昔の写真ですが、
ネタ的にたまっているものを少し紹介いたします(笑)
先月、アプサラショーを見に行った際にバイキングにあった魚です。
この魚はご存知の方もいるかと思いますが、
テラピアという魚です。
テラピアというとテラピアかー!と思うかもしれませんが、
テラピアはある魚グループの総称で、
テラピアと呼ばれる魚はたくさんいるんですよ!!
日本人的には
以前、スーパーの鮮魚コーナーで「チカダイ」などと
表示のあった切り身がテラピアです。
他には、温泉街の河川でうじゃうじゃしているのもテラピアの可能性があります。
他にも比較的暖かい九州や沖縄、
本州でも温かい工場排水が流れ込む水域などで見られます。
Oreochromis niloticus |
そんなテラピアですが、実は日本の水域でも最低3種類生息しているようです。
その中のOreochromis niloticus(ニロチカス)はカンボジアや世界中に広く分布する種です。
写真の料理もこの魚です。
そしてもう一種がOreochromis mossambicus(モザンビクス)です。
こちらは定着しずらいのでしょうか?日本やカンボジアではあまり多くはありません。
そして3種類目はTilapia zillii(テラピア・ジリー)です!
この種は他の2種と属が違い、Oreochromis(オレオクロミス属)ではなく、
Tilapia(テラピア属)のようですね。
日本ではごく限られた水域にしか定着していないようです。
カンボジアの市場では定番の魚となりました |
もともとはこれらのアフリカンシクリッドと呼ばれるグループは
アフリカ大陸が原産ですが、
特にこのテラピアは途上国などで食糧改善策として導入され、
養殖が盛んにおこなわれています。
魚も世界各地で人を支えているのは確かです!
でも、生きもの屋からすると、
人の生活を助ける魚ですが、
本来いない地域に持ち込むことで
今は良くても、未来に大きく影響を及ぼす恐れがあるので心配です。
テラピアの養殖池 |
この手の話は
はじめると、きりがありませんよね!
でも、そろそろみんなで考えないといけない世の中になってきたのかもしれませんね。
カンボジアへ来て魚調査をしている中で
日本にいる時以上にそう感じるようになっています。
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