて食用としてその日に消費されるので
この街はまさに淡水魚なくしては生活できないのでしょうね。
人と魚との関係は想像以上に深いつながりがあります。
Chitala blanci、Chitala ornataは定番の魚で、
身をかき集めてつみれの様な魚団子にして食べると美味しいです。
今回はやや少なめでしたが、
Osphronemus exodonも最後に見ることができました。
レッドスネークヘッド、カイヤン、イエローフィンバルブなどの養殖魚も
やはり売られていましたが、この時期は天然魚が多く出回るので少なかったです。
こちらは久しぶりの大物デス!
コイ科のLeptobarbus rubripinnaという魚で
小さな個体くらいのサイズはトンレサップやメコン周辺でよく見かけます。
こちらもこの辺りから上流のラオス・タイにかけて分布する
Incisilabeo behri(以前はBangana behriでした)です。
ちょっと変わった顔が特徴ですね。
この魚は激流が好きな魚で人が立っていられないくらい流れのきついところにいます。
浅くて流れが速い瀬で石についた苔などを食んでいるのでしょうね。
今年か来年くらいには一度飼育してみようと思っています。
幸いにもいろいろな魚たちが見れたので良かったデス!!
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