今回も毎晩メコンの川岸を歩いて夜間調査をしていました。
昼間と違って夜間にしか見れない魚もいますし、
動きの鈍い魚たちが多いので観察するには面白い時間帯です。
日本の水域でもよく夜間採集はしていました。
カネヒラやイワナなど様々な魚は流れのゆるい場所でゆらゆら寝ているんです。
昼まではなかなか見られない光景ですよね。
かと思えば、
昼間はなかなか姿を見せないアカザやギギ、カジカなどが石の間から出てきて
自由に泳ぐ姿も見られます。
同じ水域でも昼と夜でそこを利用する生きものが変わるんですよね。
そうした観察も大切なデータとなりますし、
次の採集調査で役立ちます。
アクアリストの皆さんもフィールドに興味をもっていただくと、
これまで以上に魚に対する関心や愛着も増すと思いますよ!
でも、フィールドはとても危険ですので
十分な安全対策をして無理のない行動をしてくださいね。
フィールドに出る事は大切ですが、無理な行動は絶対にダメです!!
・・・やっと本題ですが、
その夜間調査の時に、浅い入り江で石のまわりについて夜を過ごしていた
オスフロネームス・エクソドンの幼魚をつかまえました。
今も無事に我が家の水槽で泳いでいます。
実は今回はオスフロの生息地でもあったので
オスフロの状況をいろいろチェックしたかったんです。
お陰で漁師さん達も毎日採れたオスフロを持ってきてくれて
データが集まりました!
フォーバーもオスフロも最初は「この時期採れない」と言っていましたが、
採れ始めると、採れるんですよね。
この現象は実は簡単な理由で、
この時期専門に採る人がいないからとれないというだけの話なんです。
実際、これまでのデータからもわかっているのですが、
フォーバーもオスフロも季節で移動する魚ではないので、
年中この水域にいるんです!!
それを話してもいつも漁師さんたちは今はいない!というので
なんとかそれを証明したかったんですよね。
魚を採って集めるだけではなく、
こうした仮説を一つ一つ解決していくのもフィールド調査の楽しみでもあります。
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