またまた琵琶湖博物館ネタですが、
こちらはアフリカのコーナーで
タンガニーカ湖水槽です。
タンガニーカ湖はアフリカで2番目に大きな湖で
カンボジアのトンレサップ湖の雨季の満水時よりも大きな湖で世界で6番目です。
また、その歴史もすごくて、
ロシアのバイカル湖に次いで世界で2番目に古い湖です!!
(ちなみに琵琶湖は世界で3番目に古い湖です!)
このタンガニーカ湖や琵琶湖のような長い歴史のある湖は
それだけ長い時間の中でその水域で魚たちが生きてきたので
他の地域とは違う固有種というそこで独特の進化をした
生きものたちがたくさんいます。
なので、琵琶湖もそうですが、
タンガニーカ湖には多くの固有種が生息しており、
生きものの多様性が豊かな水域といえます。
そんなタンガニーカ湖水槽ですが、
今回訪問して思ったのは
展示している種がすごく少なかった事です。
この湖は場所によって生息する魚類相が違うことで知られていているので、
タンガニーカ湖に行けば必ずこの魚がいる!という訳にはいかないのですが、
少なくともこの湖を展示として見せるならば
調査に基づいた魚類相をできるだけ揃えて展示して初めて
この湖のほんの一場面ですが、
その一場面を見てもらえる展示になるのではないかと強く感じました。
この湖については以前繁殖担当をしていたこともあって
だいぶ文献を読み、まだ見ぬタンガニーカをいつもイメージして
繁殖を試みていました。
偶然にも、この日展示していた4種は数尾ずつ館に入荷して来た時に
繁殖担当だったのですごく懐かしい魚たちです。
当時はその名さえ聞いたことがなかったので(笑)
文献や本を読み漁って、
それぞれの種がどうやってどこに卵を産むのか?と
いうところから始めたんです。
しかも手持ちの個体数が少く、
文献にも情報のない種もあり、
手探りで何とかすべて繁殖の手順を見つけて
2年で安定して増やせるようになり、
ホッとした思い出があります(笑)
そんな魚と約10年ぶりに出会えたのは
古い友人に会ったようでなんだか照れ臭くなっちゃいました(笑)
本当に懐かしい魚たちです。
また機会があればもう少し魚種が増えると良いですね!!
タンガニーカ湖はアフリカなので完全にアウェーですが(笑)
個人的には一度タンガニーカ湖で
数か所くらいは潜ってみたいという夢はあります(笑)
そんなお金は残念ながらありませんが・・・(汗)
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